神芝居
X-QUEST
王子小劇場(東京都)
2016/04/20 (水) ~ 2016/05/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
単なるファンタジー作品と ゆめゆめ思うなかれ…
お馴染みとなった4面リング舞台で繰り広げられる その世界は、一見 おもちゃ箱にギッシリ詰め込まれた お伽話の主人公達による 何処までもファンタジーで 何処までもエンターテイメントな物語… 初見だと 情報量の多さに 流れを追うのに精一杯な感も有るけれど そこから発せられる言葉の1つ1つの意味・繋がりに気付くと その奥深さに唸らされる羽目に。それは 劇団員は勿論の事 お初の方達を含め客演陣の層の厚さと意外と思われた配役が ハマり過ぎてて してやられたと諸手を上げざるを得ない… 全公演 前売完売が その質の高さ 中毒性を物語っている。嬉しい完敗。
星の果てまで7人で
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★
サプラ〜イズ☆
千秋楽を終えたので、少しネタバレも含みます。 地球外知的生命体の探査に宇宙へと旅立ち4年目を迎えた7人と言う設定で始まる物語。シンプルな舞台装置で宇宙船が在る訳でも無く、小道具は常に抱えている箱のみ… 勿論 その箱に意味が有る事は解るものの、キャストの小気味良い言葉のやりとりを楽しみつつ 種明かしを待つ事に… 結果 肉体を伴わない人格AIを搭載させた探査衛星だと… これ自体は ある程度 予想されたことだけれど、今を生きる意味や大切さを伝えようとしたのは良かったと。 多少 物足りなく感じた部分については 次回公演を楽しみにしたいと思います
第十七捕虜収容所
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2015/09/29 (火) ~ 2015/10/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
戦争が堕とした闇
元々 戦争を題材にした舞台は余り好まなく、役者さん目当てで 予備知識も入れないままの観劇。 所が その素晴らしい舞台美術を始め 細部まで拘り抜いた照明や音響… そして何より出演者 1人として 居なくては 成り立たないと思える程の存在感。 久々に瞬きする間も惜しい舞台に出逢えた。これだから 観劇は止められない。 ただ 彼方此方に観たい方が居て 2回位では足りそうも無い。贅沢な悩み(笑)
「結婚しようよ」終演しました。ご来場誠にありがとうございました!
The Stone Age ヘンドリックス
浅草見番 (東京都台東区浅草3-33-5)(東京都)
2015/09/11 (金) ~ 2015/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★
お互いを思いやる事・・・
友人・兄弟・親子・恋人・夫婦・・・ それぞれ形は違えど おもいやりを持って生きて行く事は やっぱり大切って改めて気付かせてくれる。 愛の数だけ喜びも悲しみも嫉妬も色んな物が生まれるけれど やっぱり無いと生きていけない。 コテコテと言われ様と もっと多くの人に この劇団の素晴らしさを知って欲しいって思えた2日間でした
くろねこちゃんとベージュねこちゃん
DULL-COLORED POP
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2015/09/01 (火) ~ 2015/09/02 (水)公演終了
満足度★★★★
本当の家族とは…
これ程 観る人の環境(家族構成・年齢・性別) によって 観方が変わる作品も珍しいと思う。 私の場合は年齢の差は有れど 母視点で観た為 心が深く抉られる想いで 観終わった時 グッタリと… ただ脚本や演出は素晴らしく 違った視点で観ていたならば 違った感想になったかと… 併せて出演者の年齢に幅が有ったのが(実年齢は判りませんが)小劇場では珍しく とても それが活かされた作品だったと思います
Windows5000
壱劇屋
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2015/06/19 (金) ~ 2015/06/22 (月)公演終了
