コナンの観てきた!クチコミ一覧

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ごはんが炊けるまで(仮)

ごはんが炊けるまで(仮)

演劇企画アクタージュ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/01/30 (木) ~ 2025/02/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

茶わんチームを観劇
何だか隠し事が多そうな家族の正体が大方判明したところで、また新たな「何故?」が生まれ、その「何故?」をひとつひとつ解き明かしていくほどに考えさせられる事も増えていくという面白い構成

ここ数年、主催の大関雄一さんと半々の割合で、今回の作・演出は坂井和さん
ふたつ前の公演では出演者の竹下亘さんも作・演出されていて、いずれも3つの個性があるのと同時にアクタージュ節というか、アクタージュだけの空気感がしっかり存在している
超リアルの芝居とはまた違って、描かれる内容によってはマイナスに作用する可能性もあるのだけれど、本作みたいに家族の多様性を描いた作品にはとても良い方向に作用していると思う

拝見した回では公演後、全員参加のアフタートークが
演出家に劇団員や準レギュラー、新顔の役者さん達が入り混じったアフタートークは、これまで観てきたどのアフタートークよりも生々しい面白さがあってとても良かった
これもまさにアクタージュだけの空気感

藤戸

藤戸

劇団演奏舞台

演奏舞台アトリエ/九段下GEKIBA(東京都)

2025/02/01 (土) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

多くの血を流し我がものにしたトップの座
勝ち得た特権とは裏腹に巣食う苦悩の姿はどこか「マクベス」を彷彿させ、やがては日本特有の情念がどっと押し寄せてきて、もう圧巻でした
怪談にも似た怖さはパンチが効いていましたが、それをドラマチックに彩る音楽、演出のおかげでエンターテイメントとしての余韻が残り、更には劇団さんのおもてなし精神のおかげで気持ちよく劇場をあとにする事ができました

かすていら

かすていら

Team337

赤坂RED/THEATER(東京都)

2025/01/29 (水) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ハートフルすれ違いコメディー
コメディーの方向性としては三谷幸喜作品だけれど、諸々緩さがあり、そこから何ともシュールな空気が生まれて 結果、独特に面白い
演劇通も認める完成度の高い作品はもちろん魅力的だけれど、こういった絶妙なすっとぼけ感は計算されたものとまた違った面白味があって良いなぁと
前提として役者さん達に魅力が無いと生まれない面白味
とことん気軽に、ほのぼの&シュールを楽しめるエンターテイメント作品でした

会想列車

会想列車

劇団 枕返し

遊空間がざびぃ(東京都)

2025/01/24 (金) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

可愛くも怪しげな車掌さんのいる列車
発車前の車内光景を見渡しながら、怪しさは増していくし、どこに向かう列車なのかもまだ分からないのだけれど、何だかデンジャラス込みで楽しそう♪
自分もこの列車に一緒したい・・・から一転、そんな生易しくはなかった、ごめんなさい客席から観ているのが良いです
冒頭から気になっていたレジェンドのアニメキャラが、あぁこんな事に(笑)
どんなにシリアスになろうともクスクス笑いを伴って、これはやっぱり客席から観ているのが良い
人や妖怪たちの背景が深掘りされるほどに物語が絡み広がっていく描き方が巧いなぁと
観劇後恒例の一番良かったと思う役者さんへの応援投票
今回はどの観客も誰にしようか悩ましかったのではないかと思う

ネタバレBOX

ラストだけはクスクス抜きで
なるほどこういうエンディングを迎えたのか、なかなか良いなぁと思ったのは確か
ただ収束力の強さというか、腑に落ちる感というか、うまく言えないのだけれど、もうひとつ(恋愛)ドラマとしての説得力が加われば
更に高い完成度の余地がここにはあるような気がしました

消失

消失

キューブ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2025/01/18 (土) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

可笑し味と狂気のブレンド、その加減が天才的
風采が上がらない兄(藤井隆さん…漂う哀愁がたまらない)と子供っぽい弟(入野自由さん…子供っぽさに潜む危うさが良い)
共に40代
何かがおかしい・・・柔らかく張った膜が突然硬度を変えてバリバリッと剥がされていくスピードにゾクッとする

ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品を河原雅彦さんが演出されるのは今回が初めてではない様ですが、自分にとっては初
こちらもケラさんと河原さんの味わいが絶妙にブレンドされていて新鮮に感じられました

星の王子さま

星の王子さま

J-ROCK

博品館劇場(東京都)

