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きゃるさん
>そうですね。詰めて詰めて、と。でも桟敷だったのですか?自分のときはいつものベンチシートでした。端の人が落っこちるほどではなかったですが。環境はときに作品の印象にも関係し、重要な要素ですね。
あっ、失礼。つい桟敷と書いてしまいましたが、あのアゴラがいつも追加席の際、最前列に出す、長い背もたれなしのベンチシートです。私の場合は最前列と2列目は隅の人は「落っこちる」ほど可哀想でした。はい、時として、そうですね。
>義人と周囲の人間の描かれ方に対する感じ方の違いがよくわかります。もちろん、私にもそういう感じ方はわかるし、否定するつもりはまったくありません。この物語に求める方向性が異なるということですね。主人公の内面をもっと描け、という。確かに、義人の人間性があまり印象に残りませんでしたね。自分は、それを逆説的にとらえて、高評価しましたが。先日の「め組」のときと立場が逆で似てるかも。tetoraさんはあれはアンチテーゼとおっしゃったけど、あのときの私は、アンチテーゼとはいえ主役級をもっとしっかり描いてほしいと思った(tetoraさんは真の主役は晋之介のほうなのだ、というお考えでしたが。それが今回では、周囲の群像の描き方ということになる)。
こういうのって、面白いですね。
なるほど。ほんと、「め組」の時はそうでしたね。そのときの、きゃるさんの感じ方が、今回の私のような。はい、ほんと、すっきりしました。要は、その芝居ごとに自分が求めるものというのが無意識的な必然性をもって自分の内に存在しているので、芝居ごとに、見方が違ってくるんでしょうね。ほんと、言い得て妙のご指摘です。すっきりしたぁ~!!
>これもすごくよくわかります。観劇前のイメージとも大きく違っていたということは私も同じです。
これが駄作だと、「全然違ってた」と腹が立つのだけど、そうではなく、楽しめたので、良い印象が残りました。☆5つではないことでおわかりのように、自分も満点をつけてはいませんが。
私も感じたのは、最初に夢と希望をもって主人公が上京するけど、地方出身者から見た東京を描く、という印象ではなかったですね。主人公が実家を出て、バイトと稽古に明け暮れてるけど、
地方出身者の視点というのは特に感じなかったですから。
なんか、安心します。私も、その通りなんです。で、私の場合、「観たい!」にも書きましたが、自分が地方出身者ではないだけに、今回は「地方出身者から見た東京」という点にすごく興味を持ち、観劇に臨んだ自分がいたので、そうでなかった部分に、逆にこだわりが生まれたんでしょうね。やっぱり、演劇って面白い。でも、今回は絶対に愚作ではないし、憤りなんて、まったくありません。それは書いたとおりです。この気持ちも、そうした意味から何でしょうね。これまた、すっきり!!
