arugoの観てきた!クチコミ一覧

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軋み

軋み

Nana Produce

テアトルBONBON(東京都)

2026/04/23 (木) ~ 2026/04/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

テアトルBONBONで、これだけ美術作りこんでるのは珍しいなって感心。
自分は、この戯曲初めて観たのだけど、やや時代を感じるところあって。
この10年、20年で色々と変わってきてるんだなって。
基本はコメディなんだけど、笑いよりもミステリー(サスペンス)要素のほうが本筋か。
もう少しテンポ速いほうが現代的になるのにって思いつつも、BONBONにしては年齢層高めの客層にはかなり受けてましたね。
最後の畳み方がちょっとご都合主義に感じたかな。

プルーストの遊泳

プルーストの遊泳

Prelude

新宿シアタートップス(東京都)

2026/03/25 (水) ~ 2026/03/31 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

Aチーム観劇。
前回の”染明色”もそうでしたが、基本はミステリー(サスペンス)の構成。
ただ、その辺り、実は複雑な人間関係、人間模様を描くための舞台装置なのかなって感じ。
舞台を区切って、そこを役者が移動する場面転換は面白いなって思ったし、なかなか効果的だった。
淡々とした割と一本調子なんですけどね。
眠くならず最後まで緊張感持って観られたのは、きちんとした芝居だったからだと思います。

碧く哭く

碧く哭く

‐ヨドミ‐

TACCS1179(東京都)

2026/04/22 (水) ~ 2026/04/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ノルマントン号事件をモチーフに、文明開化の日本のひずみを、強いドラマ性で2時間の疾走。
家族、親子、身分違い、言語の壁、差別、色んな人間模様が強いドラマで奏でられます。
作・演出の藤丸亮(あきら)さんは、自分の観てる範囲だと物語る強度が圧倒的に強い方で。
そのうえで、演劇的なセンスも抜群。
人間の嫉妬や愚かさを容赦なく抉り出す作風なので、誰にでもって言いかねるところがあって。

ただ、この作品は非常に観やすい。朝ドラ的なさわやかさできちんとしてる。
結末もみんな幸せなエンドじゃないんだけど、後味が良くて自分は元気が出てくる感じだった。
ヨドミだと、腰が抜けて神経がヒリヒリ痛みに痺れる……みたいな時も多かったので、これは無かった感じ。

演者陣、みんな素敵なんだけど。
主演の野口オリジナルさんと、茉莉役の松木わかはさんの名前はあげて置きたいです。

ドラマチックな芝居だと随一だと思ってるこちら、ぜひ出会って欲しいや。

ネタバレBOX

この後味の良さ。自分的に分析すると。

結末はどちらも死別という悲恋だけど、2組の応援したくなるカップル、二人の想いは通じ合う。
黒幕的な立ち位置のキャラ、同情・感情移入できる部分があって、最後は想ってた人の腕に抱かれて、強烈な一言を残す。
嫌な悪役的な立ち位置の人たち、みんな割とあっさりと始末される。

応援したくなる人たちが酷い目にあい、胸糞悪い人が高笑いする。
こういう救いのない結末多いのがヨドミ、藤丸作品なんだけど……今作はこの辺りがとても穏やかな感じがまだあって、観やすかった。

ただね、そういう、どん底の気分も味わいたいって思ってしまってる自分がいるんで、そこがちょっと恐ろしい。
黒百合

黒百合

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2026/02/04 (水) ~ 2026/02/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

結構難解なお話だと思うのだけど、色々な演出で観やすかった。
オープニングとか特に素敵。
休憩をはさんでの二幕がちょっと短くて物足りなく。もう少しボリューム欲しかった。
これだったら、通しで見せてくれたほうがって思いが。
ラストシーンはなかなか爽快感ありました。

8hのメビウス(深化版)

8hのメビウス(深化版)

ウンゲツィーファ

北千住BUoY(東京都)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初演も観てますが、初演より良かった。
初演は転換に色んな手法を取り入れていたのだけど、自分は逆に散漫に見えたところがあった。
そこが今回はハンドフォークっていう統一感があって。
バリエーションは減ったけど、より洗練されて、舞台上の演者の芝居がストレートに伝わってきた。
150分で丁寧に見せてくれるのですが、個人的には長いかな。
腰伸ばしタイムとか洒落てるんですけどね。
もっと大きい劇場で俯瞰で全体の調和をきちんと観てみたいと。
作風的にも芸術劇場のシアターイースト・ウエストなんて似合いそう。

