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マコンドープロデュース

下北沢 スターダスト(東京都)

2020/11/20 (金) ~ 2020/12/03 (木)公演終了

満足度★★

もっと余白が欲しい。見終わっての感想です。ぎゅうぎゅうひしめき合う登場人物たちと、次々と入れ替わる小道具らが、スリリングなものであれば、ぐいぐいのめり込めるはずだけれども、ただただ慌ただしい。

ネタバレBOX

マコンドープロデュースは、平山建設を見て以来だったから余計に食傷気味であった。演出のパターンがものすごく似ているので。役者さんでは、いつも倉本脚本に出てくるなあという人たち以外では、主人公の兄妹の女の子の方、目の表情がとてもいい。何をしゃべり出すのか、セリフのたび注目してしまう。ストーリーの方は、母を庇ってきてばかりだった兄妹ということだけれども、その理不尽さや怨念が兄妹の育ってきた過程に描かれていない。思春期の、ちょっぴりグレちゃってる兄妹じゃないですか。あの程度なら。後半で女の子が気持ちを母親にぶつける場面があったが、そこで初めてああそうだったのかと知らされた印象です。芝居を見る前に、ストーリーなどの予備知識や出演者のツイッターを全く見ないようにしているので、ときどきこういう困ったことが起きる。仕方のないことだけれど。壁に向かって欲情している男の場面、映画だったら男の光るような目をアップにするなどしてアクセントとなるシーンなはずだが、なんとなく中途半端。果てて終わったあと、狂気めいた存在感を芝居の中で持続していないのだもの。今回消化不良ではあったが、オーストラリアマコンドーは、いい意味で期待を裏切る、次に何をやってくれるかが楽しみなのです。いい作品を待っています。

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