満足度★★★★★
素晴らしい。
口コミを拝見し、立ち見覚悟で開場時間前から並んだ。
開場15分前にも関わらずかなりの人数が並んでおり、立ち見もできないかもしれないと不安になった。が入れる事に。
立ち見で2時間30分
正直にいうと自信がなかった。
が、気がつくとカーテンコールだった。
東京という場所が発信する演劇に対して
絶望していた所だったのだが、
こんなに素晴らしい作品に出会えた事
とても嬉しく思う。
再演になると失敗になる劇団が多い中
人間の想いが丁寧で涙を止める事はできなかった。
役者の力量と本の素晴らしさ。
それを生かす演出が見事にマッチした素晴らしい作品を
この11/3に観劇できたことを運命に思う。
日本の演劇に可能性を感じた。
満足度★★
汚い生き物になりたいのか
完全にこれは私の主観だから仕方ないが
全く理解できないとだけ言える。
ネタバレBOX
女性が愛にもがき苦しんでいるのはよくわかる。
しかしどうにも山田さんの戯曲の作品を観ると思うのが、
「負け犬に成り下がる事で生きる事を実感しているのか?」
という事だ。
確かにそういう生き方でしか生きる事ができない人もいるだろうし、そういう人にスポットを当てて書いているのだろうが、全くもって好感を持てない。始終気持ちが悪い。女性をヘドロのように書いている気がする。それだけではないと思うのだが、まぁこれは一意見だ。そしてそれを求められている世の中だ。
残念なのは劇団員の方々だ。周りの役者陣が達者だったり魅力的な方が多くなってきた。劇団の力、山田さんの力だろう。しかしその分、劇団員の力不足が目に余る。
主演の堂本さんの基礎の無さに愕然とした。ミュージカルコース卒…聞こえない。声が、き、聞こえない……感情も見えない……これは演出だったのか。そしてボブ美さんの出落ち感。最初から狙っているのがとても悲しい。これだけの人に注目を浴び、期待される劇団だからこそ勉強と共に頑張って欲しいと心から思った。
満足度★★★
わかりやすいエンタメ芝居
3劇場並びで使うという斬新な発想。しかしそれが効果を本当に出している演出になっているのか?毎回疑問に思う。
役者陣は商業まではいかないが、顔の良い役者が多数出演している。そのため観客層も演劇、アイドル好きのおじさんや、若い女性が多いイメージだ。しかしその中で、きちんとした形としてエンタメを作ろうとしている制作側の姿勢にとても好感がもてる。衣装にせよセットにせよ、世界観をきちんと作り中途半端にしないようにするその心にエンタメを感じる。
着付けなどは酷い子もいるがそれは今後改善されるだろう。
お芝居についてはまだまだ若い子達だ。しかし本もわかりやすい内容のため進みもよく華やかな世界のままラストに迎える。
客フリが多いが仕方ないと感じはするが個人的に少し多い印象だ。ファンサービスはほどほどで演劇に役者を集中させても良いのではないかと感じた。
満足度★★★★
シンプルを生かした舞台
周りの評価が高く、観るべきだとお勧めされたので行ってきた。
30代、若いと呼ばれていた役者達がそろそろ大人の芝居をやりたくなったか。そう感じた。
ネタバレBOX
内容としては「何でそうなった」とラスト思う所もある。戸籍がなく、大変な環境。想像を絶する世界を生きる女性。
そこまではわかる。からの殺人。ここだ。急にリアルがなくなってしまった。殺人に至る過程がもっと繊細であったなら、成立したのだろうか?突然話がファンタジーになってしまった。そんな気がした。
しかし全力で役にぶつかっている役者陣は観ていてとても楽しかった。正解不正解は横においておいて、この戯曲にマッチしたシンプルな演出。そしてそれに応える役者陣。個人的に演出のシンプルさに拍手を贈りたい。演出の賜物と感じる。
満足度★★★★
素晴らしいと思ったが
小劇場では珍しいベテラン陣ばかりの演劇。
やはり年相応の方が演じるという事に
これだけの意味があるのだと感じた。
若い役者陣ばかりを使いたがり、若い役者にチャレンジとして年配の役を演じさせても、どう考えても無理を感じる事が多い昨今…
そんな中でこれだけのベテラン揃いの味のある芝居を観れて、とても良い時間だった。
ネタバレBOX
ただ、悲しいのは小屋と観客だ。
小屋がとても怖い。舞台はやはり小屋に入り受付をする所から始まっていると私は考えているのだが…ここの自社持ちの小屋だろうか?揺れる。そして受付に行くまでの階段を登るのも怖い。降りるのも怖い。なんとかならないものだろうか。
そして更に悲しいのは観客の少なさ。
イケメン芝居を観にいけば、芝居も酷い上に客質も悪い。だが沢山の観客がいる。イケメン芝居じゃないからだろうか?こんなに上手いのに観客がいない…役者の仕事はお客を呼ぶ事も入っていると思うのだが、魅力がないのだろうか。良い芝居が減っていく理由を肌で感じてしまった気がする。
心の底から頑張って頂きたい。
満足度★★★★
脇の素晴らしさ
正直な所、「あらすじを言ってくれ」と言われても言えない。
なんだかよくわからないのだ。
ラストも思い出せない。
ただひとつ言えるのは、
「脇を固める役者陣がとてつもなく凄かった」
ネタバレBOX
本当に申し訳ないが、
主演のお二人は記憶に残っていない。会話も成立しているように思えずイメージも届かず、序盤からこれはヤバい舞台に来てしまったな。と感じた。
しかしそれを吹っ飛ばしてくれたのが、脇を固める役者の方々だ。普通に読めばどうってことのない台本をおもしろおかしく、登場人物達がその場に生きて花を添えてくれる。そりゃそうだ。名だたる劇団の役者陣ばかりじゃないか!
