コナンの観てきた!クチコミ一覧

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Strange Island

Strange Island

Nakatsuru Boulevard Tokyo

サンモールスタジオ(東京都)

2023/12/13 (水) ~ 2023/12/20 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

富裕層(表町)と貧困層(裏町)
人口の9割が貧困層であっても世間を牛耳るのはやはり富裕層
舞台はフィクションの孤島ではあるけれど日本社会に通じる所多数
風刺が効いたパンチ力でもってニンマリしたりう~んと唸ったり
休憩無しで2時間30分というのは時間的にもボリューミーですが内容的にも濃い(しかも時間経過と共にどんどん濃くなっていく)のでかなり見応えのある公演でした
お隣の劇場「シアターサンモール」の公演であっても全くおかしくない

貧困者がお金や利権を手にした時の変わり様に笑ってしまうも妙にリアル
登場人物全員がそれぞれの事情を抱えながら一生懸命に舞台を生きており、創り手の政治的な指針もしっかり感じ取れる重厚なエンターテイメントでした

喜劇 二階の女

喜劇 二階の女

劇団NLT

博品館劇場(東京都)

2023/12/13 (水) ~ 2023/12/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

原作は昭和20年に連載された短編小説という事で、ご高齢向けの公演かと思ったらそれは大間違い
隣の若いお客さんも存分に楽しめた様子で、これはもう日本人のDNAが共鳴しているのではないかと、自然に笑いが込みあがってくる上質な舞台
喜劇とは言え太平洋戦争へと向かう時代背景
登場人物達の生活にも影響が、毒がポトリと落とされ広がっていく様な空恐ろしさもあり

いるはずの無い二階の女
ストーリーはとてもシンプルなのだけれど、人間描写の豊かさで約3時間(途中休憩含む)たっぷりと魅了させて頂きました
NLTさんと言えば海外コメディーというイメージがありましたが、今回みたいな心くすぐるユーモアと趣のある日本作品を是非また公演して頂きたい

UverEATS「姥喰」

UverEATS「姥喰」

劇団 枕返し

遊空間がざびぃ(東京都)

2023/12/14 (木) ~ 2023/12/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初見の劇団さんでしたが当日パンフを見ると、今回登場する妖怪「山姥」・・・奥山に棲む老女の怪 やまんば
どうやら毎回様々な妖怪にスポットが当たったスタイルらしい
が、その餌食になり得る人間達のキャラも負けないくらいに濃い(笑)

正攻法では無いのだけれど、役者さんの個性重視というか漫画で言うと「ヘタうま」的な面白味があって独特に面白い!
役者さんの中には力強い演技をされる女優さんもいらして良い引き締め役になっていました
無垢がいきなり邪悪にひっくり返る様なおどろおどろしくもシュールな仕掛け、とことんハチャメチャな様でいて散りばめられていた謎は細かい所までちゃんと回収していく展開には中々に緻密な作品創りをされているなぁという印象を受けました

独特な演出・作風と役者さん達のパワーバランスが更に巧い具合に合致すると、とんでもなく奇怪な名作が誕生するのではないかと、今後の公演も楽しみになってきます

ガラリ

ガラリ

表現集団 式日

麻布区民センターホール(東京都)

2023/12/08 (金) ~ 2023/12/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「今ある状況をガラリと変えたい」という主人公の願望を軸に幾つかの「ガラリ」が散りばめられた繊細な作品
ビューティフルドリーマー
主人公が海の中を漂う様に多くの人と関わっていく様は「海」という主人公の名前にも通じているよう
観進めているうち「反抗期」という言葉を久しく聞いていないなぁと思った
真面目で良い娘すぎるから・・・似たような悩みを持った方は案外多いのかもしれない
会場のあちこちですすり泣きが聞こえてきました

精神科医の問診というカタチで主人公の両親の想いも深掘りされていき、物語は立体的に展開
加えて兄の存在もかなり重要でしたね

表現集団弐日さんはこれからも、こうした生き辛い社会で思い悩む人の心に寄り添った作品づくりをされていくのではないかと想像すると期待が膨らみます
本作はそうした中で更なるブラッシュアップ、再演あり得るかも、そんな可能性を感じるのでした

晩餐

晩餐

タクフェス

サンシャイン劇場(東京都)

2023/12/08 (金) ~ 2023/12/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

東京初日を観劇
会場に入ると既に前説というかトークが
宅間孝行さんのトーク力はベテラン芸人級、さすがに手慣れたもの
会場をしっかり温め、今回のセットはタクフェス史上最もお金がかかっているそうで何やら有難く思えてきます(笑)

