
星の王子さま
公益財団法人武蔵野文化事業団 吉祥寺シアター
吉祥寺シアター(東京都)
2026/08/14 (金) ~ 2026/08/16 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★
上演時間65分。
吉祥寺ファミリーシアターをうたっていて、残念ながら行けなかったけど、昨年は”銀河鉄道の夜”。
キャスト、昨年も今年も、小劇場観劇趣味になってる人には、気になる人たちを選んでる。
普通の公演よりも、リラックスした環境を意識してるようで。
入退場自由、携帯も電源から切れとは言わず、おしゃべりとか声出ちゃうのも大目にね、くらいの優しい注意喚起があって。
場内は多少のざわつきがあるけど、嫌な感じは無かった。
面白いもので、静かになるシーンは自然と静かになったり。
内容は、美術も小道具も盛りだくさん、この表現は演劇だって思えるいろんな仕掛けもぞんぶんで。
生まれて舞台を初めて見る子たちに、ね、演劇って素敵でしょって語り掛けてるような印象。
もともと、平易のようで哲学的な原作。
物語に導くというよりは、作中の印象的なシーンが連続する感じ。
散文的で。実は、結構、難しいかも。
原作読んでないと、大人も結構大変なのでは、と。
子供にはシーンの面白さや美しさ。わからないなり、名セリフの語感の良さとかが、引っ掛かりとして残るんじゃないかしら。
親世代で若いころに王子様に感銘を受けた人が、一番響く芝居に思えますね。
キャストみんな素敵だったけど、王子様役の端栞里さんが、ビジュアル的にも本当にぴったりだった。
夏休みに観るに相応しい、素敵な芝居だ。
チケット代も大変お手頃。

映画を撮りたいゾンビの演劇
東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2026/08/07 (金) ~ 2026/08/23 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★
5人の役者がとても魅力的で、まあ、5人ともゾンビなんだけどね。
歌ったり、熱弁したり、歩き携帯でつまづいたり、ほんといろいろとやってくれるので、それを観てるだけで、結構楽しかった。
ゾンビって存在で人間との非対称性を描く。そこに映画論に演劇論と、メタメタに重ねていく。
客席にゾンビたちはめちゃくちゃ主張してきます。
ちょっと、個人的なんだけど、自意識あるゾンビってのが結構強烈に違和感あってね。人間側に物申すんだけどね。
いや、そこまで知的で感情もあるならゾンビじゃ無くね?ってなった。人間側が産み落としたことをいうけど、そもそも人間側はそんな知的な存在として描いてないんだから、そこから踏み出していたら人間が創造(想像?)したと言えないじゃんって。
ここらは、ちょっと自分が面倒くさいのかも。
現代だったら自律型の生成AIロボットあたりのほうが、腑に落ちるのになって。
投げっぱなしじゃなくて、一応ちゃんとオチをつけてくれるので、観終わった後にモヤモヤ無いのも良かった。
セリフは大量だけど、コンテンポラリーダンスを見るくらいの気持ちで観たほうが楽しめるかも。
思ってたより、ずっと楽しめました。

卓
風雷紡
小劇場B1(東京都)
2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)上演中
予約受付中実演鑑賞
満足度★★★★
初日を観ました。
照明、音響、役者、美術。本当に総合点が高い、高品質な芝居で、L字2面客席のB1の使い方も抜群だと思う。
シンプルなようで作りこまれた美術は天井の梁、縁側まできちんとしていて、複数ある掛け時計(時刻はそれぞれ違う)がまた良い。
ここに立体感ある音響と抑制のきいた照明があたって、時を跨いだ家屋が出現していた。
たぶん、客席を一列減らして庭として広げていて、この庭を用いた演出も良かった。
タイトルを僕がつけるなら、お蚕殺人事件かな。
この家の家業だよね。その蚕と蜘蛛ってモチーフが抒情的で。
特に前半は、心理描写とか、僕は萩尾望都の漫画を読んでる時のような面白さを感じた。
ミステリーの真相としては、シンプルですね。
登場人物は怪しい人だらけで、その辺り楽しい。
そういう謎解き要素よりも、家族の複雑な関係性や覆いかぶさる時代性が見応えあるところだと思います。