>作者自身の体験なのですが、その点がスルーされてるように思いました。地方だけでなく、東京にもカエルがいた。義人は社長のバカバカしい趣味の世話を恵から引き継ぎ、またもやカエルと顔を突合せることになると思いきや、カエルは解放されてしまった(笑)。
青年&中年&カエル青春群像劇だった!(笑)
あはは、上手いなぁ(笑)。 ご丁寧にありがとうございました。
2010/08/19 16:36
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KAEさん
>この芝居では、黒幕的悪役だったというのが、一番の驚きでした。
そうですね。きっと、私が思うに、小岩の「女の恨み」に単一焦点を当てるため、他の要素は極めてデフォルメし、その結果、こうした扱いになったのでしょうね。それはそれで、テーマ性がハッキリしているので、私は賛成です。
半面(反面ではなく半面)、四谷怪談を知らない人は、南北の四谷怪談も基本はこういうストーリーなんだ、と自分の中で認識してしまう可能性が高い、という点があるということですね。きちんと「原作を大幅に改編して」とうたってはいますが、人間、自分が観たもので、今回で言うなら「四谷怪談」をインプットしますものね。
2010/08/19 16:16
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KAEさん
ご丁寧にどうもです。
はい、今、私もKAEさんから頂いたコメントを読んで、しのぶさんのレビュー、読ませていただきました。
たしかに、しのぶさんは原作を「お岩のことが邪魔になった伊右衛門が、自ら、お岩に毒を盛った」と誤解されているようですね。KAEさんがコメントで解説して下さったのが正しい原作であることは、私もほぼ存知していました。
ただ、まだ御存知ない方はよく分からないと思いますので、KAEさんの文に若干、補足させていただきます
【原作】
四谷左門の娘であるお岩は、夫・伊右衛門の不行状を理由に実家に連れ戻されており、伊右衛門はお岩との復縁を迫るが、左門に悪事を指摘され、頭にきて左門を殺害。そこへ帰ってきたお岩に、仇を討ってやると言いくるめて復縁に成功する。
だが、お岩は産後の肥立ちが悪く、病がちになってしまい、伊右衛門はお岩を嫌がるようになる。そんな中、伊藤喜兵衛の孫・梅は伊右衛門に恋をし、喜兵衛も伊右衛門を婿に望むようになり、伊右衛門も高家への仕官を条件に婿になることを承諾する。
一方、伊右衛門が知らない内に、(孫)娘を溺愛する伊藤家(の喜兵衛)が、お岩の面相が変わる毒薬を、血の道の薬と偽って飲ませるので、その毒薬自体、死に至らしめる薬ではないのです。伊藤家は、お岩を、酷い顔にして、伊右衛門を愛想づかしさせようとしただけのことで。
お岩が死ぬのは、その前に、宅悦に、色をしかけて、不義密通の罪をなすりつけ、お岩を追い出そうとした伊右衛門の命により、宅悦が、色仕掛けを働き、それに抵抗したお岩と揉み合う内に、柱に刺さっていた刀の先に、お岩が自らぶつかって、首を切って死んでしまうんです。
こんな感じでよろしいでしょうか。ただ、この四谷怪談は、鶴屋南北の歌舞伎や三遊亭圓朝の落語をはじめ、映画や漫画やTVドラマや、あまりにも数多く脚色されて上演されるので、そうした経過の中で基本的ストーリーが「お岩が夫・伊右衛門に惨殺され、幽霊となって復讐を果たす」的な感じにアレンジされていったのでしょう。
>本当の原作では、伊右衛門は、お岩には愛情を感じていたのです。それが、いろいろな出来事で、欲に目がくらんで、あーいう結果になるので、考え様によっては、伊右衛門も、時代や境遇に翻弄された被害者と見えなくもないのです。
まあ、お岩が健康を害するまでは、愛していたんですね。まあ、金や地位や、そういうものに目がくらむ輩ですが、たしかに「伊右衛門も、時代や境遇に翻弄された被害者と見えなくもない」ですね。
2010/08/19 02:23
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きゃるさん
遅くなって済みません。やっぱり日暮里は遠いです。
実は私、入場順番では一番早く会場に入れたのですが、ありゃー、全席桟敷か、とbビックリし、しかも、チラシ類を置いてある左右の間隔が尋常でな狭さ。きゃるさん、驚かれませんでした?
