丘田ミイ子の観てきた!クチコミ一覧

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CONSTELLATIONS

CONSTELLATIONS

劇団スポーツ

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2025/09/10 (水) ~ 2025/09/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

もう、もうね、すごいことをやっていますよ、劇団スポーツは!という気持ちでいっぱいの、ある意味で本公演ではできないことを試みて、そして成立させていることの凄さ。"むずかしいことをやさしくみせるというむずかしさ"に劇団スポーツはいつも向かっていく。

本作はその劇団の力を存分に活かした作品で試みだった。俳優の力を心底信じないと立ち上がらない風景があった。大宮二郎さんは先週まで自分の公演があり、内田倭史さんもまたロングランのイマーシブに客演していたばかり。その両立を叶えてしまう技量もさることながら、その状態にいる俳優や作家をどっしりと受け止める劇団員田島実紘さんをはじめとする座組ももれなく凄まじい。めちゃくちゃかっこいい劇団であり、俳優たちだと思う。先週末までの怒涛の公演ラッシュを経て、もし「観劇シーズン山場は越えたな」なんて思っていたとしたら、ホッとしないでほしい。劇団スポーツすごいことやってる!1つの役を複数人で演じる俳優らの個性を味わうとともに、1人の人物の多面性に触れる瞬間もあり演劇の内外に発生する変化に感動した。それでいてただ1組の男女の人生を体験した心地も確かにあり一体何が起きてんだ!と。個人的には抜かりない客入れ選曲にもグッと。

旧体

旧体

劇団papercraft

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2025/08/29 (金) ~ 2025/09/03 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

以前の観劇では戸惑いが大きかったのだけど、今回は過去作とは違った手触りもあり観られてよかった。
"球体"化という突然変異を経て、「全能」に生まれ変わる新たな人間と「無能」のまま生きる"旧体"の人間に二分される世界。とはいえSF色よりも現代に置換できる軋轢や分断自他におけるディスコミュニケーションの絶妙な出力が印象に残った。ここが前観た時とはガラッと違う感触だった。
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ネタバレBOX


「全能」と「無能」の感度の差を際立たせる音と光の演出も効果的で、中でも選曲が、歴史上初めて声楽を取り入れた交響曲「第9(歓喜の歌)」であることを示唆的に感じた。「人間の声を交響曲に使う」は当時にしたら旧式と一線を画す革新で、また第9は戦争とも関わりの深い交響曲でもある。今でも年末年始に「◯万人と奏でる第9」などとして、博愛の象徴や復興や平和への祈りとして多く演奏されるこの曲は「声」という「人間の感覚や力」なくして完成はしない。できないそのことは、『球体』で描かれた、世界が進化しているのか/退化しているのか、新しいのか/旧いのかといった命題をコントラストを以て問いかけるのに打って付けだったように思った。
(※極私的な解釈です!)

SFよりドラマにおける演出が印象的だっただけに、この設定(球体)でならなかった理由にもう一歩踏み込まれていく様をみたい気持ちにも駆られたけれど、今後「人間ドラマ」に全振りした作品も生まれるのではないか、という期待の方が大きかった。前に観た時に私が感じた戸惑いがまさにそこで、設定だけが一人歩きをしていたり、またその設定自体にも既視感を覚えたことなどから、内側に流れるドラマを欲してしまった節があった。今回は違った。

「社会規範」という定義の内外で、一人ひとりが抱える圧倒的な寂しさや焦燥や偏執さが生々しく伝わってきた。これは本当に俳優の力も大きい。全員素晴らしかった。
尾上寛之さんはついこの間九劇で観たばかりなのにこの短時間での凄まじい変幻に圧倒されたし、村上さん佐久間さんという喜劇玄人が演じる癖あり人物の解像度。あと常連若手勢イトウハルヒさんと櫻井健人さんの底支えもやはり素晴らしかった。作風上客席もどうしても緊迫するのだが、あんな張り詰めた中でも櫻井さんが随所でしっかり笑わせて、もの凄いことだ!