作品の前半はコメディータッチ、役者さん達には華があるし笑いに溢れるものだったのが後半では仕込まれていた伏線が猛然と立ち上がり力業でドラマチックな展開に変貌
特に宅間さんと永井大さんの力業が凄いものだから、もうこれでもか~!ってくらい揺さぶってきます

公演後は恒例のダンスタイム、その後にはSPカーテンコール(全員揃ってのトークショー)
前説は含まず3時間越えでしたが隅から隅まで存分に楽しめる内容、これぞエンターテイメント
タクフェスの「腹八分目では決して帰さない」精神がホント大好き

ネタバレBOX

劇団EXILE櫻井佑樹さん推しで韓国から来日したというお客さん
公演自体は楽しめたとしても案外出番が少なかったのでガッカリしちゃったかなぁと余計な心配をしましたが、ダンスタイムにSPカーテンコール、きっと忘れられない時間を過ごされたのではないかと
あんな神対応もタクフェスならでは
こっちまで嬉しくなってしまう一幕でした
The Little Match Girl

The Little Match Girl

音楽朗読劇「The Little Match Girl 」製作委員会

博品館劇場(東京都)

2023/11/25 (土) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

大千秋楽を観劇
バックグラウンドがここまで豊富に付け加えられるとアンデルセン童話「マッチ売りの少女」とはちょっと違ったニュアンスさえ生まれきますが、中々に面白かったです
あえてあらすじを読まずに観に行ったのは大正解で
エナとミケル、兄妹の運命がどこに向かっていくのかハラハラドキドキもので長編アニメにしてもおかしくない出来

キャストの組み合わせが毎回違っているというのが驚き
良い意味での緊張感というのがあるのでしょう
これもまた引き込まれる要因のひとつになっていたのだと思います

艦隊は動かず

艦隊は動かず

LIB POSSE entertainment LLC

シアターX(東京都)

2023/11/29 (水) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

1905年の戦時下、ベトナムでこんな出来事が実際にあったなんて多くの人が知らないはず。
戦争が悲劇である事は間違いないし、どの国が有利になったとかはデリケートな部分なので置いておくにしても、良いお話しだったなぁという感慨に包まれる舞台でした

戦争さえなければ蟹が名物、のどかでちょっと猥雑な港町であったあろう雰囲気や徐々に不条理な暗雲が立ち込めていく様子が芝居だけでなく数々の音楽・ダンスパフォーマンスも交えて伝わりやすく、特に後半の加速感が凄い
加えて清水国明さんの案内人役と言えば良いのだろうか微妙な立ち位置で度々登場するのだけれど、いくらでも喋っていてくれそうな物腰で笑みを誘う

中央が張り出したT字型舞台は演出にも有効だったし正面席だけでなくサイド席もきっと見やすかっただろうなと思う

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人間嫌い

イズモギャラリー(東京都)

2023/11/22 (水) ~ 2023/11/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇団 人間嫌いさんの強味は何と言っても女性心理の機微を多様に描くことが出来る力量だと思う
舞台スペースにはビジネスホテル(シングルルーム)の一室が
あれ一人芝居だったっけ?と始まってみれば、まるでガールズコレクション
1泊7,150円の宿泊プランを利用中の様々な女性達の組み合わせ
起承転結あるストーリーの流れというより、このプライベート空間での様子を次々と展開して観る者を惹きつけてくれる

社会人としても頑張っている女性達
この都内にあるホテルが決して高級クラスでないという世界観で攻めているのが心憎い
そのままエッセイにしても楽しめるくらいの様式にしても面白かったかも
作・演出・主宰者 岩井美菜子さんの愛くるしい姿でのお出迎え付き

湯気立つ静寂に、鳩が舞う

湯気立つ静寂に、鳩が舞う

ガリキ

下北沢 スターダスト(東京都)

2023/11/17 (金) ~ 2023/11/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

カフェファンタジーの世界観にもバッチリ繋がる淹れたてコーヒーのサービス

会場の構造上(入場口が舞台のすぐ横)途中入場は本来かなり悪目立ちしてしまうはずなのに、それすらも舞台の世界観に繋げてしまう演出&制作体制

フリースペースを活かした演出には舞台と客席との繋がりを感じるし
何より家族との繋がりが(離婚しているにしても)心地良く伝わってくる内容・演技にほっこり
これだけ感想に“繋がり”というキーワードが出てくる公演もめずらしい
傾斜をつけた客席の配置にも気配りを感じる
とても♯0公演とは思えない配慮の数々に拍手を送りたいです

