満足度★★★★
シアワセとフシアワセ。
とても私好みの芝居でした。
期待以上に素晴らしかった。
あとはネタバレにて。
ネタバレBOX
早くに両親を亡くし、若くして一家の大黒柱となった長男キリヒトとその家族たちの話。
前半部分はコメディタッチで進みます。
ここは次男役の金城さんが素晴らしかった。
前回の『世界の終わり』にも出演されていたと思うのですが、今回の方が格段にいい。
かなり笑わせてもらいました。
中盤以降、幸せそうな家族の本当の姿が徐々に明らかになっていきます。
見事に壊れていく家族の姿は凄まじい。
途中長男がドラッグでとぶシーンがあるのですが、あのシーンは素晴らしいですね。
サイケデリックな照明と音楽。様々なコスプレで長男を誘惑しながら踊りくるう女たち。舞台にはシャボン玉が飛び交い、非現実的な世界を見事に表現していたと思います。
そしてそんな非現実的な世界を表現しながらも、仮面を被って長男を誘惑していた女が実は性的虐待をされていた三女で、最後は長男の首をしめるという。
非現実と現実がうまく混ざり合った、非常にいいシーンでした。
ラストは最後の晩餐。
13人というキャストの数、役名、チラシ裏面のイラスト。
そうだったのか、と思わず唸りました。
欲を言えば、次女のボブのシーンはもっと良くなったのではと思いましたが、全体的には非常に満足です。
役者陣では金城さん、渡辺さん、佐藤さんの熱演が光っていました。
満足度★★★★
こんなにも切ないとは。
前回のチェリーボーイ・ゴットガールがコメディだったので、今回もその類の物語かと思っていたが、違った。
幸せなフリをし続ける若者達の話。
笑顔で幸せなフリをする彼らはとても切なくて、泣きそうになってしまった。
役者さんもそれぞれ素晴らしい。
満足度★★★★★
楽しめました!
ストーリーはわかりやすく、かつ色々と考えさせられる話でした。
少々荒削りなところはありましたが、役者もそれぞれ魅力的でした。
ネタバレBOX
廣瀬とあさみが同棲している部屋に友達が集まり、物語は始まる。
廣瀬、あさみ、またそこに集まってきた友達たちのそれぞれの恋愛の話。
すべてが絶妙にリンクしており、いろんなダメな恋愛の形をみせていく。
中でも秀逸だったのは、あさみと口論になり部屋を飛び出した廣瀬が公園でホームレスと出会うシーン。
笑いもあり、尚且つこのシーンが物語の中で重要な役割を担っていると感じた。
まだ2回目の公演という事ですが、この劇団の将来に期待します。