満足度★★
確かに作品は良い!が…。
6日(金)13時30分の回を観劇。
まずこの回は劇場のある日暮里駅の隣の鶯谷駅で人身事故があった影響で 電車が大幅に遅延していた。
危うく 開演に間に合うかの瀬戸際であったが、ギリギリ到着。
遅延を考慮しての 約10分?ほど遅れて開演で、
アナウンスも繰り返し、学生団体ながら しっかりとした対応みせてくれたと思う。
前方の席に身内が固まっているのか わいわい騒いでいる姿をみると
所詮学生サークルのノリだな…と若干の興醒めはあったが。
ネタバレBOX
肝心の内容であるが、
全てにおいてちぐはぐな印象を受けた。
確かに、一部を除き 安定した歌唱力をみせてくれる役者も多く ストーリーの肝となる部分ではしっかりと魅せてくれた。
2幕途中のナンバーでは鼻をすする客も出てくるほど 素晴らしく名曲揃い。
日本人に長く親しまれてた若草物語を 次女ジョーにフォーカスを当て少女の成長が優しく紡がれるこのミュージカルを知ることが出来たことは大きな収穫だ。(まだこんな作品が海の向こうにあるのかとわくわくする)
しかし、開演直後のディズニーランドのようなハイテンションなアナウンスから始まり(あの演出はブロードウェイからのものか?)
衣装のクオリティのバラつきや 単調で重い舞台セット(家族団欒の象徴としてはあまりに寒々しい印象)、
その狭い空間で カーペットの擦れる音や軋みが聞こえる窮屈なコンテンポラリーダンスに などが気になっていってしまうのだ。
主演のジョーを演じている粕谷さんは 歌に力強さと安定感があるが表情の乏しさがなんとも惜しい。
そしてエイミーとローリーの身長差は…結ばれる二人としてどうかと言うのは酷だろうか?
何度も言うように作品自体は 大変素晴らしいが
全てのアンバランスさを抱え 没入しきることがない勿体無さを感じた舞台であった。