2025/01/17 (金) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

作品は未読であったけれど、過去に「星の王子さまミュージアム」でその世界観を体感していたので、既に作品イメージは出来上がっていての観劇
ちゃんとイメージ通りの舞台演出になっていたのが良かった

操縦士と王子さまの衣装は原画そのままに、音楽やイラストの映写も添えられ「すごく贅沢な読み聞かせ」といった趣
子供だけでなく大人にも充分響く作品
切なく、どこか物哀しいストーリーが心にしみ入りました

Musical プラハの橋

Musical プラハの橋

サンライズプロモーション東京

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2025/01/07 (火) ~ 2025/01/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ミュージカル公演としてはなかなか異色のキャスティングかと思いましたが、それぞれが役柄にはまっていて良い感じ
日本人好みの楽曲と、歌手として活躍されている竹島宏さんと庄野真代さんのイメージも合わさってドラマコンサートを楽しんできたような感覚に
そんな中、宍戸開さんが演劇的スタンスをキープ、ユーモアもあって良いバランスがとれていたのではないかと
物語としては甘ったるい不倫モノかと思わせる流れから後半に向けてのギャップが凄く、それに連動して歌詞、メロディー共に切なくドラマチックになっていくのが印象的でした

フェイス

フェイス

リーディングドラマ『フェイス』製作委員会

よみうり大手町ホール(東京都)

2024/12/16 (月) ~ 2024/12/18 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ランズベリー・アーサー&坂元健児の回を観劇
大劇場仕様のリーディング公演は大体クオリティーが安定しているので、楽しめるか否かは脚本にかかっている…というイメージ
二人芝居でありながら二人芝居じゃあない
引き出しの多さや瞬発力を遺憾なく発揮できる内容なので役者さんもやりがいがありそう
今時のリーディング公演は単なる朗読ではなく、動きのある(演じる)見せ方、客席に迫ってくる様な迫力まであって充実しているなぁと思う

ポプコーンの降る街2024

ポプコーンの降る街2024

劇団大樹

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

無邪気なメルヘンと大人の哀愁が共存していて、とても不思議な味わい
何なのだろう、この物悲しさと一緒にポコポコ湧き出てくる幸福感は

存在感ある空想的な樹木、アコーディオンの旋律は古き良き時代の映画を彷彿させ、更にはアンサンブルの猫ちゃん、登場人物達の美しい台詞で紡ぎ描かれていく舞台はまさに総合芸術の賜物
それらの芸術性が堅苦しいものではなく親しみやすさで満ちているのが良い

貴女は何者?・・・そういう貴方は・・・
現実と現実ならざる世界との境界線を漂っているかの様な、どこかふわふわした掴みどころのなさはイメージ遊びとして楽しめば良いのかと思いきや全てが紐づけられ、やがてはそれぞれの想いが立ち上がっていく流れが何とも感動的でした
これは男性目線だけでなく、間違いなく女性目線から観ても切ない

みえないもの

みえないもの

アンティークス

「劇」小劇場(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

冒頭からページをめくる様にいろんなシーンに移り変わっていく
それらひとつひとつを受け止め、楽しんでいるうちにシーンのピース同志が繋がっていく面白味も加わっていくので、進むほどに世界観が深まっていくよう
案外終盤に近づくに連れて境界線を見失っていくような感覚になったものの、これもある意味狙いかもしれず、創り手の伝えたいメッセージはちゃんと届いてくるので決して心地悪さはない

生きていく中 辛い事がどんなにあっても、しっかりと感謝の気持ちや優しさを持ち続けている人の手で紡がれた物語だと思う
幸福感というのは決して嬉しい事 楽しい事だけで成立する感情ではないと気付かされる公演でした

真夜中の戦士

真夜中の戦士

株式会社NLT

すみだパークシアター倉(東京都)

2024/11/23 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「目覚めると、そこは戦場だった。」という状態(実際登場人物達も訳が分からずとまどっている)から一体どんな物語が展開するのか、全くもって手探りからのスタート
「人は何故争うのか」根源的なテーマから派生した物語で
永井豪と言えば『デビルマン』という認識だった自分にとって、嬉しい事に共通の世界観が流れており、これにはもう痺れました

セットはシンプルながら流動的、衣装や小道具そしてナチュラルに見えるヘアースタイルにまで原作画のイメージを尊重したと思える強いこだわりが
目玉と言って良いくらい多くのバトルアクションシーンがあったのですが、格別にキレッキレの役者さんが数名いらして、帝国劇場でしか観られないはずの大技まであったりしてエンターテイメント性抜群
エピローグを引っぱり過ぎているのではないかという違和感がありましたが、面白かったと思う部分には揺るぎはなく、怪作!インパクトある公演でした