「TOKYO SLUM」
TRASHMASTERS
上野ストアハウス(東京都)
2026/07/30 (木) ~ 2026/08/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
トラッシュは、テーマ性も高いけど、ドラマ部分がそのテーマ性の傀儡になってないところがほんと好きで。
回答を強制しないで、観てる人たちに最後まで問いかけてくるのが凄い。
長い芝居が多く、今作も3時間近いけど、観始めたらあっという間だ。
今年の二作はどちらも取りつきやすく見やすい芝居だと思えて。
今作は、派遣業者に勤務してたけど、考え方の相違から離職してホームレスになってしまう青年が主人公。
それぞれの立場、思いを描いていって、それは悪役的ポジションにも言えます。
新宿の雑踏の人々をうまく観客の想像力に出現させていて。
告白に成功したカップルの祝福に、その想像力のなかの雑踏の人たちが祝福のアーチを描くなんて、ちょっと小恥ずかしいシーンもあるけど。すごく好きでした。

隔たる
JACROW
新宿シアタートップス(東京都)
2026/08/06 (木) ~ 2026/08/12 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
自分が観た回は19:30開演で、終演時間考えると100分程度かしらねって思っていたら、がっつり2時間越えでした。
2時間10分弱くらいかな。
モチーフは、死刑制度や少年犯罪において議論を呼んだ、永山則夫死刑囚の獄中結婚。
この永山氏は、獄中で文筆活動を行い、書いた本がベストセラーになったり文学賞をとってるのが特異なところ。
知ってる人には当然の存在だろうけれど、現代の若者からの認知ってどんなものなんだろうか?
ノンフィクションとして描かれてるわけではなく、劇中の人物の名前も変えられてます(モデルはわかる範囲だけど)。
基本、きちんとした会話劇で、丁寧にエピソードを積み上げていきます。
演者の熱演も凄い。
被告側だけじゃなく、被害者遺族側への焦点もきちんと描かれます。
”隔たり”を象徴してる美術は、人力で回転させることで場面転換します。これはなかなか効いていたと感じる。
観終わった後に、語り合える芝居に思えました。
罪と罰、赦し、個々人で相当にきっとスタンスは違うし、デリケートなところだけど。
断定はせずに、そのあたりを丁寧に語り合ってみたいなって思える芝居でした。
若い人の率直な感想とかも聞いてみたいなって。

にゅ〜かわいい女
人間嫌い
Paperback Studio(東京都)
2026/07/30 (木) ~ 2026/08/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
こちら、とても良かったです。
出自がちょっと面白くて、古典をやるつもりで”楽屋”を最初考えていたそうですが。
諸々の事情から、他を考えるようになって。
チェーホフの”戯曲”じゃなくて、”小説”に辿り着いたという。
つまり、チェーホフの古典小説を、岩井美菜子さんが現代において、戯曲化してるってことになります。
翻案とはまた微妙にニュアンス違うよね、これ。
1時間とコンパクトにまとめられた、こちら。
余白があって、そこに演出の考えや役者の個性がいくらでも乗りそう。
それこそ”楽屋”と同じように、色んな演者、演出家でやったら面白そうだと思える。
バリエーションを観てみたいなって思えました。
良かったので、台本買ってしまいました。
本が面白いだけではなく、出演者も充実で良かったかな。
会場だったり予算だったりの限界はきっとあるんだけど、丁寧に作られた空間で、丁寧なお芝居でした。
全体的にはテンポ良いコメディです。怖いかもって部分もあるけどね。

養生
ゆうめい
三重県文化会館(三重県)
2025/11/08 (土) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
映像鑑賞
無料公開を滑り込みで観させてもらいました。
色んな演劇的な手法をこれでもかと駆使してくる作り。
照明・演出、非常に優等生的だけど、なんか既視感はあった。
核の部分は、青年の主張的というか。青年といっても30代くらいまでの。
そのあたりに共感性を持てるか、だったりで評価わかれるかも。
青年の主張に演劇的演出をまぶしたような感じ。
自分はやや物足りなく感じてしまいました。
※無料配信での視聴でしたので、星評価はつけません。