濃ゆい空間、コンパクトな会場の良さがとても活かされた舞台で
格別に楽しい時間を過ごさせて頂きました

生きてるうちが華なのよ TAIAI

生きてるうちが華なのよ TAIAI

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/11/15 (水) ~ 2023/11/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ゾンビ系の映画やテレビ番組を何作か見た事がありますが、街中をぞろぞろ徘徊する気味悪さや、モンスターにしては動きや知能が鈍いちょっとお間抜けな感じ、元々は下町の日常を生きて来た善良な人達なのに…といった不条理感、追い詰められた人達からなる個性たっぷりなせめぎ合い等々、面白いとされるゾンビ作品には必須な萌えポイントがほぼ押さえられていました、お見事!
それに加えてオリジナル生舞台こそのオモシロがいっぱい詰まっているものだから、可笑しいやら怖いやら哀しいやら、もういろんな感情に揺さぶられっぱなしの2時間15分でした
この状況、貴方ならどうする?と じりじり迫ってくる場面も大きなポイント
観終わってから改めて見るフライヤー表紙が何とも味わい深い

歴代ゾンビ作品の名作紹介においてはどうしても映像作品ばかりになりますが、演劇界での金字塔として是非取り上げて欲しい公演

Re- ~奥州義経名残雪~

Re- ~奥州義経名残雪~

BQMAP

シアターサンモール(東京都)

2023/11/08 (水) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

同じ鍾乳洞の中、時代の異なる二つの物語
時代を超えた彼等の関連性が徐々に明確になっていく描き方がめっちゃ丁寧
スピード感を求められる人には若干もどかしいかもしれないけれど、とても観やすかったです
2つの物語が融合することで1+1以上の威力をもって心情に迫って来る流れに思わず胸が熱くなりました
公演できなかった期間中、貯め込まれていたのではないかとも思える役者さん達の熱量も肌で感じ取ることができたのも良かった
「笑い」の部分をガッツリものにすることが出来たなら最強

あなたはわたしに死を与えたートリカブト殺人事件ー

あなたはわたしに死を与えたートリカブト殺人事件ー

ISAWO BOOKSTORE

小劇場B1(東京都)

2023/11/08 (水) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

取り上げられた実際の事件について何も知らない状態で拝見しましたが、まったくもって問題なし
新妻を亡くした夫が被害者遺族から疑惑の人へ、そして殺人罪が確定するまでの長い道のり
事件の概要はもちろんですが、その事件を取り巻く人々の心情が状況の変化と共に巧く描かれ、それぞれの思惑を感じながら自然と引き込まれてしまう舞台でした
色んな視点、側面から観ることで報道では決して得る事のできない感慨深さが、再現ドラマでは決して得る事のできない人の息遣いが生で感じ取れるのがとても良かった
登場人物たちが、ご自分の最後となるシーンでそれぞれの爪痕をしっかり残していく様は本当に見事だったと思う

黒にもいろんな色が混ざっている
「この人はこういう人」と単純には言い表せない、本当に厄介だけれどそれが人間なのだと改めて考えさせられました

明日葉の庭

明日葉の庭

ことのはbox

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2023/10/19 (木) ~ 2023/10/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Team箱、千秋楽を観劇
中高年女性向けのシェアハウス、皆仲が良いんだか悪いんだか(笑)
若い女主人の奮闘記でもあり、お茶の間ドラマ風のトーンが心地良く、これならいくらでも観ていられるなぁと

演者さん達はクセの強い役柄に奮闘されていましたが、その頑張りが垣間見える人間臭さと作風との相性は悪くない様で何とも微笑ましく楽しめました
中高年層の観客にはドンピシャな物語だけあって、笑いのツボに湧きあがる波に共感を含んだ優しさがあり、会場全体に良い時間が流れていたと感じられました

アカシアの雨が降る時

アカシアの雨が降る時

サードステージ

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2023/10/14 (土) ~ 2023/10/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鴻上尚史作品は大人数というイメージがあるので3人芝居というのは珍しく感じる
自分の知る範囲では「トランス」だけれどそれとも全く違った柔らかい雰囲気であったのも意外
3世代3人の役者さんそれぞれの持ち味がしっかり活かされないと成立しない内容だけあって、そこはちゃんと押さえられておられる

心だけ女学生に戻ってしまったお祖母さん(竹下景子さん)とその妄想に寄り添おうとする孫(鈴木福くん)の姿が何とも微笑ましい
それに比べると息子(松村武さん)の立場といったら何とも無粋な存在になってしまってオジサンって寂しいなぁと思うものの、作品的には非常においしい(笑)
歴史的背景に想いを馳せ、ちょっと哀しみを伴う物語でありながら柔らかい温もりが感じられる秀作だと思いました

恋の焔炎

恋の焔炎

ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団

日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)

2023/10/17 (火) ~ 2023/10/18 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

