てっくぱぱの観てきた!クチコミ一覧

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発表せよ!大本営!

発表せよ!大本営!

Aga-risk Entertainment

駅前劇場(東京都)

2019/08/15 (木) ~ 2019/08/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/08/15 (木) 19:30

130分休憩なし。
・・・まあよくもこういうシチュエーション展開を考えるよなぁ、なコメディ。爆笑のコメディの中に、日本の戦争時代の愚かさをしっかり描いている。二重構造、三重構造の、笑いや皮肉がある。この多重層の笑いと感動が、キッチリと構築されているのが、アガリスクらしくて面白い。今後、コメディの傑作として、今後いろんな団体で、長く上演されていく作品になるのではないかと思う。

夢見る喜世子レヴュー

夢見る喜世子レヴュー

ピストンズ

王子小劇場(東京都)

2019/08/15 (木) ~ 2019/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/08/15 (木) 15:00

110分休憩なし。
戦後すぐの、パンパン・ガールを被写体として納めた写真展を見たことがあるのだが、その世界が立体化してきたような舞台だった。舞台の女優たちが生き生きとしてて、そして哀しかった。喜世子という存在のメタファーを考えると、胸が痛まずにはいられない。

キャンプ荼毘

キャンプ荼毘

ひとりぼっちのみんな

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2019/08/14 (水) ~ 2019/08/18 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/08/14 (水) 19:30

75分休憩なし。
モラトリアムを引きずっているアラサー直前の主人公の、内面の物語。舞台の流れ、テンポも良く、観ていて飽きずに観劇。自信や自己肯定感を持てない内面の吐露は、いろんな人の共感を得られるはずなのだけれど、何だかピースの足りないパズルのような、強烈な物足りなさを感じた。女性視点だと心の響く作品なのか、あるいは、作者が主役を演じている事と関係しているのか、と考えるも判然とせず。内面の吐露を、表現として提示する物語へ昇華する際の、遊びの要素の欠如、か。

かっぱのディッシュ!

かっぱのディッシュ!

アナログスイッチ

サンモールスタジオ(東京都)

2019/08/07 (水) ~ 2019/08/13 (火)公演終了

満足度★★★★

105分、途中休憩なし。
冷静に物語の設定考えると、設定はかなり下らないのだけれども。客を醒めさせないためのディティールの積み重ねが絶妙。気が付くと「カッパと皿ワールド」に否応なしに巻き込まれてしまう。全体的に、緻密な会話劇ながらも、どこか全体的にのほほんとした、暖かい舞台。強烈な個性のように思えるのだが、観終わって考えるとシチュエーションコメディの王道のようにも思える不思議な舞台だった。
会話劇を構成する、役者さんのアンサンブルが観ていて素敵で楽しい。

月がとっても睨むから

月がとっても睨むから

Mrs.fictions

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2019/08/03 (土) ~ 2019/08/12 (月)公演終了

満足度★★★★

120分休憩なし。
私は、この物語は多層の赦しの物語、であると感じた。一つは、近未来の錦糸町を、どこかコミカルに寓話的に描きながら、一般的な取り返しのつかないことに対する「赦し」。もう一つは、許されざるも、あがなう事が出来ない事への「赦し」。後者のテーマは、どんなに奇麗に描いても、ある種のおぞましさを秘めていて。ただ、その表現をストレートではなく、層状にして表現することで、観客の感じ方の幅のバリエーションに対応していたように思う。どこか、悪人正機を思わせるような内容だった。

夏じゃなくてお前のせい

夏じゃなくてお前のせい

モミジノハナ

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2019/07/26 (金) ~ 2019/07/29 (月)公演終了

満足度★★★★

80分休憩なし。
性に対して、ストレートに、深刻になり過ぎずに描くストーリーは、演劇として観ていてとても爽快だった。一方、若者だからこそ悩むという視点も多く、40過ぎた私には、迷宮の入口へようこそ、という思いも感じた。作者が、40~50代で同じテーマを描くか、劇中にシニア世代を登場させた話を観てみたいと感じた。

僕たちへ、ぬかるむ町

僕たちへ、ぬかるむ町

演劇チーム 渋谷ハチ公前

小劇場B1(東京都)

2019/07/24 (水) ~ 2019/07/31 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/07/27 (土) 13:00

105分休憩なし。
ストレートプレイ。肉屋の裏の、どこにでもあるごく普通のさびれて黄ばんだ台所が舞台。舞台美術が素晴らしい。この世界観だけでも、まずは圧倒され。そんな緻密な世界の中で積み重ねられる、濃厚な会話劇だった。題材というか、シチュエーションは、それになりシリアスなのに、どこかコメディのような視点で、観客にも、醒めた眼差しで世界を見せているように感じる。