しみ

しみ

中野坂上デーモンズ

新宿眼科画廊(東京都)

2026/04/17 (金) ~ 2026/04/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

まず、客席の造りが面白いと思った。
新宿眼科画廊地下スペースでL字の二面客席。
長辺側は壁に沿って一列。短辺側は3列で段差あるんだけど、その段差がかなり高くされてるので、どの席も見晴らし良いはず。そして、どの席もここでしか観られない景色があるんだと思う。
実際の消火栓が美術とてしても良いアクセントになっていた。
上質だけどシンプルな照明で演者は二人。真っ向勝負。
モヘーさんのユーモアセンスやメタ要素を交えながら語られる二人の清掃劇。
え、シリーズだったの?の労働三部作完結編。
最後は、これからも演劇のシミを残していくってことだと僕は取りました。

”かみ”、”さる”、よりは、より演劇ってものに興味を持ってる人向けとは思えた。
眼科画廊地下にデーモンズ観に来てる人で演劇に全く興味ないって人いるとも思えないんだけど、
前二作は、そういう層にも届くものがあったと思えるんですよね。

ネタバレBOX

最近、自分はAIと感想を語り合うっていうか、整理するってのをよくやるんだけど。
今回、この一文がってのがあったので残しておきます。
AIが残してくれた感想。

>『しみ』は二人芝居+14年分の蓄積で、地味さの極みの中で時間と現実が溶ける方向に振れた感じ。
楽園にピス

楽園にピス

無限のネコ定理

小劇場 楽園(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ハチ公チームを観劇。
楽園って、そもそも癖のある劇場なんだけど、その劇場の柱の分岐から芝居が始まって。
以後、ずっと色んな表現、工夫をこれでもかってぶち込んでくる芝居だった。
全部がうまくいってたとは思って無いんだけど、この若い熱は素敵で。

物語的には、渋谷の再開発と作家の生みの苦しみ、この2つが軸。
その2つの要素をヒロインを介して繋がるような、感じの構成なんだけどね。
どうも噛み合いそうで、何か歯がゆい、みたいな感覚がずっとあったんだよね。
最後の畳み方なんて、夢野久作のドグラマグラ思い出す感じで。

この違和感は、実は観た回がメイキングトークショーがあって。そこでわかったんだけど。
シュールレアリズムを目指してたとか。
生きづらさがテーマらしいけど、それと重なる効果があったかはやや疑問。

冗長さは感じたけど、シーンごとの吸引力は高くて、ほんとさ、色んなことしてくる(プロジェクターがかなり攻めてたり)ので、そこを観てるだけでも楽しかったな。
テーマや物語は、捉えようとせず感じるくらいで良いのかな。

ROMEO : JULIET :

ROMEO : JULIET :

劇団ヅッカ

浅草九劇(東京都)

2026/03/19 (木) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ヅッカはね、若い人たちがきちんと同世代に向けられた演劇をやれてるところって印象なんです。
今回はシェイクスピア、ロミオとジュリエット。古典の中でも定番すぎるやつで。
この誰でも知ってる強い戯曲を使って、物語を演劇を解体して再構築していく感じ。
ただ、意外とにロミオとジュリエットは、きちんとやる。
ミラーボールが釣ってある。光と音の洪水。
役者はみんな若く躍動していて、個性も活きてる感じ。
円をくるくる回ると、そこに色んなものが生まれる。
こういう芝居をみると、若い人も演劇に興味わくんじゃないかなって。
自分はオジサンだから、ほんとのことはわからないけど、そんなこと思えた。

ラビット番長主催 WSアトリエ公演

ラビット番長主催 WSアトリエ公演

ラビット番長

ジグスタ Zig Studio(東京都)

2026/03/21 (土) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

miggyさんの10分の短編と井保三兎さんの30分の短編の2作。
チケット代はWS公演ってこともあり、1,000円。
見やすかったし、面白かったなあ。
10分のはワンアイデアの可愛い芝居、30分のは上演時間以上の手応えあって。
井保三兎さんの本は、身の丈にあるドラマを魅せるのが抜群に上手いなあって思います。