主人公は最後、「球体はいつも私の人生をぐちゃぐちゃにする」として、子の死因になった飴玉や妊娠(した体)の破壊を選ぼうとするが、結局は飴玉だけだったんじゃないかな?って。
球体とか全能とか無能とかどうでもよくて、飴玉が、それによって我が子を死なせた夫や自分が憎かっただけなんじゃないかな。妊娠出産育児を憶えた私の体はそう思うのを堪えられなかった。妊婦の腹は確かに丸いが、丸いだけじゃない。毎秒変化して突然角張ったり、硬くなったり、中の様子が皮膚に浮き出たり色んな形になる。そこに別の命があるからだ。他者がいるからだ。土村さんの繊細な目と声色を通じて私はその葛藤を追体験した。だから最後はショックで、そうなってないとまだ信じてる
かこちゃんの後悔

かこちゃんの後悔

なかないで、毒きのこちゃん

ザ・スズナリ(東京都)

2025/09/03 (水) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

人に止められる事ばかり選んできた。
「こんな恋愛やめなよ」、「そんな演劇やめときな」と誰に言われてもやってみないと気が済まなかった。実際、止めなかったがためにやっぱり沢山傷ついた。
だけど今日その傷跡たちをとても大切に思えた。なかないで、毒きのこちゃん『かこちゃんの後悔』を観て。

多分これからも止められる方を選んで生きていく。上手くいかなくても、上手にできなくても、今の自分の気が済むように。過去の自分の名にかけて。未来の自分が後悔しないように。たとえ、未来の自分が「それみたことか」と言いにきても「知ったことか」と言い返せるように。
後悔なんてしたくないけど、もしするとしたら、後悔したことに後悔をしたい。そういう人生がいいな。

2年前に中止になったこの演劇に再会ができて本当によかった。今日も私は後悔しないように劇場に来た。そんなちょっと過去の自分のことを、今の私はよくやったと思う。未来の私もきっとそう思う。

旅の支度

旅の支度

ウンゲツィーファ

cafe MURIWUI(東京都)

2025/08/30 (土) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

『旅の支度』再演がムリウイにて開幕。本公演ではないけれど、私がウンゲツィーファで一番好きな作品です。
再演初日を見届けて改めて再確認しました。質問タイム気になったけれど旅の余韻をもう少し噛み締めていたくて帰路につきました。帰路であり旅路だなと思います。やっぱりすごく濃密な劇体験でした。何度みても色褪せないひりつきも含めて。

 ゆうがい地球ワンダーツアー

ゆうがい地球ワンダーツアー

南極

彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)

2025/09/04 (木) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

子どもも楽しめるビジュアル演劇ということで、私の感想より子ども達がどれだけ楽しんでたかを真っ先に言いたい!
前説で起きた拍手に「みんな◎くんと同じで始まる前から楽しいから拍手してるんじゃない?」(小1)。
「舞台美術もすごかった。全部手作りなんて信じられない」(小6)。

南極は、勢いがあってハイデザインな若手劇団として注目されることが多いけれど、その背後には決して勢いや若さだけではどうにもならない、気が遠くなるような地味で細かい膨大な作業があり、手間暇かかるものを手間暇かけて作り遂げる覚悟がある。勢いがあってハイデザインで、そして愚直なまでに地道。隣の子どもたちがみるみる感動してくのが伝わって胸がいっぱいになった。人の力、それを信じる力がすごい。キャストは勿論ピットチームやスタッフさんの疾走にも拍手、人力で起こすミラクルとマジカルの数々に拍手!

