実演鑑賞
満足度★★★★★
東京公演を観ました!
壱劇屋東京支部さんの劇団公演を拝見するのは初めてだったのですが、大変楽しませていただきました。
幻獣たちのキャラクターが皆可愛らしく、かっこよく、大好きになりました。
コミカルで楽しいところも多くありつつ、しっかりとしたメッセージ性もあって、大人も子供も楽しめるような作品だったと思います。一昔前はたくさんあった、夏休みの子供向け長編アニメ映画のような印象を持ちました。
人間側のキャラクターもとても魅力的でした。以下はネタバレになるのでネタバレboxに記載します。
ネタバレBOX
人間側はワードレス、言葉無しでのお芝居と聞いていたので、異なる世界からやってきたロケッツ以外は喋らないのかと思っていたら、まさかの人間側の長、ガジャタ=ラミンが喋り始めたじゃないですか!
彼は幻獣たちを理解しようとして、もっと近づきたいと思って、彼らの言葉を身に着けるに至ったのでした。第一印象で胡散臭い人間側のリーダーだと思っていたのを謝り倒したくなりました。
クライマックスで、小さくてか弱い幻獣たちと出会い、会話している時の彼の表情がとても嬉しそうで、好奇心も満ち溢れていて、そこに至るまでのことを思うと胸が締め付けられるようでした。
主人公のチョーチも苦労して幻獣の言葉を理解するに至った人間なのですが、彼がたぬき守たちと心を通わせるには言葉はいらなかった、というのもとても心を動かされたポイントでした。
生き生きとした素晴らしいキャラクターたちに出会えたこと、言葉がなくとも互いの心を感じることは出来ることを教えてくれたこと、とても心に残りました。夏休みのきらめく思い出、宝石のような舞台だったと思います。