満足度★★★★★
初めて見る劇団だったから最初のドタバタうるさいなぁ、失敗したかなぁと思ったけどすぐ引き込まれた。客の心を虚構の世界にシフトするにはきっとああいうのが要るんでしょうね。
泣かせるポイントが結構設定されてて私はいちいち泣いてたので、途中から涙を隠すのも拭うのも面倒くさくなって流しっぱなしにしてました。まぁ良いでしょう。誰も見てないし。完全暗転が良いタイミングで入るのでその時にさらっと何事もなかったような顔に戻してた。
ネタバレBOX
「バラ色の人生」の“バラ”は劇中で最後に大きな意味を持つけど、そのバラが象徴する愛情以外にも、舞台には様々な愛が描かれていました。そうしたもの一つ一つに意識的にスポットを当てて客を泣かせてたのだからそっちにもちゃんと劇中の価値を与えるべきだった。なんだか最後はそういうもの個別の存在感が5本のバラを語るためのただの材料だったみたいに遠くへ行っちゃったのが残念。薔薇を浮き立たせるためにも他の花を明示するとかしちゃっても良かったと思う。それくらい様々な愛が描かれていた。
作品の社会的なメッセージはそんなに強くなく、ただ題材として用いただけに思えた。それよりも愛するということを様々に描いた物語だと思ったのでそういう側面に輪郭を与えても良かったのではないかと感じた。そういうことをすると愛しのサブリナ要素が薄まりそうですが、正直上演通りのラストシーンでも私の心はストンとはオチなかった。ちょっともやもや感のこった
満足度★★★★★
前回公演の『バラ色の人生』でずっと泣いていて涙の処理に困ったので今回はハンカチを最初から用意して臨みました。だけど今回は鼻水出た。ティッシュ用意して無かった!ゴソゴソした!すまん。しかも完全暗転がなくて困った…
ネタバレBOX
良かったことはみんな書いてることとほぼ同じなので無しにして。不満だった部分…
前作バラ色の…の時も思ったけど、始まってすぐはなんの脈絡のもない会話が続いて「これ要る?」って思ってると唐突になんだか分からない感情が立ち上がってきて泣けてくる。多分そういう脚本の手法を何か使ってるのだと思うけど、そうやって煽った感情に乗せてようやくストーリー本編に関わる共感だとかなんだとかが進んでいく。でもそういうので泣かせても結構中身が無くて最後にたくさん泣いて、うん、でこのお話は何だったの?って自問しても何も心に残ってないことに気が付く。4月のも今回のもそうだった。でも最初に感情的に煽られた時、確かにそこに何かが立ち上がっていたのは事実なわけで、どうかそこにどんな形でも良いから輪郭とか実体感を与えて欲しいと思う。描かれているのは主人公のお話だけではないのだからもっと俯瞰的な視点で見た脚本の世界観を後から言葉かシーンのイメージに出来ると後味がぐっと良くなるのではないかなとおもた。
他の人が書いてない良いことだけど、高速バスで帰る辺りから空間がドーンと拡がったのがとても良かったです。巻き戻しが効いたんでしょうか。その時映画を見てるような錯覚を覚えたのは平田さんの映画っぽい演技がその一端に寄与してるでしょう。阿南さんのは悪い意味でCMっぽい。その場で完結しすぎてる。ておもた。好きだけどね♡