観測地

観測地

namu

APOCシアター(東京都)

2026/03/04 (水) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

演劇はもちろん朝ドラ『虎に翼』やドラマ『全領域異常解決室』など映像でも大活躍の名村辰さんの主宰するnamu。
旗揚げ公演も拝見し劇評をお寄せしたのですが、名村さんには(お忙しいとは思いつつ!)今後も是非作品を書いてほしいと改めて思いました。
(以下ネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

恋に落ちる瞬間のことを、「◯◯なことをする人を信じられないと思っていたけれど、なぜかその人がやると不快じゃなくて」みたいなセリフがあって、それは人が人に惹かれることが理屈ではどうともいかない領域で発生するという真理を端的に伝える一言であったし、翻ってかつて惹かれ合った人間のその熱が冷めてしまった時の様相を皮肉にもまざまざ握らせる一言でもあって『ロビンソン』という作品全体においてとても重要な役割を果たしている一言に思えました。わかりやすいだけでなくて、本能と理性を往来して考え抜かれた短いながらも丁寧な夫婦奇譚。

2作目の久保田響介さんの『水彩に溶けていく』もまたよかった。感覚過敏で「普通の人ができることがうまくできない」弟と、彼と距離をとっていたものの同居を余儀なくされ、ヤングケアラー的役割を背負うことになった姉。二人の歪な関係と、他者のまなざしや感覚で世界を見つめ、感じることではじめて気づく実感。その様が丁寧に描かれていました。どちらの演目も、ムリウイという空間にハマっていて、窓の外側の風景や音が内側で起きていることにとても効果的に干渉していて、湿度の高く風の強い夜に観られたことも大切に思える作品たち。

私の中の人生指折り心が震えたお芝居に殿堂入りしている名優福田麻由子さん、そして姉の苦悩や葛藤とそれがほどけていく様を繊細に豊かに表現する安川まりさん、2作にわたって正反対に見える男性像を演じ分けた小口隼也さんとキャストも素敵な布陣で。こんな企画なんぼあってもいいですからね!と思いながら、自らの夫婦奇譚なんかも思い返したりしつつ帰りました。名村辰さん俳優としても作家としても今後も追いたいです。
座標と初恋

座標と初恋

アオガネの杜

アトリエ春風舎(東京都)

2025/09/12 (金) ~ 2025/09/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

最大規模の「国家」と最小規模の「個人」、その理屈と感情を往来し、マクロ/ミクロ/ズーム/アウトを重ねながら「戦争」をどう止めるかを考える。「国」という大きな主語には何もかもが含まれている、と切々と伝えるシーンがどこか初恋の告白の様に見える瞬間が鮮烈だった

アートマーザー

アートマーザー

多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科 研究室

彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)

2025/09/13 (土) ~ 2025/09/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

待望の多摩美シアタープロジェクト びびびvol.1『アートマーザー』
大いなる母を安らかに眠らせるべく子どもたちはあの手この手で芸術を尽くす。教員と学生の関係から着想を得た糸井ワールドが起こすビッグバン、一人一人がそれぞれ新しい星であるかの様なエネルギー。私の涙も蒸発して今頃大気圏突入。

母と子での観劇でした。羽衣の『おねしょのように』を観たこの時はまだ1年生だった娘と。
怖くなって膝に座りたがるようなことはさすがになかったけれど、自分で「観たい」と選んで劇場に来たのはこの時と同じだった。羽衣を初めて観た日から15年、私は芸術を志す子の母になっていた。感慨深い観劇でした

だれか、来る

だれか、来る

SCOOL

SCOOL(東京都)

2025/09/19 (金) ~ 2025/09/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「わたし」と「あなた」と「わたしたち」、そしてそこに含まれない「だれか」。自由と不自由、正気と狂気の縫い目を引き裂く光光光、音音音。そう簡単に「二人」にはなれぬ世界の残存が身体に反響し、やがて私の口からも吐いて出た「だれか、来る」
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ネタバレBOX

公式からも出てますが、一部大きな音や激しい光の演出があり、演劇体験としてもそれに劣らぬ俳優の眼光も凄まじい。結構なデカさ眩しさ!最近は制作がとても丁寧で程度が低くてもアラート出される事もありますが、これはしっかりめ。アトラクション後の如し残像残響抱えながらの帰路。
紙を共に刷りぬ