ファントム・ペイン

ファントム・ペイン

演劇集団TEAM ZERO

池袋GEKIBA(東京都)

2019/07/21 (日) ~ 2019/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/07/26 (金) 19:15

120分休憩なし。
この作品は、ある時代の真っただ中で、劇団が(要は第三舞台が)公演することに意味のある作品であるという思いがあったのだけれど。思いのほか、TEAM ZEROなりの演出が随所に施されていて、期待以上に楽しめた。特に冒頭とラストの氷川サキの独白が効果的だった。

暴走ちゃんの暴走

暴走ちゃんの暴走

革命アイドル暴走ちゃん

王子小劇場(東京都)

2019/07/10 (水) ~ 2019/07/16 (火)公演終了

満足度★★★★

本編30分。その他30分。概ね60分前後。
30分間、この世の事は忘れていた。頭の中が空っぽになった。とにかくその場で大騒ぎして楽しむ!のがよい。
これってもはや「ショー」「パフォーマンス」「ダンス」であって、「演劇」ではないんじゃないか、と。しかし、彼らは自ら「演劇」としっかりとうたっていた。演者が近くに寄ってきたとき、息切れてているのが分かり(物凄い運動量だろうから)。30分という時間。とにかく「爆発する!」という役を、皆が「演じている」のだろうなぁ、という事をふと感じる時間だった。

煙を抱く

煙を抱く

ピンク・リバティ

シアター711(東京都)

2019/07/09 (火) ~ 2019/07/14 (日)公演終了

満足度★★

110分休憩なし。
率直に言って、全く面白くなかった。脚本と、演出と、演技とが、チグハグなのだと思う。そして何より、脚本が独りよがりだと思う。ラスト1/3は、今までの伏線の回収を装って、話に意味をつけようとしているので、軽い怒りすら覚えた。チラシとあらすじをみて、これは絶対に面白いに違いない、と確信していただけに、残念。

ハムレット

ハムレット

しあわせ学級崩壊

BASS ON TOP 中野(東京都)

2019/07/07 (日) ~ 2019/07/10 (水)公演終了

満足度★★★★

60分。途中出入可。
率直に言って、「こんな表現の仕方があるのか」という感想だった。
私は、シェークピアは苦手だ。でも、マシンガンの弾のように役者から発せられるセリフは、「ハムレット」の憎しみや情愛みたいなものを、私の受け取れるリズムに変換してくれていて、体の中にもストンと入れてくれる。気が付くとリズムに合わせて、縦揺れで体を動かしながら、ハムレットに見入っている事が何度もあった。物語を観る、というよりも、物語を知っている前提という感じだった。

バー・ミラクル

バー・ミラクル

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/06/29 (土) ~ 2019/07/08 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/07/05 (金) 20:00

Sweet編。105分休憩なし。
全体的に脚本の詰めが甘かったかな。そのな中、4本目は面白かった。

『キール・カーディナル』
んーCDの展開が唐突過ぎる。唐突な展開をうん、と飲み込んだら、自ら「唐突だよね」と言われてしまう。お話的には辛いかなぁ。
『夢見る少女でイタくない?』
魔法少女バーに集まった人々。アイデア・シチュエーションは面白いんだけれど、リアリティの突き詰めに不満が残る。
『モーニング・グローリー・フィズ』
不思議な感覚の設定は面白いも、こちらもリアルさに欠ける気が。
『エモくてごめんね』
2人のラブラブ感がとても切なくて。前のめりになって観てしまった。独白やリフレインも効果的。ほんとにチューしていて、それが作品に現実味を与えて、愛おしい作品の空間を作っていた。

ビビを見た!

ビビを見た!

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2019/07/04 (木) ~ 2019/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/07/08 (月) 19:00

105分。休憩なし。
絵本を基にしているからだろうか。メタファーが多重・多層で、観る人によって様々な感想を持つと思う。しかも、他人の感想を聞くと、そういう捉え方もあったか、という納得をしてしまう、奥行きの深い空間だった。

ネタバレBOX

個人的には、目が見えない蛍が一番世界を観ているという世界への皮肉。目が見えない事が、社会に対する無知を表している点。盲目が、子供の世界は親には見えない、という事と、子供の成長の物語を表しているように感じた。特に、子供の成長の視点では、思わず涙する場面が何度かあった。
冒頭10分の暗転の闇。表現として素晴らしい。ド暗転、というらしい。
バー・ミラクル

バー・ミラクル

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/06/29 (土) ~ 2019/07/08 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/07/04 (木) 20:00