まあ、3列目あたりの中央通路脇に座りましたが、隣に恰幅の良い男性が来たら、それはもう、大変な状況になる狭さです。もう数え切れないほど行っているアゴラでも、桟敷でこのチラシの置き間隔の狭さは過去に例がないと思いました。絶対に男性同士では座れないほどの狭さです。途中、スタッフや三谷さんでしょうか、浴衣の方が本当に申し訳なさそうに何回も狭さは謝っておられ、対応は誠実でしたが……。
恐れていた危惧が的中し、私の一つチラシをあけた席に私くらいの恰幅の男性が座り、また一つ置いて男性が座り、と席が埋まっていく。その置かれたチラシの幅は30センチもない。体重30キロくらいの方でないと入れない狭さです。これでは怖くて、何か荷物を置いて席を立つ勇気はでません。結局、そんな状態が最前列も2列目も、やむなくスタッフはチラシを取り去り、「できるだけ詰めてお願いします」の連呼になるわけです。別に怒って言っているのではありませんが、正直言って、アゴラのキャパを超える完全なオーバーブッキングです。でも、それって予想以上にお客様が入ったということで、素晴らしいことですが。
ここから書いてのは、あの観劇当時、私自身、それがかなり観劇環境に響いていたと思います。特に時間については。いや、正直な気持ちです。
でもって、感想は他の方も含め、この作品はかなり評価が割れたようですね。自分は書いた通りに感じたので、そのまま書きました。また、きゃるさんは、そう感じられたんだな、と素直に納得しています。
それで全てなのですが、きゃるさんから頂いたコメントで興味深かったのは、
>「この物語のテーマはこれを淡々と見せる芝居なの?違うでしょ」
そう、違うかもしれないけど、淡々と見せること自体が長岡義人の置かれている心理状況をよく表現しているような気がしました。葛藤を深く描くと、逆にテーマがかすんでしまうような気が私はしたんです。
との部分。これは「なるほど、そうも言えるな」と頷けます。となると、
>義人は悩んでいるようでも、実は日々の生活に追われて何も見えてない、人のこと考えてない、それが恋人、南からも指摘されるわけですが、恵にも「僕が結婚してること、気づかなかったの?ホラ」と結婚指輪を指し示され「ああ」と気づくような男。自分のレビューに書いたように俳優のW配役も、義人にとっては昼夜渾然となって表層的で何も見えていない人間社会を表現し、二重の効果があったように思えました。
も分かります。ただ、その前提として、私はどうしても、そうした部分の時間が2時間弱のうち、どのくらい描かれていたかを厳しい観劇環境の中で計算している、もう一人の自分がいたということでしょう。作・演出の三谷さんの自虐的な部分を義人はある程度投影しているのかも知れませんが、あくまで私はですが、義人にスポットを当てつつ、周りが描かれることを頭の中で欲していたのです。その点からすれば、自分のレビューに書いた通り、カンパニーの中の義人に関係のない描写時間や、他の人物描写の並列表現や、本来のテーマ性とは関係ないようなホモやカエルフェチやまほろばの作・演出家の顛末の陳腐さなどが、私にとってはですが、やはり、くどくて、テーマ性をぼかし、拡散してしまった要素だったと思えてなりません。まあ、そこが感受したことの違いで割れると言うことなのでしょうね。
>表層的な事象の肌触りが
その重なりが崩れるなかで醸し出される感覚を
しっかりと浮かび上がらせて。
観終わってからじわっと降りてくるものがありました
との、りいちろさんの表現、たまに劇場でお会いすると、おしゃべりさせていただく、あの優しいお顔が思い浮かびます。
その上で、あくまで私はですが、今回の作品については、観劇の「後」にじわっとではなく、観劇の「最中」に彷彿と、単なる事象の面白さなどとは違った、「地方出身者から見た東京を描く、青年&中年青春群像劇」というテーマをもっとリアルに感じたかったということでしょう。
まあ、こんなやりとりも、演劇の面白さですよね。人間、いつも同じ受け取り方をしたら、かえって気味が悪いですものね。第一、この「観てきた!」欄が意味をなさなくなっちゃうし(笑)。
最後に一つだけ、三谷さんの作・演出はその視点において、ぜひ今後もチャンスがあれば他の作品も観てみたいです。
2010/08/19 01:21
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KAEさん
>雑談はこのぐらいにして、ふと思ったのですが、宅悦を、原作と違って、最悪の極悪人にしたのって、戦争中、軍部の発表に踊らされて、直接は、あの国の方々に、加害者的行為はしなかったとしても、遠巻きに、軍部の味方をしていた日本の国民の代表者として、宅悦の罪を断罪したのかななんて、深読みしてしまいました。
う~ん、私はそこまで読めなかったので、わかりません。済みません、浅くて。
ただ、新時代になってすべてを奪われてしまった立場にあり、禄と共に武士の誇りを取り戻したいという単純かつ守旧的な伊右衛門をそそのかしつつ、誰からの依頼なのかは一切、伊右衛門にも明かさず、しかも自分は刀をささずに実行犯には加わらず、計画通りに行けば暗殺には直に関与しない立場を通せる知能犯で、時代は違いますが、私は満州の甘粕のような雰囲気を感じちゃいました。
ということは、そんなにずるい日本人という象徴なのでしょうかねぇ?!