紙を共に刷りぬ

コメディアス

小劇場 楽園(東京都)

2025/09/24 (水) ~ 2025/09/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

追跡・検閲・統制が不可能という理由で紙媒体はおろか印刷自体が固く禁じられた世界。
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ネタバレBOX

というディストピア大筋だけでも面白いのに実際舞台上でプリンタをバリバリ稼働させながら物語を展開するのは作家も俳優ももはや特殊技術の域!観客までを共犯関係に巻き込む凄さ!もうさ〜劇場で何してくれちゃってるの!って毎回なるの最高の劇場の使い方だと思うし、イカれた発想と偏執的な演出を実現してるの凄い。そうよね、何をするにも手間がかかるの。紙を刷るのも、演劇を作るのも観るのも、生きるのだってそう。「辛抱強さ」の果てに味わう快感ったら!
ライバルは自分自身ANNEX

ライバルは自分自身ANNEX

宝石のエメラルド座

ザ・スズナリ(東京都)

2025/08/22 (金) ~ 2025/08/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ああ私は今一体何を見せられているのだろう。
そうちゃんと思えるかがナンセンスの然るべき実感だと私なりに定義している節があり、それはもうちゃんと、バリバリにそう思いました!手練れ俳優が揃いも揃ってあんな事やこんな事を!贅沢です。

われわれなりのロマンティック

われわれなりのロマンティック

いいへんじ

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2025/08/29 (金) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

社会の規範から外れた夫婦や家族や性愛をやりながら、その生きづらさとだるさとままならなさを彷徨いながら、私もまた"われわれなりの"関係を、ロマンティックを探し続けてるんだなと改めて。

"特定の人のことが好き"って、どんなかたちであっても対象が一人でも複数でも、たとえ簡単には人に言えない/説明できない関係でもうれしくて、そして時々とてもしんどい。だから、名前をつけてくれて/つけないでいてくれて、ありがとう。どちらでもいいって言ってくれてありがとう。人知れず暗闇を抱えながらつとめて明るく戦う理子の涙に涙を重ねた。ゆっくりあるいて、なるべく寄り道をして帰ったし、まだまだゆっくり、なるべく時間をかけて向き合って言葉にしたいし、向き合いたくない/言葉にしたくない自分も認めたい。きっとそうやって時に孤独に、時に人と繋がりながらつくられた作品だと思うから。思ってる以上にずっとずっとそうだと思うから。

いっしょのソファに座りながら別のこと思ったり、いっしょのソファには座れなくても同じこと考えたりするよね、われわれは。(あとファイルとステッカー迷って結局両方買ったりもするよ)

『タイムズ』

『タイムズ』

劇団不労社

京都芸術センター(京都府)

2025/08/22 (金) ~ 2025/08/25 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

戯曲の縁をキワキワに攻めつつもここぞ!の台詞を取り溢さぬ演出。帰る/帰れない話であり、還る/還らない話でもあった。我々は子宮≒宇宙に降り立ったその時から待つ↔︎待たれる≒おかえり↔︎ただいまを往来し、収束しては霧散し、アクセル、ブレーキ、パーキング。

七つ数えて

七つ数えて

AOI Pro.

新宿シアタートップス(東京都)

2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

歌舞伎町すぐの劇場で、10年後の歌舞伎町を舞台に描かれる"元トー横キッズ"が抱える問題。そして、"元トー横キッズ"だけに抱えさせてはいけない問題。望まぬ妊娠、頼れぬ出産、行き場のない母性...祈りで、呪いで、叫びである表題が迫る。七つ数えるまでの切実、そして数えてからの虚脱。

不安定さを安定して体現する岡本ゆいさんの身体性と声色。『怪獣は襲ってくれない』から2年、娘が10代に突入した事もありその姿をより痛切に感じた。少女らの揺らぎを引き受けるデコラティブな衣裳。過剰な装飾は不安の象徴であり、孤独からの防衛であり、カモフラージュでもある。

