スペインの悲劇~ヒエロニモの怒り~
劇団 現代古典主義
コフレリオ 新宿シアター(東京都)
2019/09/14 (土) ~ 2019/09/16 (月)公演終了
満足度★★★★★
観終わって、外に出た。
気持ちのいい疲労感。歩きながら、観てよかったという確信が大きくなった。
たった70分という短い時間の中で、私が目撃したのは、脚色・演出をした夏目氏の覚悟と、それを受け継ぐ役者たちによる、どこまでも熱く、そしてどこまでも静謐な芝居だった。
日本から遠いスペインという国で生まれた悲劇。とっつきにくい古典。ただの復讐劇。現代を生きる日本人が演じる意味はあるのか?
――答えは芝居の中で語られていた。その証人の一人になれたことが嬉しくて、私の心は弾んだ。
THE MACBETHS
劇団 現代古典主義
劇団現代古典主義アトリエ(東京都)
2019/04/12 (金) ~ 2019/04/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
原作を読んでいないため、どんな風に脚色されているかは分からない状態だったが、一つの作品として楽しめた。
シェイクスピアはなんとなく苦手でも、夏目氏(脚色・演出)が役者とともに作り上げた世界は、古典臭さはあるものの、現代にも通じるものがあるような気がする。
客席数が極端に少ないアトリエで、役者たちが放つエネルギーは半端ない。芝居が終わってすぐは動けない程だ。
難しいシェイクスピア作品を、ここまでのレベルで作ることのできるこの劇団、是非、いろんな方に観ていただきたく思う。