日本の古典芸能と融合する事でスタンダードなフラメンコ舞踊の枠を飛び出しているのだけれど、全てが完成度の高いフラメンコの世界
プログラムもオリジナリティーあるものから「智恵子抄」に曲をつけた作品、義太夫の古典からなど、趣向を凝らした作品ばかりで盛り沢山なのが嬉しい
特にフラメンコダンサーと日本舞踏家の競演はあまりに艶やかで象徴的な作品だったと思いました

ちょんまげ手まり歌

ちょんまげ手まり歌

劇団演奏舞台

演奏舞台アトリエ/九段下GEKIBA(東京都)

2023/10/13 (金) ~ 2023/10/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

どんな贅沢な設備を整えた大劇場だろうと、このアトリエ空間での生身に響く迫力は叶わないだろうなと
初っ端からドラマチックな音響と共に生演奏と生の効果音
日本昔話の趣もあり馴染みやすい世界観が広がるも、その内容はとても残酷
配役表を見ると「客兵衛」=「平民の中のひとり」が ご来場頂いたお客様 と表記されている
当然 客兵衛に発言権は無く、右にならえのスタンスで息を呑みながら目の前の出来事を見守る事しかできない
悪政が横行する中「真面目で無知なる者」が幸せなのかどうか否応なく突き付けてくる
考えさせられるエピソードが非常に多く、哀しみに満ちた物語ではあったけれど、劇団さんの“おもてなしの心”がとても伝わってくる運営だったこともあり、どんより感よりも貴重な体験に巻き込んでもらえた感の方が断然強い

明後日のガラパゴス

明後日のガラパゴス

ホチキス

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2023/10/04 (水) ~ 2023/10/09 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

某国民的長寿アニメをモチーフにした制作現場が舞台
老舗番組を担当する作家チーム、制作プロデューサー、番組プロデューサーなど様々な業界人、出入りしている人々の強烈な個性で笑わせてくれるが、普通の業界モノに全く収まっていない吹っ飛び具合が気持ち良いくらい面白い
楽しい仕掛けいっぱいのジェットコースターみたいだったけれど、絶対に振り落とされず余す所なく楽しめるのは圧倒的な共感性と、やっぱり構成テクニックが抜群に巧いからだろうなぁと

フィクションな部分があってもこの某国民的長寿アニメ、久しぶりに観てみたくなりました
この舞台の事を思い出しながら楽しめそう

とのまわり

とのまわり

山田ジャパン

シアター・アルファ東京(東京都)

2023/10/04 (水) ~ 2023/10/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いとうあさこさんと松田大輔さんの大人カップルが純愛というよりエロ繋がりの雰囲気がして面白い
余命宣告を受けているというのに、生命力に溢れている(笑)
役者さんと芸人さんの息が合った座組になっているのでもう笑いのツボはバッチリでした
「家族のあり方」というテーマも盛り込まれハートフル
でも一周回ってやっぱり「笑い」の勝ち だったかな

ネタバレBOX

どうしようもない不安感は理解できるのだけれど、だからといってその行動は・・・う~ん(笑)
とりあえず家族視線で観ると、お母さん何やってんだよ!感満載で楽しめたので、まぁいっか!

A.R.P festival ~2023~

A.R.P festival ~2023~

A.R.P

小劇場B1(東京都)

2023/09/29 (金) ~ 2023/10/02 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

千秋楽を観劇
祭りの最終日にふさわしく満員御礼
笑いに溢れた舞台で、自分も一緒になって笑いに笑った、もう笑い過ぎて涙が出ちゃいましたよ
どの作品も起承転結がしっかりしていて簡潔明瞭、設定が超面白い
長めの作品ほどストーリーが濃くなって面白味が増し増しになっていくのは、さすが劇団さんが創り出す笑い
6パートあって本当に盛り沢山でしたが、"喫茶店"を舞台によくこれだけ色違いの作品を生み出せるものかと感心しました

燕のいる駅

燕のいる駅

ニッポン放送

紀伊國屋ホール(東京都)

2023/09/23 (土) ~ 2023/10/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

のどかな駅舎の風景、思わずこぼれる笑いに溢れているのだけれど描かれているのは世界の終わりの日
心地良い波長、豊かな人間描写、のどかなやり取りの中に忍び寄る異常と悲劇の匂い
とにかく観る側の想像力をかき立ててくれる演技・演出力が凄い
会話の端々から今何が起こっているのか、何故こんな事態になってしまったのか、そして今目の前にいない(舞台から捌けている)登場人物の姿など、余白の部分もイマジネーションで肉付けされていくのだから

かなり昔に同作品を観ており「おだやかなのにインパクトの凄い公演を観たぞ!」という記憶はしっかり刻まれていたのですが、今回の観劇で 間違いなく名作!と再認識
むしろ時代が作品世界に近づいてきている様で、当時以上に感慨深く観ることができたかもしれない

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