こまつ座(演劇)
東京都設立:-
僕らが、意識的に忘れようとしてしまう、「日本人」であるということを、生活や笑い、優しさといった、近いところから思い出させてくれる、貴重な劇団。
井上さんの本は、たくさん海外に翻訳されているけれど、たまには、この日本語の、こまつ座版が、本物です、と言いたくなるときも。そして、ここから、僕らは「人間」に近づいて、世界の方を向くことが出来ると、僕は、そう思うのです。
五反田団(演劇)
東京都設立:-
五反田団と、前田司郎さんの創る世界に、笑う。笑うしかない世界が、広がる。ふと気がつくと、意味がなんにもない、全部がはぎ取られたような、惚けた魂だけが残っている。こちらの世界とあちらの世界の間にぽっかりと空いた、なんにもない世界の、中毒になる。
子供のためのシェイクスピアカンパニー(演劇)
東京都設立:-
人生は歩き回る影法師、哀れな役者だ
気取ってみたり、いらいらしたり、それも舞台の上にいる間
終われば誰も聞くものはない。
馬鹿がしゃべったほら話、うるさくて、怒りに満ちて、
意味するものは、何も無い。
……そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれない。山崎清介さんの演出は、歩き回る影法師たちの声にも耳を傾ける、とても優しい演出。意味するものを、探そうとしてくれる、年に一度のお祭り騒ぎだ。