りぶらりうすの観てきた!クチコミ一覧

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ドラゴンカルト

ドラゴンカルト

劇団ショウダウン

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/01/27 (金) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

ファンタジーで定評のある劇団ショウダウンさん。今回は粗筋から、また太秦署が登場するということからも分かるように、現代が舞台です。ネタバレ防止のために詳細はネタバレBOXに書きますが、こんな引き出しも劇団ショウダウンさんにはあるのかと驚き、また舞台へのこんな引き込まれ方もあるのかと、新鮮な発見のある舞台でした。これは一度ならず二度みたい作品です。

ネタバレBOX

クライマックスは太秦署シリーズの続きだと勝手に思いこんでいた身としては、あーやられたと思いました。ラスボスがまさかのあの人、しかも伏線は結構最初からじゃんと。
オズの魔法使い

オズの魔法使い

ジョーカーハウス

サンモールスタジオ(東京都)

2017/01/19 (木) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

マーブルバージョン観劇。ジョーカーハウスの過去公演を見てきて、そしてこの作品は観劇三昧さんで映像を見て気に入っていた作品だったので、期待値を上げて臨んだのですが、そこをきちんと越えてくる作品で、おそらくは現時点でのジョーカーハウスの最高傑作だと思いました。全てがきっちりハマった一級作品だと思います。

ネタバレBOX

関西小劇場ファンならお馴染みの、あの有名作品のあの曲を、まさかあのシーンでぶつけてくるとは予想もしませんでしたが、タイミングも効果もばっちりだったので、小劇場好きとしては大変に嬉しかったです。
人恋歌~晶子と鉄幹

人恋歌~晶子と鉄幹

壱劇屋

吹田市文化会館 メイシアター・小ホール(大阪府)

2017/01/19 (木) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

虚空旅団の高橋恵さんの脚本による,壱劇屋さんの本公演。映像化されないとの話を聞いて駆けつけました。壱劇屋さんの新作でありながら,新しい壱劇屋さんの引き出しを見るかのような,これまでと異なった印象が得られる公演でした。鉄幹が羨ましくなるくらいの晶子の一途っぷりでした。

ネタバレBOX

壱劇屋さんにしては,くすぐりが少ない舞台だと思っていたのですが,よくよく考えれば物語の大半は晶子の思い出の中で展開されていて,雑誌「明星」の廃刊直前までは思い出したくもない思い出であって,笑って語れるほどではなかったのかなあと思いました。
舞台中,あちこちで音がずっと流れているのですが,晶子がラストシーン近くで「静かなのは嫌い」とのセリフがあって,だから音が鳴るシーンが多かったのかとも思いましたし,だからこそ鉄幹と2人で背景の音がなく,語り合うあのシーンが印象に強く残るのかなと思いました。
荒野ではない

荒野ではない

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

丁寧に描かれる文学、言葉と闘い
一つの文学雑誌に集った人々が、何を考え、どう折り合いをつけようとしたかがSPIRAL MOONさんらしく丁寧に描かれていました。台詞の言葉のリズムが歌のように、何気ない仕草が文字のように、頭へ飛び込んできました。

ネタバレBOX

派手な展開はなくても、演劇の美しさはここまで伝わるのだと思いました。100年先に伝えるというぐっとくる台詞も多くて、魅せられる好みの舞台でした。
独鬼 〜hitorioni〜<緊急追加公演決定!>

独鬼 〜hitorioni〜<緊急追加公演決定!>

壱劇屋

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2016/10/28 (金) ~ 2016/10/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

言葉よりも饒舌に語るノンバーバルパフォーマンス
無事、観劇できました。壱劇屋さんのノンバーバルは初めてだったのですが、思う存分堪能いたしました。言葉を使わないのは制限でなく、むしろ表現を広げる選択肢だと思いました。アクションだけでなく、音響だけでなく、照明、衣装、表情全てが揃っての作品でした。自信を持ってオススメします。

【演劇×ジャグリング】シャドウトラフィック 【影×交通】

【演劇×ジャグリング】シャドウトラフィック 【影×交通】

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2016/09/23 (金) ~ 2016/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