ぶっ壊したい世界

ぶっ壊したい世界

劇団TEAM-ODAC

俳優座劇場(東京都)

2024/10/02 (水) ~ 2024/10/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

頑なに悲観主義を貫く主人公を軸に様々なエピソードが加わり、それらもまたヘビーな環境ばかりではあるのだけれど、随所に笑いが仕込まれているおかげでかなり観やすく楽しめる公演になっていました

色んな人生のピースで惹きつけ、終盤に向けてそのピース達がやや強引な話にはめ込まれていった感は否めなかったものの、理屈抜きで言うと目の前の出来事に息を呑んだり、腹立たしかったり、思わず笑ってしまったり
演技と観客の呼吸というか波長みたいなものがピッタリ合っていたのでしょう
客電が点き、扉が開けられ、アナウンスが流れてこようとも一向に拍手の鳴り止む気配が無い初日の回でした

嗤う伊右衛門 2024

嗤う伊右衛門 2024

Mido Labo

サンモールスタジオ(東京都)

2024/10/02 (水) ~ 2024/10/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

絵画では注目させるべき人物像だけを鑑賞者に一点集中させるテクニック、そんなテクニックがあるという情報をたまたま仕入れたばかりでしたが・・・生きた人物・人生が鮮明に浮かび上がり、人物そのものを存分に堪能できる演劇テクニックがあるとすれば、まさに本公演がそれではなかったかと
言うはやすく行うは難し、これほど類いまれなスキルを持った劇団さんを自分は他に知らない

閃光、雨、蠢く人の姿・・・何故にそんな態度を・・・どうしてそんなひどい事を・・・何度鳥肌が立ったか分からない
それは人の心に蛇を見たせいか、鬼を見たせいか、底知れぬ哀しみか、それとも悦びだったのか
一筋縄ではいかない人の業がとにかくエグい、エグすぎる
お岩さんの幸福観とは何だったのか、まずはお岩さんから順繰りに登場人物達の生き様に思いを巡らせていきたい
そうでもしないと もの凄い舞台を目の当たりにしてなかなか興奮が収まりません


庭の見える部屋と四つの物語

庭の見える部屋と四つの物語

庭の見える部屋と四つの物語 製作委員会

東京文化会館 小ホール(東京都)

2024/09/29 (日) ~ 2024/09/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ソワレの「夏」「秋」の回と併せてどのような配役構成になっているのか当日までのお楽しみでしたが、自分はマチネの「冬」「春」の回を観劇
「冬」篠井英介さんと鈴木壮麻さんのカップルで共演は夢咲ねねさんと伊藤健人さん(45分)
「春」聖児セミョーノフさんと秋吉久美子さんのカップルで共演は菊池まさはるさんとREОさん(45分)
両作品に文学座の宮沢亜子さんのナレーションが入るというキャスティング
穏やかなギターの調べから始まる大人の恋愛劇
さすがに演劇界のみならず映画、シャンソン、ミュージカル、宝塚、声優、それこそ色とりどりのジャンルから集まった一流のキャストばかり
特に8名のキャストによるシャンソン中心のアフターコンサート(40分)は、まさに色とりどりの歌声
コンパクトな会場の至近距離でこんなにも多彩なコンサートに出逢えるとは・・・本当に贅沢な時間でした

るつぼ

るつぼ

演劇ユニットキングスメン

座・高円寺2(東京都)

2024/09/25 (水) ~ 2024/09/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

子役から年配の方まで幅広く、どこか結束力の強い町内会の雰囲気がする劇団さん
良い意味では親しみやすい感じ
完璧な演出・演技力を求めるスタイルなので諸々気になってしまう所がありましたが、主演を含めた数名の役者さんのポテンシャルの高さ、まだ演技慣れしていない役者さんも頑張って表現しようと…狙いとしているところは理解できました

「据え膳食わぬは男の恥」というのはもはや死語かもしれませんが、なんで毒香漂う「据え膳」に手を出しちゃうかなぁと・・・男のサガがとことん哀しい
シェイクスピア作品を中心に活動されている劇団さんとのことですが、いつか泥臭い日本の作品なんかも観てみたいと思いました