とにかく、原作や狂言にお詳しいKAEさんには、観てほしかったです。というのは、KAEさんのレビューをぜひ読みたかったからです。いや、ほんと、KAEさんの原作や狂言での作品との対比を含めた詳細なレビューを読みたかったなぁ。
2010/08/18 23:42
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きゃるさん
朴さん、毒を飲んで顔が恐ろしく崩れ幽霊になった後も、芝居では例のケロイド状ではなく、全く崩れていません(全く変化なし)でした。演出がそれを選択したのかな。でも、迫真の怖い演技でした。
2010/08/18 23:27
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genie さん
>実は私、コールセンター勤務です。劇団生活も良く知っています。
えっ、びっくり。そうだったんですか。ならばこそ、感想にも重みとキレがある所以ですね。
>ご自身詳しいコールセンター業務や劇団について、つい描きすぎてしまうのですね。テレビドラマとは違って、あまりにリアルに描き込むとかえって邪魔になります。周辺環境に比重がかかっているので、肝心のテーマ性がぼやけています。
なんて言い得て妙の表現なんでしょう。私も、そう感じ、特に「あまりにリアルに描き込むとかえって邪魔になります。周辺環境に比重がかかっているので、肝心のテーマ性がぼやけています」という下りは、感じ入ってしまいました。
まさに私の場合がそうなんですが、「この業界について全くの無知であったとしても、業務内容や、劇団生活の日常を見せられても、興味持てるのはせいぜい5分。テンポ良くストーリーを展開して欲しいと思ってしまいます」についは、ドンピシャです。
さらに、その上、「劇団ものは今年に入ってすでに3本目ですわ。どの作品もステレオタイプで女優同士のいがみ合いや仲間割れ」については、はい、私は3本以上観ていると思いますが、たしかに脇の人物設定や描き方がステレオタイプを感じています。もう少し詳しく述べますと、この芝居の場合の、まほろばの身勝手な作・演出家の設定と顛末、カエルフェチの社長用のお務め、ホモの関係など、作品の幅を持たせるというか、はたまたウケ狙いの要素かも知れませんが、こういう描き方って、ほんと、よく目にして、これについては私も食傷気味です。私の場合、よかったな、と思えたのが、めぐみさんなんです。等身大の描き方で、おまけに演じ手も自然な演技が光っていて、流石でした。もちろん他の役者さんは上手かったです。言いたいのは描き方が散漫、拡散で、もっと、主人公の内面を、そして、テーマ性を、私は「芝居の後」ではなくて、「芝居の中」で感じさせて欲しかった、と思います。
もう一点は、あのギシギシ環境下で、2時間弱はきついので、余計に「省けるシーンはあるでしょ、もっと、焦点を定めて」って感じちゃったのかも知れません(笑)。
この作品の評価は割れているようですが、もちろん、そうは感じなかった方もあって当たり前です。だから芝居って面白い。それだけに、劇団関係者でも演劇の作り手側でもない私は、感じたままを率直に書かせて頂いたのですが、今回の作品は、良さもある半面、ginie さんの感想とビックリするほど同じように感じましたので、ほんと、驚きでした。
>お若いのですから、もっと自由に現実生活に縛られない独創的な作品を目指して欲しいと思うのです。
はい、そうですね。三谷さんについては、自分のところにも書いたように、惹かれる視点もあったので、今後もチャンスがあれば、ぜひ他の作品も観てみたいと思いました。
2010/08/18 17:41
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genieさん
コメントありがとうございました。
そして、私も興味深く、 genie さんの「観てきた」を読ませていただきました。
私は、大体の場合、自分が観にいく芝居は自分が見る前は「観てきた!」は目を通すことはあっても、ネタバレはめったに開きませんし、観た後も、自分の「観てきた」を書くまでは開きません。
