ささとしの観てきた!クチコミ一覧

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6団体プロデュース『1つの部屋のいくつかの生活』#3

6団体プロデュース『1つの部屋のいくつかの生活』#3

オフィス上の空

吉祥寺シアター(東京都)

2021/04/09 (金) ~ 2021/04/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/04/11 (日) 19:00

こわっぱちゃん家「picnicへのご案内」観て参りました。こわっぱちゃん家らしい、
近未来のSF要素が入りつつ、でも嘘ではない人間ドラマが描かれた良作。

トクダさんは時事問題を類型化して、問題提起とその回答を温かい人情ドラマで描き出す天才です。今回もまさにそうでした。

本作は舞台を見慣れている人も、そうでない人にも万人にお薦めします。

ネタバレBOX

こわっぱちゃん家「picnicへのご案内」観て参りました。こわっぱちゃん家らしい、
近未来のSF要素が入りつつ、でも嘘ではない人間ドラマが描かれた良作。

人の本質たる死を迎える終活の時間、もう一度人生の意味と幸せとは何かを考えさせる物語。恋とか愛とか燃えるようなものではないが、もっと穏やかで静かな、あなたと寄り添っていたいと言う思い。色々なものを削ぎ落として、最後に残ったピュアな部分。
抽出の仕方が本当に上手いなぁと思いました。近未来きっとここはクローズアップされるところなんだろうと思います。

自分がここにいたらどうするだろうと色々想像してしまいました。

全編優しい時間が舞台に流れていて、たった60分によくこれだけ上手く詰め込んだと思います。

空間の使い方にも意味があって、ボリュームのある舞台の使い方が上手いこわっぱちゃん家ならではの演出でした。王子を彷彿とさせるものがありました。

トクダさんは時事問題を類型化して、問題提起とその回答を温かい人情ドラマで描き出す天才です。今回もまさにそうでした。

本作は舞台を見慣れている人も、そうでない人にも万人にお薦めします。

次回作もとても楽しみです。
-127birth

-127birth

こわっぱちゃん家

シアター風姿花伝(東京都)

2020/02/06 (木) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

冒頭から張り詰めた感情の洪水。妊娠・出産をテーマとした、様々な切り口の問題とそれとの向き合い方、出産において主役ではない男たちの成長と、文字通り命懸けで出産をする女性たちの尊い物語。感動しかなかった。
初演とはキャラの力関係もテイストも異なり別物でした。一人一人のキャラが役者がクローズアップされて素敵な世界を構築しています。宝石のように散りばめられた台詞がいくつも力強く…そして優しく心に刺さってきます。初演も再演の今回も強く記憶に残る名作でした。いつか再々演も希望します!

先天性promise

先天性promise

こわっぱちゃん家

「劇」小劇場(東京都)

2019/09/20 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽まで観ての感想:ネタバレBOXに書きます!

ネタバレBOX

千秋楽まで観ての感想:AIを題材にしながら、AIと人間をボーダレスに扱い、人が持つべき命題を浮き彫りにしていくドラマ。AIに搭載する基本プログラムを議論することを通じて、もっと本質的で大切なことに思い至る。「相手を想像することで、作るべき世界を創造する。」無数のパターンからの深層学習で賢くなったAIには「想定」はできても、零から壱への「創造」ができない。不確かな脳を持った人間にしかできない想像と創造。人を思う力に愛情をいっぱいに注ぎ、積み重ねて夢を実現していく人間の努力で世界がつくられていく。人工知能を作ろうとすることは実は人間を生み出すことだった。

トクダタクマさんのメッセージはとても温かく、それを実現する演者、美術、照明、音響すべてに投入されたエネルギーがすさまじい。芝居を支える演者のレベルが高いことはもちろん、その演者の力を最高に引き出す、座組の総合力がこのお芝居を実現したと思います。最高のお芝居、最高の時間をありがとうございました。
いつもの致死量

いつもの致死量

こわっぱちゃん家

王子小劇場(東京都)

2019/04/24 (水) ~ 2019/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

何もかも素晴らしいかった!!トクダタクマさんの人間力故に作り得た舞台。よくぞここにこの人を持ってきた!と言うキャスティングの勝利!役者さんたちのレベルが高く、役を理解し愛しているのが伝わる情熱的なお芝居でした。多層多面の舞台装置、照明、音響、どれも小劇場の器を越えていました。本編はゲームベンチャー企業の夢と現実と人間関係にまつわる悲劇でしたが、壊れてしまった現実に逃げずに向き合い、希望の光を見出す、何が大切なのか思い出させてくれる素敵な物語でした。卒業する劇団員を送るために、最高の作品をもって全力で臨んだことがわかる傑作でした。こわっぱちゃん家がますます好きになりました。今後の活躍にさらに期待します!

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