ブラックバニーの観てきた!クチコミ一覧

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幸いは蝎の火に灼かれ

幸いは蝎の火に灼かれ

牡丹茶房

王子小劇場(東京都)

2014/08/04 (月) ~ 2014/08/05 (火)公演終了

満足度★★★★★

女優陣の熱演◎
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』をモチーフにしたオープニングからの…………予想外の展開でした。

昼メロを遥かに凌駕するドロドロの愛憎劇。。。正直苦手なジャンルの舞台ではあったのだけど、女優陣の熱演が素晴らしかった。特に恋人、父、そして我が家までも次々と奪われ不幸のどん底に突き落とされていく、静深(しずみ)の鬼気迫る演技はお見事でした。

また円形状の舞台(四方囲み)の作りも効果的で良かったと思う。そのせいで死角になる部分もあったけど。。。


上演時間:120分



黄金バット

黄金バット

オルガンヴィトー

三軒茶屋 太子堂八幡神社境内特設舞台(東京都)

2014/07/25 (金) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

オルガンヴィトー初観劇。。。
この場所での演劇公演が恐らく見納めになるらしいとの事もあって今回観劇。

天井に届きそうな勢いの放水や水に浮かんで進むボート、宙乗りなどの仕掛けの数々。

テント芝居の醍醐味が堪能出来る舞台でした。

とは言え、自分にはちょっと縁遠い世界ではあるなぁと…。


上演時間:約2時間30分

あけみママを待ちながら 

あけみママを待ちながら 

劇団ぺブル(ペブル・グラベル)

ワーサルシアター(東京都)

2014/07/31 (木) ~ 2014/08/04 (月)公演終了

ペブル・グラベル初観劇。
個人的にはとっても好きなストーリーでした。ゆるい感じの空気も好きだし、スナックでの常連たちのやりとりも観ていて微笑ましい。

ただ、話の本筋(核心)がよく掴めないまま展開していくので、せっかくのオチが中途半端に感じられて勿体なかった。枝葉の部分は部分で必要だったと思うけど(ただし遊びはやや長過ぎ…)、もっと本筋に焦点を絞って描いたほうが良かったと思う。


上演時間:125分

ネタバレBOX

気になった点 → 前説が10分くらいあったけど、まだ舞台を観る前から物販などあれこれ営業的なトークをされてしまうと、正直不快に感じてしまう。せめてネタや笑いなどを織り交ぜて、場を盛り上げた上でのトークだったら良かったのかもしれないけど。。。
もんすたーずしんく

もんすたーずしんく

Toy Late Lie

北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/07/29 (火) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

水曜ソワレを観劇。
型破りな新米教師や息子を溺愛するモンスターマザー、そして反抗期真っ盛りの生徒たちが、学校を舞台に繰り広げる熱血学園コメディ。

なかなか楽しめる作品でした。爽やかで後味が良いと言うか。前説とか、合間の小ネタとか、お客さんとの一体感や楽しんでもらいたいという姿勢も良いと思う。また登場人物たちそれぞれに光が当てられて、みな魅力的に感じられるし。ただ、キャストの力量頼りなところも少し感じる。

個人的には新米教師と彼のお母さんとの掛け合いが微笑ましくて良かった。


上演時間:90分+アフターイベント

肥後系 新水色獅子

肥後系 新水色獅子

あやめ十八番

小劇場B1(東京都)

2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

魅せる芝居。。。
あやめ十八番初観劇。何処となく”古風で洒落た雰囲気”と”様式美”が新鮮に感じられた舞台でした。ジャンルで言うと歌謡劇?

生演奏など、舞台ならではの醍醐味を味わえるし、歌も上手い。
また出入口の多い劇場の特性を活かした演出も良かったと思う。


けれど物語としてどうだったかと言うと、正直判断しづらい。小ネタは面白いと思うけど。芝居というよりショウ(見世物)的な要素を楽しむべき作品なんだろうと感じた。


上演時間:120分

妹の歌

妹の歌

ガレキの太鼓

王子小劇場(東京都)

2014/07/16 (水) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

ガレキの太鼓初観劇。。。
回想シーンがメインに展開されて行く中盤あたりまでは、とても楽しめました。舞台の使い方もユニークで面白いし。

ただ、ホワイトボードの件あたりからは、話の主題に関心が持てなくなって、集中力が途切れがちになってしまった。基本的に女性主体の物語なので、登場人物たちと自分との接点(共感出来る部分)があまりなかったせいなのかなぁ。。。

劇場型実験室で会おう

劇場型実験室で会おう

明治大学演劇研究部

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2014/07/11 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

冒険的な試み。。。
実験室で繰り広げられる実験的な舞台。

発想自体かなり冒険的な試みだったと思うけど、結果的に成功だったか失敗だったかと問われると失敗だったかなぁとは感じる。でも今回の舞台みたいに敢えて果敢にチャレンジしてみるのも時には良いのではないかと思う。思いがけず凄い傑作が生まれる可能性だってある訳で…。

怒鳴る場面が多く見られたので、その辺りは抑えたほうが良かったと思う。怒鳴るとセリフの内容も伝わりづらいし、観客も耳を閉じてしまいがちになるので。。。


上演時間:100分

ファッキューウィズミー!!