でもって、自分の観劇日の前日深夜に genie さんの「観てきた」(ネタバレ以外)を見て、うっ、としつつ、観劇したら、私もそんな感じを受けまして。
自分の「観てきた」を書いた後で、 genie さんのネタバレを読ませていただいたら、「そう、そう、私も、まさに、そう思いましたよ」と、びっくりいたしました。
>ご意見、的確な分析、感心して拝読しました。
とんでもありません。私なんぞに、もったいなさ過ぎるお言葉です。演劇が大好きというだけなんですが、やはり、この場は感じた点をできるだけ詳しく正直に書こうと、それだけを心がけているだけです。
>自分の表現力の無さに、言葉足らずを情けなさを感じますが、
私も芝居フリークのはしくれとして、
決してケチをつけるためとか難癖をつけるためではなく、
素直に一観客が受けた印象を、関係者様やそのほかの方々の
何らかの参考になれば、と思って書き込んでおります。
演劇界が、さらに盛り上がってパワーアップして欲しい、と一心です。
いえいえ、読ませていただき、私なんぞより、キレがあり、私こそ、 genie さんのネタバレを読ませていただき、感嘆しました。
もちろん作品の感想は割れることがあって当たり前です。だから演劇って、面白いと思っています。なので、私も、まさに「素直に一観客が受けた印象を、関係者様やそのほかの方々の何らかの参考になれば、と思って書き込んでおります」との genie さんのお考えとまったく同感です。
「演劇界が、さらに盛り上がってパワーアップして欲しい、と一心です」との genie さんの思い、まったく同じです。私も演劇大ファンの一人として、まさにそう思っています。
芝居の中身については、 genie さんの「観てきた」の方にコメントさせていただきますね。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
2010/08/18 17:11
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KAEさん
コメントありがとうございます。
>先にご覧になった方の御意見と同様、どうも、人物描写の焦点が絞りきれなかったようですね。
以前、私が観た芝居も、読んだ脚本も同様でした。
登場人物全員が均等に描かれ過ぎ、観客としては、誰にも感情移入できないまま、そのくせ長いという印象だけが残りました。
そうでしたか。私は今回が初見でしたが、う~ん、テーマとか、視点とか、作風とかは面白い面があって、妙にまとめない等身大の描写はいいな、って感じられたんですが、私の場合は、まさに「登場人物全員が均等に描かれ過ぎ、観客としては、誰にも感情移入できないまま、そのくせ長いという印象」も感じてしまいました。
だから、いい面があるだけに、私も「魅力的になりそうな人物はたくさん出て来るのに、惜しい」って、やっぱり感じました。
それにしても、今回の作品、評価が割れていますね。私と同じように感じられた方もいらっしゃるし、高評価の方もいらっしゃるし。だから演劇って面白いですよね。私に関しては、けっして駄作とは思っていませんし、脚本・演出には惹かれる要素もありました。なので、チャンスがあれば三谷さんの別の作品を、ぜひ観てみたいと感じました。
2010/08/18 16:49
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SINさん
とても、よい脚本でしたね。作風も心地よかったですよ。
課題の技量については精進を期待しつつ、今後もSINさんらしい心温かなメッセージを観る側に提供していってください。大いに期待しています。私も、機会があれば、ぜひ、また観たいと思います。
2010/08/18 15:06
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きゃるさん
そうなんですよ。チラシは仮チラシも含めて、いろんな劇場で見ましたよね。でも、と思って、新劇にも詳しいKAEさんに質問した次第でした。
また、きゃるさんからKAEさんへ、この場でやりとしてもらえ、コリッチのよさの点からも、また、お二人の観察眼の鋭さのベースを改めて知り得たようで、とても参考にさせていただいた観点からも、感謝いたします。