全て揺さぶられる無二の作品
大阪に来てほしいと、全国各地にチラシ配布旅をしたほどの力のいれ具合が納得できる作品でした。空気も体も空間も心も、全てが揺さぶられる時間は最高の時間で、大阪に来てよかったと確信するほどでした。

撃鉄の子守唄 2016年版

撃鉄の子守唄 2016年版

劇団ショウダウン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2016/09/01 (木) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

財宝の中に飛び込むような三時間の旅
待ちに待った劇団ショウダウンさんの東京公演。こちらの期待を裏切らず、ド直球のファンタジーでたっぷり楽しませていただきました。三時間は長いのではと思いましたが、見どころが散りばめられていて、気がつけばカーテンコールまで駆け抜けていました。
これから残り六ステージはかなり大変だと思いますが、少しでも多く目撃したいと思います。

ネタバレBOX

初回と言うこともあって、ちょっとしたミスもあったようですが、回を重ねるごとにブラッシュアップされていくと思われるので、楽しみに拝見したいと思います。
うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターサンモール(東京都)

2016/07/23 (土) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

祭りのあと
頭を空っぽにして楽しめる敷居の低さと、あちこちに隠されている笑いの要素が魅力です。そうやって馴染みきった特徴的なキャラクターに、最後は感情移入していました。サービス精神たっぷりの舞台です。

ネタバレBOX

笑いながら当たり前のように存在している奇っ怪なキャラクターが最後に見せる男気に、思わず泣きそうになっている自分がいました。
INDEPENDENT:3rdSeasonSelection / JAPAN TOUR

INDEPENDENT:3rdSeasonSelection / JAPAN TOUR

INDEPENDENT

王子小劇場(東京都)

2016/07/21 (木) ~ 2016/07/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しさと新しさの集合体
噂には聞いていた一人芝居のフェスティバル「INDEPENDENT」にようやく来ることが出来ました。開場中のDJプレイやワンドリンク制度など、気分を盛り上げるには最高の環境でした。
実際のお芝居も目新しく、魅力たっぷりなラインナップ。これは楽しさと新しさの集合体だと思います。一日通し券で観て何ら後悔ないイベントです。

英雄コレクション

英雄コレクション

ジョーカーハウス

サンモールスタジオ(東京都)

2016/07/21 (木) ~ 2016/07/24 (日)公演終了

満足度★★★★

ジョーカーズというチームの魅力
ジョーカーハウスの第4弾作品。4回目となるとどんな新しい魅力を出せるのか、という難しさがあると思うのですが、今回も各キャストの新機軸を数多く目撃することができました。

ネタバレBOX

演出の伊藤えん魔さんがTwitterで指摘しているセリフの噛みとかは見受けられましたし、効果音と動きのずれなどは序盤何度かありました。でも、おそらくはえん魔さんが、このチームに必要なハードルの高さを設定しているから、見えるようになったことかもしれません。でも初代ジョーカーズメンバーを初めとして、新しい魅力を第4弾でもきちんと提示してきてくださっていましたし、千秋楽に向けてハードルを乗り越えていくのだと思います。第5弾も強く期待したいと思います。
『黒船』、 『ウインドミルバレー 最後の三日間』

『黒船』、 『ウインドミルバレー 最後の三日間』

劇団ショウダウン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/06/29 (水) ~ 2016/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

(ウインドミルバレー)舞台芸術の魅力が詰まった珠玉の作品
池袋演劇祭の大賞を受賞し、定評のある劇団ショウダウンの林遊眠さんの一人芝居。二時間を一人で駆け抜けることもすごさの一つですが、照明のタイミング、動きや佇まい、豊富な記述が書き込まれたシナリオ、舞台芸術で魅力とされる全ての要素が詰まった珠玉の作品です。
もし切り取って保存できるなら何十枚も保存しておきたい場面が多数現れてきます。もしこの作品を観劇の最初とできるなら、これ以上の幸運はないと思えるほど、舞台が楽しいと思える瞬間がたくさん詰まっています。お勧めです。

