満足度★★★★★
後味の悪い真相
後から考えて、すごく怖くなるお芝居です。
家族ってなんだろう、
どうして家族って、特別で大切な集まりなんだろうと思いました。
ネタバレBOX
身近な人の死を経験している人とそうでない人で、
感じかたの変わるお話だと思いました。
(私はそうした経験が無いです)
全体を通して、「家族」というつながりに対する
人が持つ執着の不気味さが強く感じられました。
祖母の死にまつわる家族それぞれの行動と思いの種明かしは
とても後味が悪いものでした。
個人的には、家族という集まりの中にいながら
別の生きものとして存在している娘婿の和夫が
ポイントかなと思いました。
「作りが違うのよ」の一言で和夫を排除する通子、
一連の真相が明かされた後、2度目のリバーサイドホテルで
一人合いの手を入れている和夫、最高に気味が悪かったです。
もちろん、役者さんの好演あってこそだと思います。