ファッキューウィズミー!!

劇団カツコ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/07/11 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

研ぎ澄まされた感性◎
土曜マチネを観劇。幻想とも現実ともつかない、不思議な魅力を称えた舞台で最後まで引き込まれた。無機質な舞台空間。効果的な音響、照明。壁に映し出されるシルエットのインパクト、一見意味がないようでいて無駄の無いセリフ群。どれを取っても魅せ方にこだわりと芸術的なセンスを感じさせる完成度の高い舞台だった。


上演時間:70分

ネタバレBOX

ラスト、彼氏からサイズの合わない指輪を渡されたヒロインが、激しく悶えながら必死に指輪を指にねじ込んでいる姿は、セックスや出産シーンを想起させるけれど、厭らしさよりもむしろ荘厳さすら感じさせる印象的で美しいシーンだった。
ちょっとそこに座りなさい

ちょっとそこに座りなさい

劇団Q市街

北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

日曜マチネを観劇。
一幕物の会話劇として、とても面白く出来ていたと思います。

隣人、父親、飼い猫など、舞台上に登場しない人物たちの使い方(描き方)も上手い(隣人はあんまり必要なかったかもだけど)。

ただ、全体的にキレイにまとまり過ぎな感じもしたので、個人的にはもっと予想外の展開も欲しかった。

主人公ナオコ役の存在感のある確かな演技と、振り回される友人2人のコミカルさと滲み出る”いい人感”が好印象でした。


上演時間:95分

モモ

モモ

実験劇場 あずみ企画

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

力作。
文字通り”総力を結集した大作でした。ミュージカルシーンの振り付けや曲も全てオリジナルで、アトリエ公演でありながら商業演劇に比肩する規模で公演を行えてしまうところが、学生団体ならではの強みであり魅力でもあるのかなぁと。歌唱やダンスなど個々の技量のバラツキは惜しいところではあるけれど、たぶん今この時だからこそ出来る舞台だったんだと思う。

上演時間:110分

命名騒動!

命名騒動!

劇団おおたけ産業

北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/06/27 (金) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

千秋楽を観劇。
アットホームで微笑ましい舞台でした。真面目な話をしている最中に唐突に割って入って来る60年代TVバラエティ風の歌謡シーン(シャボン玉ホリデーみたいな)。ある意味シュールで斬新でした。

ただ突き抜け方がまだ足りない。真面目なところは大真面目に、おバカなところは、もっと徹底的にバカやってもらえるとすごく面白くなったのかなぁと。

終演後の橋本康史氏のライブはとても心地良く感動的なひと時でした。


上演時間:60分+休憩10分+ミニライブ30分

地獄任侠観音烈伝 

地獄任侠観音烈伝 

白昼夢

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

2チューム。
今回も刺激的な舞台でした。オープニング(導入部分)やエンディングの締め方なんかは上手いなぁと。

水浸しの演出があったためか、ダンスパフォーマンスが今回は控えめだったので、期待していただけにちょっと残念。。。


上演時間:110分

サーカス

サーカス

激団リジョロ

ザムザ阿佐谷(東京都)

2014/06/19 (木) ~ 2014/06/24 (火)公演終了

満足度★★★★

大人のメルヘン。。。
千秋楽を観劇。パッケージは混沌として荒唐無稽な雰囲気だけど、中身はとっても純粋で”大人のメルヘン”と言った内容だった。

舞台美術・衣装・装置・照明なども非常に凝っていて、劇団のこだわりを感じるし(特に冒頭に登場するマリオネットのクオリティ凄い!!)、また幻想的な作品の世界観と劇場の雰囲気もとても良く合っていたと思う。

ただ、ちょっとボリュームがあり過ぎかなぁ。もう少しウェイトを絞ってスマートにしたほうが良かったのではないかと。

昨年上演された第1部と合わせるとおよそ320分。まさに超大作でした。


上演時間:約3時間(休憩10分含む)

「ぼくはだれ」

「ぼくはだれ」

RISU PRODUCE

小劇場B1(東京都)

2014/06/18 (水) ~ 2014/06/24 (火)公演終了

満足度★★★★

ドキュメンタリー調の人間ドラマ。
重厚で見応えのある人間ドラマでした。今回は再々演という事らしいので、さすがに熟成されている印象を受けました。


上演時間:約110分

ネタバレBOX

取調室を舞台にした一幕物ではあるけれど、単に事件を扱うのではなく、取調室の中で起こるいろんな出来事(事件に絡む人間模様や警察の内幕)なんかを淡々と並列に描いていくスタイルはなかなか見応えがありました。

さすがに、密室劇でしかも濃く張りつめたシーンがずっと続くので、ちょっと長く感じた。。。
ギフト。

ギフト。

立教大学演劇研究会

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2014/06/19 (木) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

人間の業、深淵。。。
自分にとっての幸せとは? 悔いのない人生とは?