Dry編。105分、休憩10分含む。3本の短編オムニバス。
全体として、お酒を飲みながらリラックスして観るのに適していた芝居。押されとともに会話劇を楽しめた。

『悪魔のかいせつ』
オチ的なものは最初から見えているけれど、男1の一人芝居的なのがいい。
『嘘つきな唇は、たぶんライムとジンの味。』。
シチュエーションが物凄く切なくて痛い。自然な会話の切り取り方がよい。ラストは少し語り過ぎかな。
『力が欲しいか』
畳みかけるコメディの勢いが面白い。

MITUBATU

MITUBATU

なかないで、毒きのこちゃん

OFF OFFシアター(東京都)

2019/07/02 (火) ~ 2019/07/09 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/07/03 (水) 19:30

90分休憩なし。
舞台の時間の切り取り方や、唐突だけれど妙に納得させられてしまう設定に、かなり引き込まれた。観終わって俯瞰してみると、よくありがちな人情劇なのかもしれない。ラスト、まさかあの映画に帰結させるとは予想だにしなかったけれど、背負った罪や傷と、その癒しの過程が、90分の時間の中にコンパクトにまとまっていた。

ネタバレBOX

あの映画=「スタンド・バイ・ミー」。
ノーカントリーフォーヤングメン

ノーカントリーフォーヤングメン

コンプソンズ

シアター711(東京都)

2019/07/02 (火) ~ 2019/07/07 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/07/02 (火) 19:00

135分休憩なし。
やはり言語化するのが難しい劇団、作風。
日常の「退屈に対する閉塞感」を、コンプソンズならではのナンセンスなタッチで描いた作品。前回公演と2作観て感じたのは、コンプソンズはどこか現実の世界を、抽象的に捉えているように思ったこと。基にしている事実は他愛もないことなのかもしれないけれど、それを抽象化して、笑と下ネタとナンセンスな舞台表現に昇華させて、観客に刷り込んでくるように感じた。
舞台のバカバカしさと裏腹に、研ぎ澄まされた表現力。あっという間の2時間だった。

発明少年天才ピカリ

発明少年天才ピカリ

劇団ミックスドッグス

オメガ東京(東京都)

2019/06/27 (木) ~ 2019/06/30 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/06/27 (木) 19:00

135分休憩なし。
ミクドクの特徴は、やはりスピーディな舞台。今回もスピード感は健在だったけれど、、、、初日だったこともあるのか、役者さんの感情や、演技の流れ、そして何より台詞回しが、ミクドクの独特のスピードに付いていっていない感覚。そんな中で、物語に集中出来なかった、というのが本音だった。
未来人が探しているのは老人だけれど、時を隔ててやり取りをしているのは、子供、という設定が面白い。

山兄妹の夢

山兄妹の夢

桃尻犬

シアター711(東京都)

2019/06/26 (水) ~ 2019/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/26 (水) 19:30

100分休憩なし。
話全体が、ドライで、軽くて、ポップ。他人の呪縛に囚われたり、驚く裏切りがあったり、しょうもない理由で死んでしまったり、宗教にハマったり・・・。どうにもならない中でも、生きていかないといけないっていう人間のありのままの姿を、感動でもなく、コメディでもなく、ただただ、淡々と明るく描く。独特の舞台テイストが楽しい。
安直な感動の結末を、見事に避けているのが、逆に爽快で気持ちがいい。涙なんて微塵も流れなかったけれど、人が生きる事の滑稽さを、重く深くえぐり取っている作品に感動した。

「遮光器土偶デス・エクソダス VS夜明けの令和」

「遮光器土偶デス・エクソダス VS夜明けの令和」

駄目なたすいち

Geki地下Liberty(東京都)

2019/06/19 (水) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/20 (木) 14:00

120分休憩なし。
者たちがステージを駆け巡り、テンポよく物語を紡いでいく作品。観ていてとても軽快で心地よい劇場でその場に一緒にいて、役者さんたちの創る空間を、共有しながら楽しむ芝居という印象。脚本やストーリーより、役者さんの駆け抜けた空間の残像、余韻の感覚を楽しんだ。21人出演していたとの事だけれども、一人一人しっかりと、全員思い出せる。キャラクターが濃い演出、演技が印象的だった。

パリのアメリカ人【2020年京都公演一部、福岡公演中止】

パリのアメリカ人【2020年京都公演一部、福岡公演中止】

劇団四季

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2019/03/19 (火) ~ 2019/08/11 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/06/15 (土) 13:00

175分。休憩20分込。
物語の中のモチーフとして、バレエが登場することもあり、ダンスのシーンが非常に魅力的。ダンスを楽しんでいる分には、とても楽しめる時間。加えて、衣装に関しても、次から次へといろいろといろいろなものが登場するのでこの点でも見ていて飽ない。
ただ、私にとっては、物語が陳腐過ぎる。現実味が全くない。ミュージカルにも、物語が必要な私にとっては、不向きでした。

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