満足度★★★★
覗き見る快感(*^^)v
聞いた覚えのあるタイトルだなぁ~と思っていて、アップされた舞台美術写真を見て 『あぁ~これ観た事ある』と約10年前を振り返り・・・
ヨーロッパ企画の公演も まったりとしていたけれど、壱劇屋の実況役の2人の適度なゆるゆる感がとても心地よかったです。 いつもの様な計算しつくされたパフォーマンスとは違うけれど、間合いで有ったり 動線で有ったり リズムを崩す事なく 集中力の途切れる事の無い舞台でした。何より覗き見する楽しさ!!1回だけでは観切れないかも
パーフェクトマーダーケース
劇団禄盟漢
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2015/05/03 (日) ~ 2015/05/05 (火)公演終了
満足度★★★★
後味が悪くないミステリー
複雑に絡み合う3つのストーリーながら、頭が混乱する事なく観る事が出来た。
人物1人1人を とても魅力的に描いているからかと・・・
派手な事件や展開では無いものの、後味も悪くなく とても集中して観る事が出来た。
2層式の舞台美術は物語の転換には とても良かったが、下段に高さが無い為 見辛い場面も有ったのが残念。
また違った作品も観てみたい。
毒花ーDOKKA-
危婦人
駅前劇場(東京都)
2015/01/08 (木) ~ 2015/01/13 (火)公演終了
満足度★★★★
冴えた演出に満足のミステリー♪
張り出した六角形の舞台に続く花道・・・
客席を温めるかの様な前説から本編に そのまま入る演出に まずワクワク♪
ミステリー小説や2時間ドラマにありがちな設定を これでもか!と多様しながらもテンポの良さと小ネタで笑いをとる 個性的な役者陣に 惹きこまれる。
濃いキャラばかりなのに 邪魔する事なく魅せるのは 見事。
若干 笑いに走り過ぎるきらいも有ったけれど、謎解きの楽しさは しっかり残していて ミステリー好きや観劇慣れしていない客層にも楽しめる作品になっていた。
犯人が判った上で、視点を変えて観るのも良いかも・・・ 1度しか観れなかったのが悔やまれる。
ロミオ&ジュリエット
劇団空組
ABCホール (大阪府)
2014/12/05 (金) ~ 2014/12/07 (日)公演終了
満足度★★★★
クセになりそうな華やかさ(^^♪
この1年 あちらこちらで色んな形で上演された『ロミオとジュリエット』
元々 何とも もどかしい物語なので、テンポ良く観たいもの(笑)
噂には聴きながら初見の空組さんは、その昔 ズッポリとハマっていた宝塚を思わせます。 それで居ながら 小劇場感を忘れず 客を置いてきぼりにしない所が10年 支持され続けた所以なのでしょう。また違った作品を観てみたい・・・そう思えるお芝居でした。
ミラージュ・イン・スチームパンク
X-QUEST
王子小劇場(東京都)
2014/11/27 (木) ~ 2014/12/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
最高に面白くて最高に切ない・・・
クエストさんを観始めて もうすぐ5年目に突入ですが、最初にリング舞台を観た衝撃を除いては、今回が私的には1番好きかも (❀ฺ´艸`) アクション・ダンス・殺陣は もちろんの事、リングの中央に有る仕掛けが最高に素敵な効果をもたらしていて感動する事 間違い無しです。終演後も あれだけの公演の後で疲れている筈なのに、1人1人顔見知りで無いお客さん(←結構 ここ大事)にも丁寧な客出しを笑顔でしてくれる・・・公演の内容だけでも最高だけど、こう言う劇団の姿勢って絶対 観に来た人の心に残るから続けて欲しいですね♪
みんなのうた
ツラヌキ怪賊団
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2014/09/03 (水) ~ 2014/09/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
新たな挑戦・・・