ネタバレBOX

1時間30分?くらいに迫力満点の見せ場が
その傍らには女優さん達と一緒に子役の女の子がそのシーンを見守っていたのですが、集中力が切れてしまったのか急にソワソワしだして
オイオイと思ったものの、やがて演者さんの迫力の演技に女の子がそれを凝視、驚愕の表情へと変わっていき
本来はそのシーンを支配する演者さんに集中するところではある
しかし本気の表情で見入っている女の子も気になる
迫力の演技とそれを本気顔で見入っている女の子、これは計算から生まれた絵面ではないので、結果かなりのインパクトあるシーンとなりました

白魔来るーハクマキタルー

白魔来るーハクマキタルー

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2024/09/26 (木) ~ 2024/09/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)
大正4年、北海道で実際に起きた事件をモチーフにされたとの事ですが、よくぞここまで見応えある作品に創り上げたものだと感動!
動物パニック映画に通じる恐ろしさは舞台で体感すると、生で感じる防衛本能なのか注意力(集中力)がグングン上がってのめり込んでいくこと必至
登場人物に対しての感情移入にも熱が入って一分一秒に息を呑む展開
野生の脅威、それがどんなに血生臭く残酷な物語であっても、やっぱりラビット番長さんが描き演じられる人間ドラマは秀逸
ただ「怖かった~」の枠に決しておさまっていない
恐怖しながらも人間ドラマとしての完成度の高さに感動したのでした
やはり語り継がれている名作で間違いなかった
これで自分も語り継ぐ事ができる一人になれたのはとても光栄だと思いました

chill moratorium(チルモラトリアム)

chill moratorium(チルモラトリアム)

「chill moratorium」2024製作委員会

シアターH(東京都)

2024/09/14 (土) ~ 2024/09/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「覚えておいて 私があなたなんだとしたら あなたは、私よ」
精神世界の深淵に潜り込んだような後味
後で朗読劇だったという事を忘れてしまうくらいに練り込まれた演技
これでキャストが公演回ごとに異なっているというのだから驚きの完成度
光溢れる舞台世界とこちら(客席)が繋がり一体化する事が幾度もあり、この演出がかなり独特で強く印象に残りました

カンキの歌

カンキの歌

演劇企画アクタージュ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2024/09/19 (木) ~ 2024/09/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「歓喜の歌」合唱に向けてというより微妙な事件の数々の方がずっと印象に残る不思議ちゃんストーリー
コメディー路線では馴染みあるアクタージュ節が炸裂
アクタージュ愛をもって「やってんなー(笑)」と大いに楽しめたけれど、中々にクセ強めではあるので初見のお客さんの反応はどんな感じになるのかは気になるところ
それにしてもグレイゾーンというか、それ人としてギリアウトなんじゃないの。というたぐいのツッコミどころ満載(笑)
堅苦しさは一切抜き、楽し気に演じられている役者さんとの空間共有が何よりも魅力的であると思える公演でした

かげきなデイリープレイス

かげきなデイリープレイス

演劇集団イヌッコロ

ザ・ポケット(東京都)

2024/09/18 (水) ~ 2024/09/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「ヤクザが演劇!?」そう、ヤクザが演劇をしなくてはならなくなる話だというのは事前に分かっているのに、ヤクザが演劇をしなくてはならなくなる冒頭からもう可笑しくて仕方ない
分かっていてもこんなに笑わせるなんて、これから相当面白くなるだろうな。と膨らむ期待感
その期待感をも軽々と越えてくる強烈キャラ達があれよあれよと妙ちくりんな状況へ持ち込んでいくので、もう気持ち良いくらい笑ってきました
ダブルコールの予測をしていなかった役者さん達の様子は微笑ましい光景でしたが、これは絶対になりますよダブルコールに
公演初日の素晴らしいスタートダッシュ
コリッチのページには今のところ明記されていませんが、今回の公演をもって演劇集団イヌッコロとしては活動休止になるとの事、なんて勿体ない!
ただ佐野瑞樹さん主催sitcomLabでこの系譜を継いだ公演は予定されているそうで、こちらは朗報

風を打つ

風を打つ

トム・プロジェクト

カメリアホール(東京都)

2024/07/17 (水) ~ 2024/07/19 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

得体の知れない病気に対して疑心暗鬼になってしまう世間の空気というのはコロナ禍で体感しているので、本作で描かれる理不尽さはリアルに突き刺さりました
水俣病の被害者である家族、親近感ある風景の中に侵入してくる誹謗中傷
水俣病が遺した問題と併せて、自慢の長男が返ってくる高揚感や村祭り間近特有のざわつき感などが加わって家族ドラマとしての魅力度も非常に高い公演でした
今当たり前のように享受しているあらゆる事に感謝、ぜひ今後も再演を重ねていって欲しい作品

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