満足度★★★★★
空想でよかった。
空想の、福岡市南区。
方言も、言葉も、耳馴染みのものばかりなのに、異世界でファンシーで、絶妙なパラレルワールドでした。
『ない』ものが、ある。『ある』ものが、ない。
細部にまでこだわった客席も、舞台も、すべてがひとつの作品。
WS回を見学しましたが、皆様とても生き生きしておられてすてきでした!参加すればよかった!
ネタバレBOX
いつもは舞台裏に繋がる通路を客入りとして利用していたり、その入り口に、ひっそりと今回の舞台に登場する『基地』のポスターが貼ってあったり。このポスター、開場時にはもぎりのひとで見えたり、みえなかったりするし、本物と見間違うくらいのクオリティーなので…自然過ぎて見逃してしまいそうでした。
入口からもう、舞台は始まってるんですね。
観ているときは、楽しくて、突然のミュージカルに圧倒され、ラストにはうるっときましたが、観劇後、考えれば考えるほど、少しこわくて、不気味に感じました。
なにかひとつ、歯車が違っていたら、もしかしたら今、こういう南区だったかもしれない。基地しかない南区、基地を許せないひとがいて、基地と住民が対立している。『戦争』。改めて、恐ろしい言葉だと感じました。
『見えないものをみようとする力』
これは、忘れずにいたいです。
本当に、素敵な公演でした。ありがとうございました!
百器繚乱、スマホゲーになったらいいのに!