大人の条件
The Vanity's
ギャラリーLE DECO(東京都)
2017/12/19 (火) ~ 2017/12/24 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
予定2017/12/21 (木)
女性のみの小劇団による音楽劇、なーんとなく判ったような気で、HPを覗き見ると何やらおかしい。3姉妹の話というところまではキラキラ劇を想定したのだが、そうではないらしい。
何か隠されている、ということらしい。3女の失明と記憶の喪失、失われた絵画。
ふーん、面白そうだ。
THINGS I KNOW TO BE TRUE ーこれだけはわかってる-
幻都
black A(東京都)
2017/12/19 (火) ~ 2017/12/23 (土)公演終了
期待度♪♪♪♪
アンドリュー・ボヴェルという作家は、寡聞にして知らない。
でも、私と同い年なんです。どうしても親近感を持ちます。
同い年の、全く環境が違う世界の方が、この50数年を通して、どのような家族観を培ってきたのか、興味あるところです。
妬灯恋話 ーやっとれんわー
Project JUVENILE
d-倉庫(東京都)
2017/12/22 (金) ~ 2017/12/24 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
予定2017/12/22 (金)
すごいオールスターですね。
ちゃんと、ジル・ドレ入れているところが憎いけれど、同時になんでヘレン・ケラーなの?というツッコミどころもあり。
座頭市にアルセーヌ・ルパン、一応、日仏合作メンバーになっております。
予想だにしない説明書きが、食欲を誘います。
室温 ~夜の音楽~
天幕旅団
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2017/12/12 (火) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
予定2017/12/14 (木) 15:00
SPACE 梟門の閉塞感が嫌いな方も多いようですが、私はこの手の地下劇場、閉塞感満々の劇場好きです。特に情念に満ちたような作品世界には、ぴったりきますから。(他に萬劇場とか、ザムザ阿佐ヶ谷とか。)サイコサスペンスを食すには、最高のお皿です。
さて、ケラさんが「第5回鶴屋南北戯曲賞を受賞した、サイコホラーの傑作」ということですから、これはちょっとした挑戦ですよね。つまらない、などと言われたら立つ瀬がありません。
それを、「いまどき、珍しい程ファンタジー」を作り上げる、本歌取り職人の渡辺望氏が演出するという。すごいミスマッチ感が漂うのですが、さていかに。
儀式・ceremony
デラシネ
ALMANAC showroom(東京都)
2017/12/15 (金) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
予定2017/12/15 (金) 19:00
死刑が儀式として、一般公開されている世界のお話。
民衆は、なぜ殺人を起こしたのか、その理由を知りたいという。
問われる必要のない疑問、民衆をこうした心境に駆り立てた動機は何だろう。
単なる興味本位?儀式の欠落感への不満?平然としている死刑囚への猜疑心?
死刑囚は語るのか?そしてそこに真実はあるのか?
1時間というコンパクトな時間にまとめたからには、かなり密度の高いストレートプレイを期待したい。ゴールまで一直線ということかな。
源八橋西詰
T-works
テアトルBONBON(東京都)
2018/01/23 (火) ~ 2018/01/28 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
20年ぶりにリニューアル上演とのこと。大王の演劇歴を感じさせる年月ですね。。
こういうのを満を持してというのでしょう。あえてこの時期にもってきたのも、当然勝算ありありのことだろうと思います。
丹下真寿美さんは、関西中心の活動でしょうから(偏見かな)、おそらく初見だと思います。楽しみです。
あらすじを読む限りでは、骨太のストレートプレイのようですから、BONBONのようなふわっとしたスペースははまるのではないでしょうか。大阪公演の後でもありますし、練られた芝居を期待しています。
ツヅキノキセキ
たすいち
「劇」小劇場(東京都)
2017/12/22 (金) ~ 2017/12/26 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪
かなり振りの大きな舞台のようですね。
ラッキーとアンラッキーの間で、登場人物は何を見せてくれるのでしょう。
全く、予想ができないのですが、「水面下で世界の命運を左右する」くらいなのですから、これは大変です。でもこの「命運」がくせものだったりして。
期待値MAXです。
SMOKIN' LOVERS〜紫煙〜【30名様限定公演】
惑星☆クリプトン
Cafe Bar LIVRE(東京都)
2017/12/08 (金) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
惑星☆クリプトンの「SMOKIN' LOVERS」が帰ってくる。
そうか、前回は昨年の夏だったんだなあ。池袋のバーでしたね。
新作と再演両方観ました。ビールとワインを飲みながら。
たばこの銘柄にかけたドラマということに、ちょっと興味を持ってのですが(私は愛煙家というわけではないのですが)、まあフライヤーにそそられてというのもありました。(いや、はっきり言うとそちらの方が大きいかも)
今回もフライヤーにそそられている自分がいるのですが、昨年の夏の記憶が鮮明で、
どうしても新作観たいなあ、という方が強いかな。やはり、アンソロジーは出来不出来gが明白になりやすいけれど、空けてびっくり玉手箱的な楽しみがよいですね。
実際、前回の作品も、洒落ていましたもの。今回はハイボールでも飲みながら観たいものです。それと、20時の回だけではなく、16時の回があるのも楽しみ。明るい時刻から観て、外に出たら暗くなっているというのも、おつな感じがしますから。(夏だと、16時から観ても、終了時刻はまだ明るいでしょうから)
今回は是非フライヤーそのままのいでたちを期待しております。(オイオイ)
私の家族
トリコ・Aプロデュース
シアター風姿花伝(東京都)
2018/01/18 (木) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「私の家族」というタイトルなのに、あらすじを読んでも全く家族の「か」の字も感じさせない。読んでみると、何かサスペンス物を彷彿とさせる。
このタイトルだけを耳にすると、おそらく十人十色、いろいろな舞台を想像するのではないだろうか。
映画で例えれば、
石井裕也監督の「僕たちの家族」のような、家族の絆を描いたヒューマンドラマや
山田洋二監督の「家族はつらいよ」の人情喜劇、
もしかしたら、語彙そのままにビスコンティ監督の「家族の肖像」のように、変遷していく時代意識の物語を思い浮かべるかもしれない。
ただ、フライヤーはそんな想像を、木っ端微塵に砕いてくれる。
「黒い家」?
山口茜さんの書いているものを読ませていただき、ああ、ここでいう「家族」とはこうしたことを想定しているのか、と漠然と思い起こす。
コントロールし、コントロールされる言語。
この舞台に登場する家族とは、どのような家族なのだろう。
書きたいものをけして漏らしたくない方なので、あの事件がどのように舞台で結晶化されているのか、是非観てみたい。
やわらかい扉
はぶ談戯
テアトルBONBON(東京都)
2017/12/06 (水) ~ 2017/12/11 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
予定2017/12/07 (木) 19:30
寡聞にして、これだけの歴史のある劇団を知りませんでした。どこかでフライヤーなどでお目にかかっていたのかもしれないのですが、ご縁がなかったのかな。
「やわらかい扉」よい題名ですね。
だいたい「やわらかい」というのは、ヤバイです。いけません。どんな風にやわらかいのだろうと、つい触れてしまいそうな誘惑にかられます。
観てみたいという気にさせます。
今回は記念公演その上、「愛」の物語だそうです。「愛」を語るとき、人は本性(生きる上での評価軸といってもよい)を表します。
はぶ談戯という劇団はどのようなものなのでしょうか。BONBONのまったりとした空間(広くはないのになぜかゆったり感がする)に咲く赤黒の花を想像しております。
なお、「説明」では、「多彩なキャスト」と控えめなのに、一皮剥くと「20回記念公演、豪華キャストと最高の脚本でお届け致します! 」とあります。自信満々ならば、遠慮しなくてよいのに。楽しみです。
~ 上海ラプソディ ~ ミステリアス・ミス・マヌエラ
サンハロンシアター
テアトルBONBON(東京都)
2017/11/29 (水) ~ 2017/12/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
戦前の上海と現代の日本を行き来するとは?