ネタバレBOX

流石に二幕は初日ということもあってか、言葉に詰まったり一瞬とんだと思われる箇所が出てきましたが、それを差し引いてもこの価格で、この環境で、席に余裕がある状態で観られるのは信じがたいです。もっと有名になってほしいとも考えてしまいます。
『黒船』、 『ウインドミルバレー 最後の三日間』

『黒船』、 『ウインドミルバレー 最後の三日間』

劇団ショウダウン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/06/29 (水) ~ 2016/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

「記録」に忠実な軍記
1月に再演の演目で拝見した劇団ショウダウンさんの新作,東京だけで,かつ林さんが出演されない舞台とのことで,どうなるのだろうかと正直不安に思っていました。
でも違った劇団ショウダウンの魅力に触れることができたので,その不安は杞憂だった事が分かりました。部隊に同行した歴史家がまとめた「記録」を忠実に読み解いていく物語で,その徹底っぷりに魅力を感じます。
BASE THEATERの小さな部隊に大きな物語が展開されていました。

ネタバレBOX

物語で時々描かれていない箇所があるのですが,歴史編纂学者ベイリンと1000人隊隊長ラッシュの記録がベースになっていることを考えると,むしろここで急に神の視点が出てくるのは不自然でもあるので,私はこの描写こそが良いのだと思います。
こっちを向いて、みどり

こっちを向いて、みどり

劇団しようよ

ロームシアター京都ノースホール(京都府)

2016/06/24 (金) ~ 2016/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

夢か現か
平安神宮近く、文化施設が建ち並ぶ京都のロームシアター・ノースシアターのオープニング公演。今まで東京で拝見した公演はあれども、ホームグラウンドの本公演はこれが初めてです。

ネタバレBOX

一見すると、よくありそうなすれ違いや、言葉の不足を題材にした話のように見えます。そうした思い込みや後半部の荒唐無稽に見える物語に、一種の戸惑いを感じるかもしれませんが、舞台上にもストーリーにもそこに解釈を入れて眺める余白が用意されています。
私自身はそこに見えない心の焦りや叫びを重ねてみていました。誰かの悪夢ではなく、襲いかかる現実は、実は秩序だっていないカオスなのかもしれません。
雨夜の月に 石に花咲く

雨夜の月に 石に花咲く

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2016/06/15 (水) ~ 2016/06/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

元気やエールをもらえるお芝居
SPIRAL MOONさんは銀幕心中に続き,2度目の観劇です。東京から2時間かかるまだどこかに残っていそうな昭和ののどかさと,現代の慌ただしさがちょうど良く組み合わさっていて,魅力的な空間でした。仕事などで壁に当たっている人にはぜひ見てもらいたい,元気やエールをもらえる作品でした。

翼とクチバシもください

翼とクチバシもください

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/05/11 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱に浮かされているような不思議な高揚感
曲がるカーブ以来、二回目の観劇。おそらく熱に浮かされた時に、表面上は苦しみながら脳内ではこんな光景が入り乱れているのだろうなぁと思う奇妙な空間がありました。
意味のあるなしがどうでもよくなる擬音とメリハリのある動きに、なんだこれと思っていた私も、最後はその空間が去りがたくなる親しみを覚えました。
まさに謎の高揚感がそこにありました。

ネタバレBOX

擬音のところどころが、ギャグを挟むあたりは大好きです。個人的にはリキッドを点した後の無意味から意味のある言葉へ、少しずつ切り替わる唱和が照明や音響と合わさって、きれいな空間を描いていて、とても好みでした。
SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

王子小劇場(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

チームワークと細かい段取りが描き出す夢のような世界
関西小劇場で勢いMAXな壱劇屋さん。久しぶりの東京公演で期待値を上げて拝見したのですが,その期待を全く裏切らない作品でした。マイムのクオリティーの高さは,何もない空間に最初から何か存在していて当たり前であるかのようにさえ思ってしまうレベルです。東京で目の前で見られたことを幸せに思います。四面舞台であることから,視点を変えることでまた見えてくるものが違うでしょう。この後も他の面から見てみたいと思います。

