トミサカの観てきた!クチコミ一覧

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国道五十八号戦線異状ナシ

国道五十八号戦線異状ナシ

国道五十八号戦線

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2008/08/28 (木) ~ 2008/09/01 (月)公演終了

面白かった。けど後半にもっと期待。
まず単純に面白かった。
全体的にコミカルな語り口で進行していく。大笑いではないけれど、おかしみを炙り出すように、登場人物への愛着を湧き上がらせるように、うまーい具合にコミカルに進行していく。「そうか、物語の面白さこそ根本だよな」と再確認。
あと、普通に役者が上手い。ガツンと魅せるのではなく役割を丁寧に演じていく芝居なのだけれど、個人の役割の意識も皆のコンビネーションもとてもよくて、登場人物が好きになる。ずっと見ていたい。
でも、初日ゆえか不安定だったり空気の切り替わりがシャープじゃなかったりする部分もあり。これからのステージに期待。

ネタバレBOX

後半の、スイッチを巡って二転三転するところで、空気が変わりきらなかった・空気が歪まなかったのが残念。あそこをもっとメリハリというかソリッド(?)にショッキングにはめてくれるとすごく刺激的。
フィクション具合・リアル具合のバランスの関係なのかなー。最後は劇中の登場人物達自身も「荒唐無稽」と思いながら、笑い飛ばしながら、無茶なアイディアがまかり通ってしまうんだけど、そこのフィクション具合が若干恥ずかしくなってしまう。蒲生の狼狽ぶりが少し浮いてしまっている気も。
なんだろう、でも日常と地続きのノリで無茶なことを実行する芝居だからなー。アレでいいのかなー。
仮想したい顔

仮想したい顔

村田堂本舗

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2008/08/21 (木) ~ 2008/08/24 (日)公演終了

チーム力
大阪からやってきた(半?)学生劇団。コメディではないけれど、おかしみのある脚本や演出をする劇団とか。
実際見てみたらその通りで、色々欠けている家族を描いているのに、あたたかいトーンで物語は進行する。
作品についてはネタばれに書くとして、見ていて思ったのはそのチームの結束と和気藹々さ。これは「甘い」とか「思い出作り劇団」とかじゃなく、いい意味で信頼関係や楽しみっぷりが滲み出ていたなぁ、と。
今回はほぼスタッフ・キャスト兼任、キャスト全員が村田堂本舗オリジナルメンバーだったということで、それが出ていたのかも。そしてその学生劇団らしさ若者らしさは決して卑下するものではないと思った。

ネタバレBOX

中盤の「映画見る」といって稲川順二の映像が流れる件が最高に面白かった。他にも小ネタ、ほんのりとしたおかしみ演出のキレ味が鋭い。面白い。
役者は全体的にアンサンブルで見せていく芝居。息が合っていて、各個人も役に慣れていて安定感がある。
演出として、暗転&ピンスポしながらセットの中の時計を進めることで時間の経過を表現するのは面白かったけど、そうやって時間を飛ばすシーンと、そうでなく時計に触れずに時間を飛ばすシーンがあったせいで、逆に時系列がわかりにくくなってしまった感がある。
物語としては、「仮想したい顔」というより「(現実のぬるま湯で)溶けるか溶けないか」がメインテーマになっていた気がする。結局、カキ氷とかアイスが話の中心に座っていた。多分、書いていてさゆりの役が大きくなってきたんだと思うけど。

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