暗転を最小限に抑え、1人 何役もこなすツラヌキスタイルは そのままに、オーディション組と初ツラヌキの客演陣を迎えての公演。 正直 13年の物語を2時間で観せようとする為、説明台詞が多く 人によっては 早口の余り棒読み感が否めなかったりしたけれど、主軸の3人(ウチクリ内倉・緑川睦・橋本真一)の迫真の演技が素晴らしく、ダンス・歌・殺陣を含め魅せるって言う意味でエンタメ力も高かったと思います。役者の実力のバラツキは、毎度の事では有るけれど 劇団の新人さん達も着実に力をつけて来ているし、初舞台組も きっと勉強になったのでは・・・ 小ネタに関しては、多少 緊張感が途切れる事も有り好き嫌いが有るかと思います。 少し厳しい事も書きましたが、それでも個人的には愛すべき劇団で有り だからこそ 期待も大きく 全日チケット完売に驕る事なく進化を続けて欲しいと切に願います。
HI↗GH SCHOOL 関ヶ原
劇団みゅーじかる.321♪
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2014/08/22 (金) ~ 2014/08/24 (日)公演終了
満足度★★★★
次の公演が楽しみ♪
関西小劇場では珍しいオリジナルミュージカルで、ストーリー自体は ありがちだけれど、何より客入れ時のアナウンスから 客を楽しませようと言う気持ちが溢れていて好感が持てました。オリジナル曲も つい一緒に口ずさみそうな親しみ有る曲揃いで、旗揚げにかける熱意の様な物が とても伝わってくる素敵な公演でした。何より大好きな西原希蓉美さんの歌が たっぷりで 日程が合えば もう1度 観たかったです。番匠くんも ほぼ顔が見えないのに身体を張ってるし、久々にマツイさんの歌やダンスが観れたのも嬉しかった。
青春再来我愛你(セイシュンサイライウォーアイニィ)
かのうとおっさん
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/08/22 (金) ~ 2014/08/25 (月)公演終了
満足度★★
残念ながら・・・
とても勢いの有る6番シード×バンタムクラスステージ公演の合間に同公演のセットを そのまま使っての公演でした。再演ながら 稽古不足なのか イマイチ言葉のキャッチボールが巧くいってない様な、ちぐはぐ感が最後まで続き初演時より笑えなかった気がします。東京のみのキャストさんも演出なのか最初から最後まで表情に乏しく ヒロインとして弱かった様に思います。
山犬
OFFICE SHIKA
ABCホール (大阪府)
2014/08/21 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了
満足度★★★★
人間の本質?!
ホラー劇と言うよりも 人の中に潜む もう1人の自分と言うか、本質と言った物が見え隠れする怖さでした。鹿殺しの2人目当てでしたが、とても目を惹いたのはブレイクダンサーISOPPさん。しなやかな身体から発せられるメッセージは後部座席から観ていても とても衝撃的な物でした。ただ話の内容とは全く関係ないですが、夏場には特にありがちな匂いの問題が有り、指定席で席を変わる事も出来ず集中しきれなかった事が残念。
第1回 舞台美術のためのワークショップ公演
京都ロマンポップ
京都市東山青少年活動センター(京都府)
2014/08/15 (金) ~ 2014/08/17 (日)公演終了
満足度★★★
企画としての面白さ
【舞台美術の為のWS公演】このタイトルに惹かれ、京都まで・・・ WS受講生が『時』をテーマに創り上げた舞台美術を使い、日替わり劇団公演が15分、京都ロマンポップ公演が50分の構成。私は今 何かと注目されている壱劇屋さんの回を選択。15分と言う限られた時間の中で、複数の物語を巧くリンクさせていて満足。舞台美術の使い方(振り子時計の振り子に見立てた物)も良かったかと・・・ そしてメインで有り お初の京都ロマンポップさんは、全員 顔が白塗りと言う時点で少し構えてしまいましたが、何とも不思議な世界感で最初は正直ポカーンだったのが、じわじわと面白いと言うか そのペースにまんまと嵌められてしまいました。他のゲスト回も観てみたかったかな
LEYTE!〜祖父のレイテ戦記〜
サーティワンアイスクリーマーズ
劇場HOPE(東京都)
2014/07/25 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★
続編?!に期待!!