”人として生きることの本質”に迫った非常に深くて重たいテーマでした。以前観た同劇団の作品『ウトピア』でも感じた、現代社会に対する警鐘を今回も感じました。


ただ、今回の問い掛けは自分にとっては少々難問だったかも。。。


上演時間:95分

ネタバレBOX

テーマが壮大で深過ぎたのか、自分の理解力が及ばなかったと言うか、観終わった後、どうもスッキリしなかった。。。

”生命の樹”に実る果実が進化の鍵となるものであるなら、その果実は一体何を象徴しているものだったのか。 自己犠牲?

作品自体は上質で興味深い内容だったし、特に主人公の”ハル”と”サトミ”役の2人は自然体な演技でとても良かったと思います。


電車は頭上を過ぎてゆき

電車は頭上を過ぎてゆき

劇団敏感

北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/06/13 (金) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

時を超えた親子の絆。
初日を観劇。

”昭和の香り”漂う、ノスタルジックな雰囲気がとても心地良く感じられ、派手さはないけれど、ほんのりと心が温まる良作でした。

また、世代的にもとても共感出来る作品だった。


上演時間:90分

ネタバレBOX

「演歌」や「ナイター中継」とか、いかにも場末の居酒屋で流れてそうなBGMなんかが少し入ると、更に雰囲気が出て良かったのかなぁと感じました。

まだ初日なので、これからもっと良くなって行くんじゃないかなぁ。
秘め事のスケッチ

秘め事のスケッチ

チタン美人

北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/06/06 (金) ~ 2014/06/08 (日)公演終了

満足度★★★★

土曜ソワレを観劇。
面白かったです。コントと芝居の中間くらいな感じだけど、ネタがかなりマニアック。

幕間にBGM的に挿入される、ギターの弾き語りの”型破り”っぷりが楽しい。特にスポットライトに当たらないように必至で逃げまくる姿には爆笑した♪♪


ただ作品全体としての纏まり(繋がり?)にやや欠けるなぁと感じたので、一本筋の通ったテーマ(お題)みたいなものがあるともっと良かったと思う。

あと女優陣による客いじりなんかあっても面白かったかも。

千秋楽も観ておけば良かったと思いつつ、次回作に期待♪♪


上演時間:約110分くらい(観た回によって違うと思うので…)

非在

非在

(劇)ヤリナゲ

王子小劇場(東京都)

2014/06/03 (火) ~ 2014/06/04 (水)公演終了

満足度★★★

千秋楽を観劇。。。
不思議な余韻のある舞台でした。劇中で投影されるカメラでの映像もなかなか秀逸だし、”そう遠くはない未来”に対する閉塞感も、原作に描かれている”大恐慌のただ中”にあった、当時の時代背景にシンクロしているようにも感じられる。


ただ『ガラスの動物園』として観ると…。個人的に格別な思い入れのある戯曲なので、おふざけっぽい演出の部分については正直あんまり好みではなかった。。。

陽だまりの樹

陽だまりの樹

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2014/05/28 (水) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★

千秋楽を観劇。。。
劇団俳協の舞台を観るのは本当に久しぶり。
『陽だまりの樹』は以前から観たいと思っていた作品だったので、今回観劇。
内容については、原作の漫画を読んだことがあるくらいだけど、とても判り易く作られていたと思います。

ただ、演出は至極オーソドックスで誰もが楽しめる作りなのだけど、逆に言うと”普通”過ぎて正直物足りないと言うか。。。個人的には、もっとひねり(目新しさ)が欲しかったです。


上演時間:165分(休憩10分含む)

55Av(Fifty-Fifth Avenue)の戦慄

55Av(Fifty-Fifth Avenue)の戦慄

メガバックスコレクション

ART THEATER かもめ座(東京都)

2014/05/17 (土) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

生きることの責任と使命
今回も非常に素晴らしい舞台だった。

また、これまでにも増して力強いメッセージを突きつけられたように感じました。

ネタバレBOX

「生きることの責任と使命」
「自分にとっての正義とは?」

劇中での問い掛けは、そのまま自分自身に突きつけられているようにも感じられ、この極限状態の中で「自分だったらどうしただろう」。翻って「いま自分はどう生きるべきか」そんな事を自問自答しながら観劇していました。

メガバックスの舞台は、いつも自分の”今”を省みるきっかけを与えてくれる。

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