でもって、朴さん、実は近くで見たことないんで、おカオの方はよく分からないのですが、いやー、舞台での振舞いは、ほんと、妖艶で、いい意味でセックスアピールに溢れていますよ(笑)。朴さん宛ての花束、花台なんかも、いつも凄いです。
2010/08/18 13:08
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KAEさん
少しでも参考になれば、よかったです。長いだけで、乱筆、失礼足しました。
また、私の質問にも、新劇の流儀、新劇気質の点から丁寧に教えていただき、感謝です。とても、いい勉強になりました。
>何だか、少女時代に気持ちがタイムスリップしちゃいました。(笑)
婚約者がいた私に、「KAEちゃんのために、演舞場毎日行くから…」と主人に言われた以来の気がします。(笑)
いやー、いいなぁ。羨ましいなぁ。あっ、私は男で、アプローチする側でしたが、そんなカッコいい振る舞いはできず、同じ大学のサークルの同学年でしたが、ただ、ひたすら、電話をかけて長電話を繰り返し、なんとか口説き落としました。当時、私が埼玉、妻が東京でしたので深夜から朝まで6時間くらいしゃべりつつけた電話デートも何回もあり、結婚するまでに電話代は合計すると婚約指輪のダイヤモンドくらい使いましたが(笑)。
2010/08/18 13:07
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KAEさん
う~ん、KAEさんの方が近いのかな(笑)。いづれにしても、箱庭円舞曲も素晴らしい劇団なので、私も観られるといいのですが。
2010/08/17 02:18
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KAEさん
いえいえ、私なんぞ(笑)。ただ、ほんと、前作「スメル」は凄かったですよ。舞台セットも秀逸だし、客演含め、出演陣の技量は十分だし……ということで、観たかったんですが、私は残念。
もし、KAEさんが観てくださるなら、そのレビューを見て、私も半分、行った気が味わえそうで、楽しみです。
2010/08/17 02:14
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KAEさん
言い忘れたことがあります。というか、KAEさんに教えてもらいたいのですが、それは、これだけ実力派集団としてファンも多い演劇集団・円の芝居で、しかもトラム公演なのに、どうして、このコリッチでは、ほとんど注目を集めないんでしょうか。「観たい」も3人だけだったし。いや、円とは何の関係もありませんし、私自身、前回公演が2回目で、今回が3回目の新参者のファンに過ぎませんが、少々、訳が分かりません。桟敷席をたくさん設けて、いつものトラムより人数が入りますが、もちろん、私と妻が観た公演も超満員でした。何故なんでしょう? 演技力は皆あるし、あくの強い魅力ある芝居をやるんで、私は好きになっちゃいましたが、???
やっぱりチケットプレゼントやらないからかなぁ? まあ、円はチケプレやらなくても、まず公演は席が埋まってしまうでしょうから。
2010/08/17 01:37
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KAE |
KAEさん
私の「観てきた」へのコメントありがとうございます。KAEさんはスケジュール調整ができずに残念でしたが、私の「観てきた」へのご返事として、できればご覧になりたかったと言うKAEさんのために、長文になりましたが、この物語の粗筋&展開を私の方にお書きしました。ご覧になって頂ければ幸いです。そのお知らせとして、ここを利用させて頂きました。
2010/08/17 01:21
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KAEさん
コメントありがとうございます。
そうでしたか。KAEさんも「観たい」に書き込みされていたので、レビューを楽しみにしていたのですが、残念です。でも、観たい公演が同時期に重なったり、どうしても他の予定が入ってしまったりということって、ありますよね。
