満足度★★★★★
ゴーレムが好き。
おもしろい。
初めてヨーロッパ企画を観る事ができたけれど、
あんなに終始、日常のような感覚でごくごく自然に笑っていられたお芝居は初めてだった。
どんなお芝居なのかも知らず行っただけに、
終わったあとはすっかり彼らのトリコになっていた。
ネタバレBOX
おもしろい。
初めてヨーロッパ企画を観る事ができたけれど、
あんなに終始、日常のような感覚でごくごく自然に笑っていられたお芝居は初めてだった。
どんなお芝居なのかも知らず行っただけに、
終わったあとはすっかり彼らのトリコになっていた。
ゴーレムがいるのかいないのか、寒暖がついていて、心をゆり動かされるのも面白い。
面白さの質が、お笑いTVなどでお笑いをみて、笑う感覚よりも、
クラスに必ず1人はいる、何を言っても笑いになる、お調子者の歓談の輪の中にいる感覚といか、とてつもなく日常に近かった気がした。
観客側との一体感故なのだと思うのだが、その感覚を観ている側に与えるというのが、台本や役者さん方の技によって作り出されたものだと思うと、お見事!!!
1つだけ腑に落ちないのは、出だし。
ゴーレムを経験談としてカメラに向って語る野球選手を、
あまりに最初から信じなさ過ぎる所に不自然さを感じた。
テレビスタッフの立場としては信じていない所から始まるものだと思うが、
タイミングとして、選手がゴーレムとキャッチボールをしたというのを自然と比喩だと勘違いして、詳しく聞いているうちに、選手が本当にゴーレムの存在をリアルに話し始めてから、この人は本気で言っている!!とまず驚いて、
その後からバカにし始めるというワンクッションが必要だったと思う。
あとは完璧!
ゴーレム少女もハニカム歳の感じがとてもリアルで素敵だった。
どの方も、キャラクターが際立っていて、それぞれの役割を果たしている上、
しっかり観客の視線運びも計算されていて最高。
観ている側はすぐにゴーレムを信じ、ゴーレムを信じるキャラクターから順に好感を持つようになっていた。
しかし、ゴーレムの不確実さがまたよい。
となりのトトロを現代の話に持ってきつつ、存在をさらに不確実にし、笑を沢山込めた、あたたかい物だった。
他の公演も、是非観たい!!!