ネタバレBOX

個人的に驚いたところとして,ロープによるパフォーマンスはもちろんのこととして,スクエアエリアの中から勢いを付けて,外へ飛び出すときに,おそらくは普通に飛び出したら観客席まで富んできてしまう勢いなのに,急減速して客席には全く立ち入らないところを挙げたいと思います。慣性の法則に逆らう難しさは素人目にも思いが及ぶところですが,それを平然と普通にこなすところは,壱劇屋さんならではだと思います。
終演後のワークショップで,ロープを使ったパフォーマンスの解説が行われましたが,思った以上に段取りが多く,そして細かくこちらもただただ驚きました。
壱劇屋さんの魅力は,チームワークと実は細かい段取りをこなすための練習量の多さ,そしてそれを苦労しているという形で表に出さず,簡単なことのようにこなされているところかと思います。目撃できて嬉しい限りです。
ドキドキぼーいず#06『じゅんすいなカタチ』

ドキドキぼーいず#06『じゅんすいなカタチ』

ドキドキぼーいず

調布市せんがわ劇場(東京都)

2016/03/10 (木) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

成立しないコミュニケーションの間で展開される感情のやりとり
アフタートークでしんどい90分という話がありましたが、確かに色々持ち帰る材料がたくさんあるお芝居でした。お約束とかリミッターを取り外して迫ってくる作品です。

ネタバレBOX

冒頭から驚くのは、成立しないコミュニケーションの数々。それもコメディチックでなく、シリアスにすれ違っていくので、演劇のお約束とかは考えずに、目の前の奇妙さに目を向けていました。
不条理なストーリーなのかと思いながら物語が進んでいくと、徐々に見えてくるのは、登場人物の背景で、突然無意味な繋がりが切迫感のある現実として迫ってきました。綺麗事では語れないどうしようもなさや感情のエピソードが、強い現実感を持って襲う感じは、しばらく体感していない不思議な時間でした。
BREAK 【グリーンフェスタ2016 「BIG TREE THEATER賞」受賞】

BREAK 【グリーンフェスタ2016 「BIG TREE THEATER賞」受賞】

劇団C2

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2016/02/17 (水) ~ 2016/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

スタイリッシュでテンポの良さに魅せられました。
お誘いいただいて初めて観る劇団さん。殺陣の見事さ、テンポの良さに魅せられました。お話も単純なものかと思いきや、とても奥行きのある話で、まるで50時間を超えるロールプレイングゲームを解いているかのような充実感がありました。今後も注目したい劇団さんです。

ネタバレBOX

ラストシーンの殺陣は、それまでの複線が相まって、非常に綺麗で悲しい殺陣です。思わずボロボロ泣いてしまいました。
運命の子供

運命の子供

ジョーカーハウス

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/02/04 (木) ~ 2016/02/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

エネルギー+一体感の魅力
伊藤えん魔さんが金の卵をかき集めて結成したユニット、ジョーカーハウスさんの第三弾。
立ち上げから観ているので贔屓目になってしまうかもですが、前二作よりもさらに引き込まれて観劇していました。安心しながら、それぞれのキャストさんの新しい魅力が見られて、かつ作品としても大満足で嬉しいという、観劇趣味を持っている人間としては、幸せな経験を致しました。
エネルギーの塊という魅力に加えて、勢いのあるスター揃いの劇団さんの公演を観ているかのような一体感もあって、やはりこれからの公演も要注目だと思います。もう一つのTOYバージョンも楽しみです。

錆色の瞳、黄金の海 2016

錆色の瞳、黄金の海 2016

劇団ショウダウン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/01/21 (木) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

7名で紡ぐ本格ファンタジー
2015年1月に続き,2度目のシアターグリーンBASE THEATERで拝見する劇団ショウダウンさん。子どもも楽しめそうなお話でありながら、グッと心動かされる重厚なファンタジーでした。多忙で心がささくれつつある私には、これ以上ない清涼剤でした。わずか7名かつ小さなスペース演じているのに,沢山の人が関わる広大な世界が舞台上には確かに見えました。
今期,東京に何度も来ていただけるというのも大変嬉しい限り。2016年は劇団ショウダウンさんの年になりそうな感じです。

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