私も、もっと粗筋を丁寧に書きたかったのですが、これを書いたのが社で、ちょっと手がすいた時に書き始めたら、仕事がまた入ってしまって、まとめちゃった感じで、済みません。
でもって、ここでKAEさんのために、思い返すままに、粗筋をもう少し丁寧に紹介しますね。酔っているので、誤字はご容赦を。
物語は、夫・伊右衛門と仲間の4人が剣術を披露する芝居のようなもので、かろうじて生計を立てているところから始まる。そこへ、お岩が出てきて、米をほんの少しずつ皆に振る舞う。「これしかなくて。でも、口の中でふやけさせて食べれば」などと、困窮ぶりを現していた。皆の着物は、まるで乞食同然によごれ、いかに生活に困っていたかも一目瞭然に紹介される。
狂言として有名な南北の「四谷怪談」の時代そのものなのか、一切、この時点で説明はなく、私も分からなかったが、そこへ、宅悦(たしか東海道四谷怪談にも出てくる人物)という刀をさしていない者が現れ、旧知の伊右衛門に何やら話を持ちかける。一方、お岩は夫の母の差し金で、生活を支えるために女中の仕事に出されるが、夫のために懸命に働く妻であった。お岩は、夫が何か危ない話を持ちかけられたのでは、と思い悩むが、夫の伊右衛門は「これは男と男の話で、主人の私が決めた話。とにかく、この仕事に成功すれば、大金が入るし、自分の職も取りなしてもらえる。これ以上は聞くな」と教えてくれない。
その話とは、ある重要な人物を天下のために暗殺する、という仕事だったのだ。ここでも、その人物がだれなのか、分からないが、この話は、伊右衛門の母によって、当時の権力側に密告されてしまう。その権力側が洋服をきており、いかにも安定していない明治政府初期のスタイルなうえ、刀は持ち歩けないとかの話も出てくるので、その時代と分かる。かといって、尊王とか、攘夷とか、佐幕といった言葉は一切出ず、要は、そいういう要素は思い切ってデフォルメした作・演出となっているということ。
こうして伊右衛門ら5人の姿書きが政府を転覆せんとする罪人として張りだされ、お岩は「今からでも間に合うから、そんな危険な話に乗らずに、正直に警察に話して」と必死に勧めるが、なお伊右衛門の決意は変わらず、すっかり宅悦の言うがままになり果てていた。そして、宅悦らは、いったい誰が我々の決起を権力側に漏らしたのかを探っていたが、そこで伊右衛門の母が「漏らしたのは、お岩」と懺言し、宅悦と伊右衛門を除く4人は、お岩を問い詰める。無罪を主張し、夫に会わせてほしいと必死に頼むお岩に、自分が要人暗殺計画の首謀者だったとの遺書を書いてから、毒を飲んで自殺するよう強要する。お岩は必死に抵抗するが、皆はお岩を裸にして、夫との情交の際さえ決して見せたことのない背中の傷あとを見てやろうと迫り、ついにお岩は「それをされるくらいなら、毒を飲んで死んでやる。だが、けっして忘れるなよ、この恨みを。お前たちの前に幽霊となって必ずつきまとい、お前たちの生涯を必ずだめにしてやる」と捨て台詞を残し、自ら毒を飲んでしまう。そこへ、現れた伊右衛門は変わり果てたお岩の顔を見て、たじろぐものの、皆で大笑いし、これで罪がお岩に移ることを狂喜乱舞した。
でも、そうはならなかった。冷静沈着な政府の警察役人指揮官は、そんなことはないことを察知し、なお伊右衛門や仲間、宅悦の嫌疑をとかなかった。
そして、お岩は幽霊となって、まず憎き夫のもとへ現れ、母ともどもに狂い死に(夫が母を刀で殺め、夫も自分を斬ってしまう)させ、続いて宅悦と4人もまとめて狂い死にさせてしまう。
そして、彼らの死んだ後の姿を見て、警察指揮官は唖然とする……。
メチャクチャに書きなぐりましたが、こんな筋なんです。要は、芝居がすべて、お岩の恨み=「恨」にスポットを当て、あとは、あえて霞がかかった状態のままに描き、その分、お岩の内面的な「恨」をえぐり出すような芝居に感じました。当然、舞台全体を舞いながら、その情念を表現した朴璐美の熱演が、この芝居の全てと言うべきものになるわけです。
なお、この「恨(ハン)」という概念は、他国に蹂躙され続けてきた韓国の歴史認識から、とても重要な意味を持つ言葉なのだそうです。
2010/08/17 01:12