ウルトラマリンたち

ウルトラマリンたち

排気口

OFF・OFFシアター(東京都)

2025/08/07 (木) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

私はちゃんとひとりぼっちで、ちゃんとさびしい演劇がどうしたって好きで、信じていて、それはつまりこの世界で生きて死ぬことの果てしのない孤独や寂しさを目をつむらないで見つめる、ということなのだけど、排気口はいつもそうだし、この作品はまさに特にそうだった。描かれてない時間の雄弁さにも胸がギュッと。働く母と働けぬ娘、社会から孤立する母娘と微かな交点を築く人々、その全てを誰より知ってる柔らかなあの子たち。夕焼けに染まる部屋に不在が満ちていく。涙の海の向こうにウルトラさびしくて愛おしい残像が揺れていた。

『意味なしサチコ、三度目の朝』再演

『意味なしサチコ、三度目の朝』再演

かるがも団地

吉祥寺シアター(東京都)

2025/08/08 (金) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

忘れることと思い出せないこと。二つは似てるけどちがってその狭間を生きていく。演劇がしまわれていくことと人生がたたまれていくこと。二つはどちらともなく重なって、やがてまっさらな舞台が朝が訪れる。意味などなくてもたしかにあった夜を命を包んで。帰省シーズンにぴったりだと思ったし、願わくば劇場から自転車で帰りたかった。遥か遠くの友人の仕草や口癖を思い出しながら。荷台の重み、背中の温もり。隣でも対面でもなく前後だから言えた言葉があったな。それでも言えなかった言葉もあったな。

悠遠のNight Wedding

悠遠のNight Wedding

ムケイチョウコク

東京ドームホテル ウェディング(東京都)

2025/07/17 (木) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今宵は娘とおめかしして東京ドームホテルの結婚式へ。
とは言っても私達は新郎新婦の親類ではなく"ルーツ"として参列。ミステリーとロマンスが溶け合う物語の内側を泳ぎながら祈りを。人々の隙間から手をのばして祝福を。初イマーシブシアターに小6娘も大興奮でした。演劇に抵抗がある人も、こうした自分に起きる体験を通して興味を抱いてもらえるかも?などと感じました。

ほぐすとからむ

ほぐすとからむ

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)

2025/08/03 (日) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

身につけるものと身についているもの。「装備」というものが人々の心身にもたらす影響について考えた。強い服を着ると強気になる弱さについても。俳優陣はみな流石だけど玄人たちにからみつき、時にほぐし、バリバリ身体性を使い倒し大暴れする最若手端栞里さんにビリビリしました。

きみは一生だれかのバーター

きみは一生だれかのバーター

浅草九劇

浅草九劇(東京都)

2025/07/31 (木) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

劇団公演とは明白に違うしかし金子節健在。出ハケ等演劇の設えと物語を鮮やかに繋げる技巧、通常より汎用性高いサブカル、東野良平sの怪演...。シスターフッドではない。少なくとも私はそう感じつつ肉体が否応なく他者≒バーターと同期する当惑を知る経産婦の体が疼いた。『きみは一生だれかのバーター』のことを一晩考えた。
驚きと戸惑いがあった。それから、一人の劇作家に魅了され、その躍進を数年にわたって追い続ける意味を改めて感じた。ホームから場が変わることによる変化や挑戦、それでもなお貫かれるもの。色々感じた。色々感じすぎてすぐに言葉にはできなかった。

発表せよ!大本営!

発表せよ!大本営!

アガリスクエンターテイメント

シアターサンモール(東京都)

2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

終戦の日に観ると決めていたアガリスクエンターテイメント『発表せよ!大本営!』。
本当にこんな事に命をかける必要があるのか。こんなところで死ぬな。戦果の発表=公式の嘘を巡るドタバタ喜劇だけど後の歴史を含めて観ると悲劇と相即不離。笑った瞬間刺さって抜けぬ言葉の数々、皮肉で痛切なラストだった。


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