このWS公演をゆくゆくは、色んな人たち、団体が集まる場にしていけたらなあ。
そういう想いがあるようです。期待したいですね。

「ミカンの花が咲く頃に」2026

「ミカンの花が咲く頃に」2026

HOTSKY

座・高円寺1(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

古民家って言ったら失礼かしら。美術の民家がなかなかで。
方言なども心地よく聞こえた。
保坂萌(めぐみ)さんらしい、陰影の演出が吸い込まれるような感じあった。
暗転に行くときとか、特に影の使い方がうまいなあって。
都会に出た人が田舎に帰る時の、嬉しいだけじゃないところ。
家族の複雑で難しい心のやりとり。
この辺りが特に見入ったところかな

過去と現在が交互に来る時系列と複雑な人間関係をとらえるのがなかなか大変で。
公式で人物相関図のイラストを出してるの、軽く頭に入れておいたほうが見やすいと思う。

テーマ的にきっと一番中心にある部分、これが丁度現実にあった痛ましい出来事と重なる見え方になってしまって。
本来なら分けて観るほがいいんだろうけど、タイムリー過ぎて自分として考えるところあったなって。

ネタバレBOX

クライマックスの神楽のシーン良かった。
演劇は祈りであるって思えた。
ガラパゴス

ガラパゴス

キルハトッテ

水性(東京都)

2026/03/10 (火) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

何を描こうとしてるのかは薄ぼんやり見えるけど、色んな視点というよりも焦点がぼやけてしまってる印象。
下半身がイグアナになるって要素も、ワンクッションや象徴というよりは、曖昧さが増してる感じで。
個人的には、描きたい部分を直球でリアリティをもって探るほうが良かったと思う。
アフタートークで少し出てたんだけど、フィクションとしての距離感みたいなのは。
思考実験、リアルに想像した話として描けば、逆に丁度良かったんじゃないかなって。

内容には関係無いんですが。
昼間で水性独特の、あの外の通りがガラス張りで。通りすがりの人の野次馬的な声が聞こえてしまって。
そういうのが良い演出になる場合もあるんだけど。この芝居内容的にはノイズだったと思います。

※チケットプレゼント見させてもらったので星評価はつけません。ありがとうございました。

鹿鳴館異聞

鹿鳴館異聞

名取事務所

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2026/03/11 (水) ~ 2026/03/15 (日)公演終了

実演鑑賞

まず、入場して作りこまれた洋館の美術に目を奪われる。
場内には静かに雨音が客入れから響く。
暗転。開幕すると雨のシーン。いつしか雪模様に。

始まってしばらくは、時代がかった大げさなセリフに、やや怯む感じもあったんだけど。
理想と俗物さ。どちらも人間だ。一つの醜聞は二転三転。
演劇の仮装性みたいなものも重ねられて。真相が明かされるときには、
時代も新しい幕開けを迎える。

観終わって、鹿鳴館が舞台じゃないんだよなって、気づく。
実は、激動の時代にあった悲喜こもごもで、なかなかにエンタメ。
序盤がややたるく感じもしたけど、キャラも強く、ミステリーとしても上質で面白かったです。
背景説明されてる用紙が当日パンフにはさまれてるので、開演前に目を通しておくとより理解しやすいかも。

※チケットプレゼントで見させてもらったので星評価はつけません。ありがとうございました。

ネタバレBOX

紙吹雪が使われるのですが、”蝶”の形に切り抜かれてるんですよ。
前方席だったので気付ましたが、この拘りは素敵だ。
101分のペリクリーズ

101分のペリクリーズ

Dialogue!

シアター風姿花伝(東京都)

2026/03/04 (水) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

こちらというと、シェイクスピアのコラージュ芝居なんですが。今回は単一作品を焦点に短縮化。
どうなるのかなって思ってたんだけど、面白かった。
僕は元のペリクリーズは触れたことないんだけど、大冒険、大航海を101分で味わった感じです。

大胆な短縮は、個人的にはYouTubeの人気動画のようなテンポ感。
衣装は現代風。でも、セリフはシェイクスピア。
色んな大胆な演出は、古典劇のものではなく。
演じる役者の熱量は小劇場空間を揺るがすほど。

アレンジ強い分類になるのかなと思うけど。核の部分は非常に熱いものが流れてて。
シェイクスピを本気でやってる俳優がシェイクスピアのセリフを発する。
もう、これだけで面白いんだって思わされます。