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きゃるさん
いやー、これには参りましたよ。もう、さんざ書いたので、お読みになって頂けたと思うので省きますが、支離滅裂とはこのこと、といった感じでした。
でもって、サミットなんですが、はい、一応、ほとんど行くことにしています。過去にも、このサミットが初見で知った劇団もありますし、知っていたけど新たな面を発見できた劇団もありますし、でも、あっと驚く大外れもあります。博打ですね、サミットは(笑)。
たしかに、きゃるさんがおっしゃるように、最近のサミットは、難易度というか、マニアックというか、超前衛というか、要するに「他ではあまり見られない系」の芝居が選ばれるんで、正直、私にもきつくなってきました。ただ、東京以外の地方の劇団ものをやるので、つい、珍しもの観たさで行ってしまいます(笑)。でもって、結果が散々ということも。
実は今日も文月堂の「夜も昼も」を観てきて、先ほど帰宅し、シャワー浴びて、今、ビール飲みながら、これを書いています。今日は公演内容は悪くはなかったけど、アゴラ史上、最大とも言える人数を満杯すし詰め状態の全席桟敷(背もたれなしの例のアゴラの長椅子)で2時間。待ち時間を入れると2時間半も、じっと身動きできない姿勢でいたので疲れてしまいました。だから、「観てきた!」は明日の昼に書こうと思います。あっ、脱線してしまって済みません。
2010/08/16 23:19
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きゃるさん
ご丁寧に、言い忘れたことまで、ありがとうございます。
>今後も、あまり歴史上名高い、既に色のついた有名な人物ではなく、市井の人に焦点を当てた作品を「め組」がおやりになったときは、拝見したいと思っています。
そういう作品もいいですよね。「め組」がやってくれるといいなぁ。こういう作品って、文字通り、役者の真の実力が出ますよね。市井の人だと、舞台上では演じる役者がその人そのもになってしまうから。でも、ブラジル移民とは、すごい着眼点。ちょっと地味そうだけど(笑)。
2010/08/16 22:54
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きゃる |
きゃるさん
いや、いや、また、共通点が多いコメントに安心しつつ、興味深く読ませていただきました。
そうですよね。全体的には、うん、うん、と何回もうなずきつつ、読んでしまうほど、私が感じた点と同じように、きゃるさんも感じられたんだな、と。
最大にそう思った点は2つで、その1つが女性(下女でなく主人側)の衣装です。さすが、女性のきゃるさんのように細かくは感じなかったものの、少なくとも、玉音放送を聞く時点で、着物を着ているのは100%あり得ないですよね。私は、生糸が様々な軍関係の物に使われる貴重な軍需物資でもあったことから、当然、あの辺りも工場地帯は空襲のターゲットに入っている訳ですし、いつ襲われるか分からない状況で着物はないな、と。とても、しっかりした芝居でリアルなだけに、こうした点はしっかりして欲しかった、と思いました。
2つめは、やはり自分のレビューにも書きましたが、最後に犯人は分かったものの、その動機が明瞭にされていないという点です。併せて言えば、もちろん、幼女が犯人でないことは簡単に分かるのですが、それにしても劇中で登場人物が皆、この幼女が毒をもったと簡単に信じてしまうのは、いささか首を傾げざるを得ないように私も感じました。
なので、
>いくら殺人現場に幼女がいたからといって、幼女には殺人の動機もなく、犯人が幼女だと周囲が容易に信じ込むのが、私にはよく理解できなかった。
との、きゃるさんの一言に安心してしまいました。
とはいえ、質感として、とても素晴らしい芝居だったと思います。それは自分のところに書いた通りです。
上記の2点がきちんとしていれば、私も間違いなく☆5個を付けたはずです。
2010/08/16 14:48
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