勝手な思い込み。Yoshieさんが出るということは、当然ダンサーは彼女。マヌエラの戦前を演じるのはT嬢?現在を演じるのはM嬢なわけはないか。ではI嬢かな。
現在と過去をシンクロさせる演出はあるけれど、舞台装置にどれだけ頼らずに仕分けるかに頭を悩ませないといけない。それも単に時代が行き来するだけではなく、魔都上海の豪華で退廃した音楽とダンスの世界と、老後の静謐な世界、どのように描き分けるのかな。楽しみだな。
和田妙子劇場の始まり始まり!!!
袴垂れはどこだ
劇団俳小
シアターX(東京都)
2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
福田善之の戯曲を、俳小の公演で、シアターXで、「温泉ドラゴン」のシライケイタの演出でみられる。すごい違和感、と一瞬思ったけれど、何か結構相性がよいのじゃないかな、とすぐ思い返してもみる。どれも馴染みがある面々(作家、劇団、劇場)なのだけれど、よくわからないなあ。とにかく、とにかく不思議な感じ。
どちらにしても、愛する俳小である。「弟の戦争」「谷のかげ」「満月」ときて、観ないわけにはいかないなあ。でも、今回はどうもドキドキ感が止まらない。
青森県のせむし男
B機関
ザムザ阿佐谷(東京都)
2017/11/22 (水) ~ 2017/11/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
連綿と受け継がれる寺山修司の作品。1960~70年代、今から思うと昭和の古色蒼然とした感のある時代、そんな時期に生を受けた私にとって、何となく当時の空気は懐かしくもあるのだが、同時にあのような混沌とした時代があったことに今更ながら驚かざる負えない。そんな時期の作品を、当時を駆け抜けた人々が、再演しようというノスタルジックも分からなくもないのだけれど、ここまで無味無臭、整然とした時代に生きる人たちにどれほど理解してもらえるのか。でも、寺山作品は常に舞台の対象だ。
「青森県」と県名で言い切ったところに、この作品の肝があるように思う。地名ではなく行政区域で表現する寺山修司の感性には、常に抗いたい中央統制への反発があるのか。
ザムザ阿佐ヶ谷という最適な舞台で、寺山修司の闇の再現を期待する。もちろん、手垢のついていない感性をもって、という条件付きで。
『青いポスト』/『崩れる』
アマヤドリ
王子小劇場(東京都)
2017/11/04 (土) ~ 2017/12/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
アマヤドリの新作って、2年振り?
結構、再演があったり、オリジナル作品でなくても、演出や舞台装置が特殊なことが多いので、いつも新作を演っている印象が強くて、そんな気がしません。
王子でアマヤドリを観るのは初めてですが、会話劇って、階段を上がっていく劇場(風姿花伝やアゴラ駒場)よりも、階段を下っていく劇場(王子はもちろん、萬劇場とか第七秘密基地とか)方があっているように感じるのはなぜでしょう。
やはり、内へ内へ入ることを意識するからなのかな。
さて、ここはやはりアマヤドリ独自の、多人数にも限らず風のように交錯する、空気感の強い舞台演出には期待したいなあ。廣田さんのいう「秩序づけられたカオス」は、今回どんな表現になるのだろう。
『進撃の白雪姫と四十七人乗っても大丈夫な蔵』
劇団八幡山ほしがりシスターズ
阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)
2017/11/25 (土) ~ 2017/11/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
怖いもの見たさ、というのは、こういうことを言うのだろうな。
何か題名からして、破綻していそうな気もするし(失礼!)、でも、お祭り騒ぎ的で参加しないのがもったいない気もするし。見ずして後悔は嫌だな、でも知らぬ顔して通り過ぎるという手もなくはない。
ストーリーは書いてあるものの、意味わからない。
となれば、先入観や憶測は禁物だ。でも、何か、お尻がムズムズします。
かなり、役者さんたちもパワー使いそうな舞台なのに、1日3公演で2日間。まあ、きっと燃え尽きる気なのではないかな。
池田屋裏2炎上
グワィニャオン
萬劇場(東京都)
2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
私のグワィニャオン初体験は、「ほたえな」。ダイナミックで舞台構成のうまい劇団だな、笑いのツボの抑えと言葉の掛け合い方がうまい作家さんだな、という印象でした。
その後、足が運べる限り西村さんの舞台は行っていますが、「学ばない時間」でダイナミズムと工夫だけの劇団ではないことを認識し、「クラゲ図鑑」で笑いや言葉遣いのうまさに執着する作家さんではないことを再認識しました。
あくまでも、それらは描きたいものを描くための選択肢の1つでしかないことを。
「ほたえな」でも、都度垣間見られた、人間の怯えと迷い、その上に立つ決然とした「意思」というものを、いろんな形で見せてくれます。
「ほたえな」同様の幕末物、皆さんの江戸装束を観に行きたいと思います。
私にとっては、西村太佑は、日本トップクラスの演出家であり、瞬間勝負のできる屈指のバイプレイヤーですから。今回は、久々のダイナミズムと大きな笑いを期待しております。
元超能力少年
元東京バンビ
中野スタジオあくとれ(東京都)
2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
来ましたね。元東京バンビの年末祭り!!!