演劇?シェイクスピア?って人ほど、観てもらいたいなとも思えたり。

寝不足の高杉晋作

寝不足の高杉晋作

アナログスイッチ

新宿シアタートップス(東京都)

2026/02/25 (水) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

アナログスイッチは、構えず肩の力を抜いて楽しく観られる団体のなかでも、面白いところの一つって認識です。
今作は、可愛い美術に、にぎやかなキャラクターがドタバタを繰り広げて、楽しく観られた。

雲隠れした高杉晋作の秘密を暴くために幽霊騒動を起こすって話なんですが。
このネタで2時間超えは長いなって思った。
キャラもエピソードもよく言えば丁寧、悪く言うと細部まで欲張りすぎというか。
これは自分の好みなんだけど、コメディは切れ味が欲しい。
100分くらいに収めて欲しかった気がする。
特に序盤の助走が長いかな。

このあたりのあれもこれも感が、逆に活きたのが”信長の野暮”な気がする。
今作は、楽しかったけど、やや冗長に感じたりもした。
暗転が多いうえに暗転の時間がだいぶ長いなってのも気になった。

Chloé-クロエ-

Chloé-クロエ-

紙魚

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2026/02/27 (金) ~ 2026/03/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

スタジオHIKARIで音楽劇か、どうだろうなっ?て思いで場内入った瞬間に。
これは!?って、唸った。
美術はシンプルそのものなんですが、スタジオの使い方が自分はここでは観たことないやりかたで。
対角線を斜めに切って、奥側に客席を。これによって舞台の間口が広くなった。
動線の確保にもなってたのかな。
代わりに舞台奥は狭くなり、センターに太い柱って、いびつなステージなんですが。
とても工夫されていて気にならなかった。むしろ太い柱の使い方が上手かった。
照明の素晴らしさにも触れておきたい。ずっと奇麗なんだけど、自分が特に凄いと思ったのは。
センターにある太い柱が闇にまぎれて消えたとき。演劇の魔法だって思った。

演者は6人。音楽が生演奏でピアノとドラムの2人。
生演奏も歌もほぼ2時間絶えることなく。演者もメインの役だけじゃなくて、アンサンブル的なことも兼ねます。
ミュージカルでもここまで歌が続くのあまり無いんじゃないかな。

セットはほぼ素舞台、しいていうなら例の柱。
小道具と役者の身体表現によった数々の表現で場面はつくられていきます。
凄い段取りの数で、運動量だ。

『うたかたの日々』を自分は読んだことないので、忠実さや翻案具合は言えませんが。
物語自体、凄いことが起きるわけじゃないです。
一幕は、それこそディズニー映画のような、恋に恋するエンタメとして楽しめて。
二幕は、それだけじゃなくなってくるけど。表現方法も、より尖がるっていうか、色んなことやってきます。
幕切れの畳み方がやや淡泊に感じる人もいるかも。ただ個人的にはちょうど良かった。
小さな箱だけど、空間の使い方が良くて、もっと大きいステージで客席がステージ上にあるような臨場感でした。

工夫された劇空間に、役者たちが歌に身体表現に目まぐるしく躍動して。
シンプルなステージを、凝った照明と生の演奏が支えてくれる。
総合点が高く、素晴らしかったです。

言の葉サーカス#01

言の葉サーカス#01

Tokyo Artist Circus

北とぴあ ドームホール(東京都)

2026/02/26 (木) ~ 2026/02/26 (木)公演終了

実演鑑賞

出演者を広く募ってるリーディングショー。
作・演は、ハグハグ共和国 の久光真央さん。
第一回の今回は、ハグハグ共和国でも同じみの演者多数出演。
星をモチーフの8篇は聞き心地の良い時間でした。

多目的ホールとは言え、元々はプラネタリムだったので癖が強い空間ですが、通路演出も含めて良かったです。
星空の投影を演出して使えたら最高なのに、とは思えたけど。

今回、特に”メンカルの水面”が響きました。
銭湯を舞台に、54歳の主人公が更に人生の先輩の3人と交流するお話。

オープンに出演者募集中のようで、第5回までの開催は決まってるようです。
※今回、こりっちのチケットプレゼントで観ましたので、星評価はつけません。
良いひと時でした。ありがとうございました。

