さらさらが投票した舞台芸術アワード!

2018年度 1-6位と総評
瀬戸の花嫁

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瀬戸の花嫁

ものづくり計画

はじめからぐいぐいと話に引き込まれていきました。

島の人たちのみなが家族であるという温もりがひしひしと伝わってきました。
お見合いというストーリーの中にも、いくつかの小さいドラマが盛り込まれていて、
横幅と奥行きのある見応えたっぷりで、笑いもありました。
最後はそうなるんだろうなあという展開ですが、
島のみんなの心の温かさに魅了されて、感動し、涙が出ました。
台本と演出もすばらしいですが、方言もすごくしっくりきて、演技も最高でした。
元気をもらった、すてきな時間でした。

Phantom Ship

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Phantom Ship

ミュージカルグループMono-Musica

ひきしまった舞台にひきつけられました。
場面の切り替わりがとてもスムーズでいいですね歌は曲もいいし、心の底にしみるようでした。すばらしい歌に感動しました。しびれました。ものがたりの展開がすんなりといかない少し難解な展開に、歌と踊りがうまく調和していたことを感じます。休憩を入れて約3時間、船の世界にタイムスリップしたかのように過ごしました。男役の役者がいちだんと男らしいことがとても印象的でした。

¡ Amor Amor Amor ! ~愛こそすべて・2~

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¡ Amor Amor Amor ! ~愛こそすべて・2~

ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団

おなかの中に響く演奏、歌、踊りが、観終わった後、いつまでも、体に沁みています。
フラメンコの踊り中にも、いろいろな感情、また、強弱、激しい動、穏やかな静が感じられ、多彩な表情や姿となって表れ、とても心に沁みました。生の演奏、歌声、踊りは迫力がすごく、感動しました。曲と踊りの展開や順序等に絶妙な工夫が感じられ、魅せられました。

パパは死刑囚

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パパは死刑囚

劇団チャリT企画

固すぎることなく、柔らかすぎることもなく、ほどよいコメディでした。
複雑で深刻な問題なのに、ユーモアたっぷりに描いているところが、絶妙です。ユーモアとコミカルが中心の軸となって進んでいきますが、ひきしまる場面が実にいいタイミングなんです。さらに幅広く使う舞台の使い方がいいですね。パパが死刑囚であるということが難しい題目なのにいいテンポで展開しました。

黴-かび-

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黴-かび-

BuzzFestTheater

黴ーかびーという題名から明るい話ではないなと想像しましたが、深刻でした。
緊張感のある深刻な話の展開でした。カビの題名と例えが、まさに的確、絶妙でした。それぞれがつらい過去や現実をせをって生きている、その重さがじわじわと、そしてひしひしと伝わってきました。緊張感があるにもかかわらずひきこまれたせいか、疲れなかったです。最後の終わり方の意味するところがわからなかったです。

Bye-Byeレストラン!

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Bye-Byeレストラン!

バズサテライト!!

熱気を感じる舞台でした。
はちゃめちゃな、笑い満載で展開していく前半、それぞれに抱えた過去と苦闘する人情がにじみ出る後半、とても密度が濃い内容に、観終わった後に充実感を感じました。

総評

作品から発出されるメッセージが、心に響くことが多かったことが印象的でした。そして心にしみる作品に多く出会うことができ、貴重で有意義な時間を持てたことに愉しみを覚えます。

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