「元天才子役」依頼ですよね。もう1年かあ。早いなあ。
(足立クソ次郎さん、39歳ですってねえ。あともう少し、40歳からの途はますます早いですよ)
さて、今回は「元」超能力少年ですか。最近、テレ東のドラマで清田益章くんを観たばかりで、ちょっとした驚きと多大なノスタルジーを感じたばかりだったので(ビデオで5回も観ちゃった。半ドキュメンタリーゲストが2人(あと森達也氏)とも本人なんだものーで面白くて)、ちょっとしたMYブームでした。
元東京バンビのよさは、破綻を恐れぬ暴走振りで、ともすれば品のない素人お笑いの態で崖っぷちまで行きながら、ギリ踏みとどまって、本筋の話への生還を繰り返すところかな。あのテンションを繰り返すのは、死をも恐れぬ所業というか。
それで案外、きれいな女優さんが集まるんだよね。あれ不思議。
今年は昨年と比べると、ステージ数は7つと半減だけれど、ステージ数が増殖していくのも一種売りだから、どこまでやるのだか。
「念力でブラホック外し、万力でチンポ潰し」魅せてもらいましょう!
「15」
雀組ホエールズ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2017/11/15 (水) ~ 2017/11/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
15人のキャラクターはどのように描き分けられているのだろう。チラシの表に描かれた15人。単に役者の顔を写実したわけではあるまい。それぞれの過去と目的を背負って、銀行に集まった男女。その服装、表情が、舞台でどう描かれているか、そして描かれることのない声音はどんなものか、興味を誘う。
”現代日本の縮図とも言える「銀行」”とまで言い切っているのだから、その縮図であることを納得させて欲しい。
1 5/5 front back
シネマ系スパイスコメディAchiTION!
しもきた空間リバティ(東京都)
2017/12/01 (金) ~ 2017/12/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
予定2017/12/01 (金)
初めての劇団さんです。表と裏があるのは、世の常。まあ、それを観れることだけでも面白いのだけれども、芝居と笑い、これは想像がつくのだけれど、映画って何?
何か作品にかけているのかな、それとも、実際に映像を使うのか?
1=5/5だし、おそらく5名のメンバーと1人のゲストということかな。ちょっとどんな笑いなのか、予想だにしない。
2時間近くみっちりと演る様なので、その構成と笑いのツボはお手並み拝見です。
冬雷
下鴨車窓
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
最近、観たいと持った演劇を目にすると、何かやたらと地方だったりして、そのたびにがっかりする。それくらい、魅惑的な香りを東京以外では漂わせているのだ。
特に関西に絞ると、挑戦的な題名、演目が多い。
関西というと不条理劇、と私は以前から思っていて、捻りに捻って、結局360度回っているのだけれど、弁証法的に止揚しているので、元の位置にはいないのだ。
その捻じり(いや、捩じり)ようが、いたたまれなく心のひだを揺さぶる。
「冬雷」乾燥し凍てつくような空気の中、閃く雷、とても痛々しさを誘う表現だ。
どんな不条理を見せてくれるのか。せっかく、東京でやるのだ、今回は京都小演劇の底力を見せてもらいたいな。