人間失格

人間失格

Office8次元

新宿シアタートップス(東京都)

2026/02/13 (金) ~ 2026/02/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

期待値高かったのですが、そのハードルは超えてもらえなかった。
期待しすぎたかも。

役者、脚本、美術、照明、音響。
それぞれの要素は抜群なんですが。どうもパッケージングとしては冗長で単調な印象。

トップスで見事な美術セットなんだけど、それが逆に柔軟性を失わせて。
色々とやってるようで、ワンパターンな演出になってたような。
出演者の人数も捌ききれてない印象で、小さい舞台でせせこましい窮屈な印象が残った。
抽象的な美術のほうが良かった気がする。
プロジェクターもそれほど効果的とは思えず、特に雪のシーンは、クラシカルな紙吹雪のほうが情感あって綺麗なのにって。

B級ホラー映画的な演出があって、そのたびに音も大きいのだけど。
あまりにも多用されて、胸やけしてしまった。
終盤は、またかよって思ってた。
あと、全体的に芝居のトーンが一本調子で。

このあたりと、そもそも好漢とは言い難い主人公の内省的な物語ってのが、食い合わせ悪くて。
自分は長いなって思いが出た。
細部を見ると高品質な”力作なのは間違いない”のですが。

もう少し大きいステージでやったほうが、出演人数的にものびやかだったかも。

#13『惑星Bb◉忘れた凡ての時間たち』

#13『惑星Bb◉忘れた凡ての時間たち』

劇団スポーツ

駅前劇場(東京都)

2026/02/13 (金) ~ 2026/02/16 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

タイトルからすると、SFかなって思いますが。SFでは無いです。
幽霊が出てくるので、ファンタジーというかオカルト要素はありますが。
怖かったりもしません。
タイトルは劇中劇のお芝居になります。

10年前、一人が突然死してしまい、上演がかなわなかった”惑星Bb”。
これをやるって話になったとき、その死んだ一人が幽霊として現れて……。
現代と過去、あと劇中劇が重なって、入り乱れるのですが。
混乱することなく観られたのは凄いなって。
このあたりの、メタも含めての重ねかたが、個人的にはつかこうへいっぽいと思ったり(作風は違いますが)。

除霊ミステリーコメディ。
その通りで、かなり笑えましたが。
終わったとき、じんわりと残るものがありました。

ヂャスヴュラ

ヂャスヴュラ

おぼんろ

本多劇場(東京都)

2026/02/12 (木) ~ 2026/02/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

おぼんろは、劇場を異空間にすることに関してはピカイチのところで。
観に行くと、人が人を呼んでくれるってのをまっすぐに訴えてくる団体で。
とうとう本多劇場に来ました。
そして、本多劇場で完全投げ銭をやってしまう純粋さ。

いつも本当に凝った、そして大胆な美術で劇場が異空間になるんですが。
さすがに本多だといつものやりかたは無理かなって思っていて、いざ劇場に入ると、
悪くはないけど、何か物足りないなって。

今回は照明と可動でした。
色とりどりの光、劇場の天まで高くかけのぼる。
終盤はスモークが前方の客席まで溢れます。
後方席だったので、これらが存分に楽しめました。美しかった。
後ろから俯瞰すると、前方のフラットゾーンの客席も美術の一部。雨ごいにつどった動物たちに感じられた。

2時間超え、中盤くらいまでは、にぎやかで楽しいシーン。数々の歌。
終盤は、信じてた夢が裏返り、惨い現実。喪失。
おとぎ話としては、重厚で。でも、最後は一縷の再生の希望か。
自分が観たおぼんろの中でも、一番、深みを感じた。

小さいハコだと良いものなのに、ステージが大きくなると微妙に感じる団体もあるのだけど、
おぼんろは杞憂でした。いや、むしろ、さらに大きなステージでって思える器がある団体だなって。

The Wedding Day ~とぅわにとぅもに~

The Wedding Day ~とぅわにとぅもに~

宇津木ドッグノーズ

下北沢 スターダスト(東京都)

2026/02/13 (金) ~ 2026/02/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

これ、面白かった。バカバカしいSFは大好物。
おバカだけど1時間の本、かなり良く出来てる。
役者もみな素敵だった。
そして、きちんとタイムリープSFだと言って良い。あと青春。
1時間3,000円(予約なら)は、観やすいパッケージング。

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