脇の皆さんはもちろん力量の差はあるかもしれないが、完全なチームプレイだった。そのまとまりの厳密さ。濃厚さ。サポート能力。素晴らしかった。ただそれだけだ。一人何役も全力でこなし、理想のアンサンブルがそこにあった。本来あるべきアンサンブルの姿だ。
アンサンブルは若手に回されて舞台を台無しにする事が多い中、これがあるべきアンサンブルだと心の底から思った。良い物がみれた。
舞台の使い方もとても可愛らしく、次があるなら又行ってみたいものだ。
満足度★★★
第2回があるのか。
最初の2ページは同じ台本を使い、残りはチームの脚本家が書く。どちらが面白かったかお客様の投票によって勝敗を決める。全く新しい形の演劇バトル。
新しい取り組みだとは思った。
ネタバレBOX
ただこの手のバトル物は【面白い】なんて主観でしかないため演劇をつぶす可能性を感じた。演劇は自由だ。【面白い】なんて観劇した人の心の中、その人のその時の心情にも深く左右される。コメディ好きかシリアス好きかなだけで変わってしまう。それを超えた次元を目指しているのかもしれないが、それを目指すエンタメに向かうにはあまりにも予算、小屋のキャパ、役者陣がチープだった。そして肝心の本。
片方はコメディ路線だったが、完全に2P以降逃げた内容となっていたため、その時点で勝敗は私の中でついてしまった。
片方はシリアスだったが、どうしようもない2Pと向き合おうとしている様がよくみえた。そこから始まる展開も釘付けになった。
ここで感じたのは、私はコメディに対して厳しいという事だ。全く面白くなった。役者陣の技量。どの役者がどれだけ振り切れるか?それのみが支えていたように思う。コメディはもっと繊細でチームワークだと思うし、何よりもストーリーが成立していないためこのような現象になったのかと思った。ライブだ。お笑いライブならお笑いというプロに任せた方がいい。ラストは頑張ってしんみりに持っていきますね!というのが途中から始まり、そこに笑ってしまった。
しかしこのように感じてもそれがいいと思う人も多く存在する。
なので、このようにバトル可する意味がわからなかった。
しかし一番良いと感じたのは一本が短いという事。
小劇場は小さな小屋に狭く入れられ2時間ぶっ通しがまだ多い。
正直、体が辛い。そうふまえれば、前半チームで(私は笑えなかったが)笑って、後半チームでしっとりして、そういう流れはとても良い試みかもしれない。
満足度★★★
長かった
全体の感想としては、長かった。
ネタバレBOX
主に序盤のゲームコーナーはいらないと思う。
人気や著名な方々がテレビでやるならまだしも、若い無名の役者陣による素のゲームコーナーの何が面白いのか。それなら本で勝負してもらいたい。舞台を観に来ているのにゲームコーナでワイワイ感を出すとか逃げたと思ってしまった。そして長い。
映像の男性のシーンもとても長い。やりたい事は既に伝わっているのにダラダラと続くので途中でダレてしまった。
物語は後半にかけての鬼気迫る内容に入っていくが、軽い。若いから仕方ないではすまされない。イメージ、追い込みが足らない。その責任はやはり演出にあると感じる。
若い役者陣でやるという理由があるのだろうから、もっと頑張って欲しい。