31歳・・・役者さんとして、経験も積み 新しい事にも最も挑戦 出来る歳!!そんな彼等の新ユニット旗揚げ公演に何故 戦争を題材にしたのか 疑問に思いつつ観劇。 実在する戦争手記が元になっている為 リアルでは有るけれど 実は余り知られてない事実も有ったり・・・ウチクリ内倉さんの演出は題材の重みを残しつつも 演劇ファンでなくても観易い様に場面転換で時代の交差を観せていた。ただ、公演化されたのは手記の約1/3と言う事で、少しコンパクトにまとまり過ぎていた感も・・・ 折角 これだけのメンバーが揃ったのだから、もう少しエピソードを増やし深みを増しても良かったのかな?手記自体は大変 興味深い内容なので完読したいと思い購入。続編も含め、可能性が無限大の彼等のこれからの活動に注目したい。
大田王presents 『大田王2014ジゴワット』
ABCホールプロデュース公演
ABCホール (大阪府)
2014/07/17 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了
満足度★★★★
なんて自由な大人達( *´艸`)
夢の様なメンバーが、実に自由奔放に楽しんでいる様は とても微笑ましかったです♪ 中々 この様な姿を観る事は出来ないのではないでしょうか・・・ ABCホールの客層が いつもと少し違って、平均年齢も普段よりは やや高めで 『ず~~っと愛され続けるんだなぁ』 と改めて この企画の凄さを感じました。それにしても・・・あ~~~よく笑った
坊っちゃん
NPO法人大阪現代舞台芸術協会-DIVE-
AI・HALL(兵庫県)
2014/07/04 (金) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★
興味深い試み
2人の演劇作家が同じ文学作品を異なる演出をし、しかも連続で上演する事によって 演出による可能性を探る試み。実際 切り口が違うと ここまで違うものかと感心しつつ、朗読劇でも会話劇でも ストレートプレイでもない作品に浸ってみる。ただ 『坊ちゃん』自体 冒頭と あらすじ位しか知らないままなので 文学世界に入りきれない所も・・・ 原作を読んでいれば もう少し深く楽しめたかも
パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!
おぼんろ
ワーサルシアター(東京都)
2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
思い出しては・・・(*´;ェ;`*)
ようやく岡山公演で『 おぼんろ』の語り部達が紡ぎ出す世界に浸る事が出来ました・・・ 優しい末原さんの語り口から すっと一瞬 表情が変わりスイッチがオンになる瞬間が有ります。・・・と同時に 観客は『パダラマ・ジュグラマ』の世界へ入り込んでしまうのです。その幻想的な世界は一瞬ファンタジックに見えるけど、とても生々しい現実が見え隠れする。テーマは重い物だけれど それを感じさせない語り部達のキラキラした笑顔に救われる。たった5人で あの広い空間を余すことなく疾走し どんな隅っこに座ってる観客でも置いてきぼりにしない・・・ 随分と年齢差は有るけれど、彼らと同じ時代に生きている事に感謝したい程 素晴らしい時間でした。
キンギョの人々vol.3「穴の宇宙」
突劇金魚
突劇金魚アトリエ(大阪府)
2014/06/01 (日) ~ 2014/06/30 (月)公演終了
満足度★★★★
秘密基地の様なアトリエ空間
初めて訪れる地・・・その上 劇場ではなくアトリエと言う事で不安MAXな状態で 先ずは辿り着く事から^_^;
何とか着いた その場所は秘密基地か異次元空間の様な・・・
押入れを改造したのであろう場所が舞台で、この3本 『捨ててもいいし』+『俳優のナゾ』+『穴の宇宙 黄色』を観劇。
3本目は正直 私には判り辛いと言うか響いて来なかったけれど、前の2本 特に山田まさゆきさんが1人で演じた『俳優のナゾ』がかなり良かった(*^^)v 劇中劇とは少し違うかも知れないけど、声色を少し変化させる所などは イイ意味でゾクゾクっとした。こうなると残りの作品も観てみたくなる・・・