実演鑑賞
満足度★★★★★
ネタバレ欄に書き込みました。
ネタバレBOX
第一に、私の大好きな「昭和歌謡」を取り入れた,ミュージカル風演劇は、自分には"ド・ストライク",はまり過ぎるくらい自分好みの形式でした。大道具の看板,「名画座」,「紀伊国屋」,「高島屋デパートのマーク」,「オリオン」等はすべて昭和の産物で、ノスタルジーさえ感じます❗美術さんにもやられましたって感じました❗
歌は、振り付けも含めて,全て、ウインクなど私の知っている歌手風のモノばかりでした‼️これだけでもエンタメ要素たっぷりです❗
次にストーリー。11年前の初演にはなかったという"右脳VS左脳"の対決はコミカルだし、理屈に合っていて、うなずけるし、脚本家にも、してやられた、と思いました。
特に,ののみさん演じるダリさんにもやられました❗左脳専門にも、関わらず、左脳塾塾長の「右」腕❗これがまさか、ダリさんの裏切りにつながるとは、見ている人には絶対に予想できない想定外のストーリーを楽しむことができました❗楽しめた原因は、間違いなく、ののみさんの演技が自然だったからに違いありません。演出家の目崎さんも、ののみさんは、演技を磨き、ベストなパフォーマンスを作り上げる「真面目な」人だとエックスで、書き込んでいました。次に,ののみさんのファッション。斬新なデザインの衣装で、まるでファッションショーを見ているような気持ちになりました。しかも長身でスタイルも良いですから、正真正銘,モデルさんみたいでした❕メガネ👓️も知性的な雰囲気を醸し出していて、美人の顔立ちもあり、魅力的なキャラを演じていて、ののみさんのファンの自分にとってとても楽しむことができました❕
最後に、演者の皆さんの団結力‼️今回の公演では,演者の皆さん全員の強い団結力を感じました❗セリフだけではなく歌もあったり、場面転換時の道具の片付け・壁の変換等がたくさんあるので、演者の皆さんの呼吸がよほど合っていなければうまくいかない企画の演劇だと思います。しかし、最初から最後まで、全て"自然に"演じられていた、という印象でした。稽古を十分に重ねてこられた「賜物」だと思います。
本当に楽しむことができる公演でした❗ゴールデンウィークの良い思い出ができました❗演者の皆さん、どうもありがとうございましたm(__)m
実演鑑賞
満足度★★★★★
全てネタバレの項目に記入しました。
素晴らしい演劇でした。
当事者様のライフ配信を今夜20時から見ようと思います。
ネタバレBOX
なんと言っても神猫様❗神様を彷彿(ほうふつ)とさせる純白な衣装にきらびやかな冠また、モコモコの髪型や可愛い白猫のメークは美意識が高いののみさんならではですね。みちとさせの演劇でも感じた、ののみさんの明瞭で声量が高い聞きやすい発声は、威厳があり、まさに「神々しく」猫神様そのものという印象でした。しかも、時に飄々とした、相手のペースに決して乗らない性格を演じきったことは、私生活では絶対に見られないであろう、ののみさんの舞台女優としてのプロ意識を感じました。みちとさせみたいな少人数の演劇も楽しかったけど,今回のように他の劇団とのコラボでもしっかり任された演技を、そつなくこなすののみさんに、大きな拍手を送りたいです‼️
次に,カルパッチョを演じたいくせさん。衣装,メイクだけでなく、動きは正に猫そのもので、大変びっくりしました。体が小さいこともあり、あのすばしっこい4本足での動きは猫以外の何者でもないですよね。かなり練習を積んできたんでしょうね。さすが「3card!!!」のメンバーです!
次にストーリー。映画好きの僕にはたまらない有名映画のオマージュが、度々散りばめられていました。滝川君の持つ写真の中の猫になった人が、だんだん消えていくのは、1980年代に大ヒットした映画「バックトゥーザフューチャー」のオマージュ。また、野良猫のボス争いの対決では,弟子が師匠を打ち負かす内容で,姿が猫で,武器のライトセーバーこそ持っていませんが、1970年代最後に大ヒットした「スター・ウォーズ」のオマージュ。また、常に強い者の言うことを聞く銭猫さんは、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくるネズミ男のオマージュ。時折、昔流行った歌をネコが口ずさみながら舞台から退場していく場面もオマージュかな?
次に清水さんの姉莉奈さんが、猫の創君を忘れていくことを悲しむ場面では、思わず涙が出てしまいました。
最後に、見ていて、最後は二人とも神猫様の「神」技で人間に戻るんだろうな、とすぐに分かりましたが、そこにいくまで紆余曲折がたくさんあり、たくさんの登場人物,登場猫たちに感情移入し、必死に頑張れ!と応援している自分がいました。そして、劇を見終わった後、まるで映画「アバウトタイム」を見た時と同じように、今を大切に生きよう!という爽やかな気持ちになることができました。
本当に楽しい演劇を魅せていただきありがとうございました。