
草創記「金鶏 一番花」
あやめ十八番
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2025/09/20 (土) ~ 2025/09/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
はじめましての団体さんに劇場、普段観劇することのないジャンルでした。
「この演劇を生で観ることができた人生で幸せだ!」
大袈裟かもしれませんが、心からそう感じました。テレビ放送開発と歌舞伎、戦争がどう絡むのか、そこへ更に稲荷神社の狐様まで。こんなに複雑なのに綺麗にピースが嵌るなんて感動です。
演劇を観る者、演じる者、届ける者、継いでいく者たち…ある種の狂気を感じる情熱がありました。胸にずっと散らばっていたピースがこの作品によって当て嵌った感じがしました。
客席側として嬉しく思う面もあり、きっと演者側としての視点で見ると違う感想が生まれるんだろうなとそこも面白かったです。
劇伴だけでなくSEも生で行われていることにも感動しました。目が足りません。演奏者でありながら演者でもあるなんて、考えてみたらとんでもないスキルだと思うのですが、その行き来が自然で手品のようでした。
役者さんだけでなく、携わっている方々のプロフェッショナルさを凄く感じました。
主演をされていた藤原祐規さんは、何度か拝見していて素敵な役者さんだなと感じていました。ですが、今まで見てきた藤原さんは2.5次元だけだったもので、今回の作品でのお芝居のナチュラルや緻密さにびっくりしました。
改めて本当に凄い役者さんなのだ、と今更失礼ながらに思いました。
瞬きや息を飲む小さな動きにも役を感じて、声の通りの綺麗さや佇まいの雰囲気…全てに魅了されました。きっとあやめ十八番さんとの相性がとても良いのだとも思いますが、見落とさないように必死に見ていました。
今回観劇のきっかけは藤原さんだったのですが、あやめ十八番さんの作品に出会えたことも大きく、これからもまた観劇したいと強く思いました。
金鶏一番花、一生忘れられない舞台と経験でした。