言の葉サーカス#05
Tokyo Artist Circus
北とぴあ ドームホール(東京都)
2026/07/29 (水) ~ 2026/07/29 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
5回目になる、この朗読劇。
自分は1回目以来……2回目の観劇になります。
とてもとても素敵な空間でした。
会場は元プラネタリムなので、癖はあるけど、空調や椅子はかなり良くて。
1回目には無かったピアノの生伴奏がまたすごく雰囲気出てて。
7篇の朗読劇。
幕間は通路を使った演出もあり、これが大変スムーズで作品の余韻にも繋がっていました。
続きものってわけじゃないけど、今回、それぞれの短編の登場人物はそこはかとない繋がりがあって。人の縁の不思議さにも思いを馳せたり。
星空になぞらえる物語は、いくらかの切なさとじんわりくる温かさがある群像劇。
この企画、10回目まで決まってるようです。
観るほうも勿論なんですが、出演者をオープンに募ってるようなので、そちらもぜひ気にしてみて欲しいなって思いました。

20の物語 -週末を、劇場で-
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2026/07/16 (木) ~ 2026/08/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
『軽塵』を観劇。
古い戯曲なので、どうかな?って思っていたら、睡魔に襲われることもなく引き付けられました。
戦時下の時代背景ですが戦争が主題というわけでもなく、極限状態における人間性の発露、叫びみたいなものを描く装置かなって。
自立っていうかね。こういうテーマって現代は多く描かれてるけど、古いはずのこちらの戯曲のほうが進んでるような、腑に落ちる感覚をおぼえる。
周囲への敬意と、それでもの覚悟が強く響いた。
須貝英さんの演出は派手さこそないけど、確かで平均点が毎回高い印象で。
今までハズレだと思ったことは無く、今回も良かったです。
戯曲の選択も役者の選択も、間違いないですね。

フランケンシュタイン対地底童子(クラボッコ)
劇団 枕返し
小劇場 楽園(東京都)
2026/07/16 (木) ~ 2026/07/20 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
こちら初見です。
今日はどこを観に足を運ぼうか迷ってたけど、好きな劇場(楽園)であったこと、以前から少し気になっていた団体だったこと、フライヤーが大変好みだったこと。以上の要素から、当日券で飛び込みました。
結果、すごい好みな要素ばかりの芝居で、リピーター割を利用して、マチソワしちゃいました。
フライヤーを見る限り、良くも悪くも怪奇趣味の子供騙しのような、大げさな芝居を想定しそうだけど。
OPあたりは、その辺りの趣味大歓喜だけど。実際には、ミステリー要素が強いかな。
おバカな要素や、衒学的な、あるいは哲学的な、生硬なセリフパートとかもあって。
人間って何?みたいな部分も触れられます。
妖怪が実在し、医学科学も現代より進んでる世界でのミステリーって感じ。
OPは、白黒の怪奇映画テイスト、序盤はB級ホラー映画テイスト、そこから個人的には、夢野久作の怪作ドグラ・マグラのような、立ち位置の不安定さをおぼえるミステリーで。最後は綺麗に回収されて、リリカルに情緒に持っていかれる感じ。
ファンタジーやオカルトってだけでダメな人がいるってのも知ってますが。
そうじゃなければ、観たら刺さる人、確実にいる芝居だと思う。
美術や衣装も公演の規模にしては、頑張ってるし。
役者も、みんなハマっていて安心して観られました。熱量も心地よかった。
荒唐無稽な設定ではあるけど、枝葉までよく出来てると思います。
2回観たので、2回目できちんと拾えるなって思えました。
フライヤー見て気になったら、ぜひ、観に行って欲しいな。

煙の汽水域
ムシラセ
小劇場B1(東京都)
2026/07/11 (土) ~ 2026/07/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
初日の一回目を観ました。
ムシラセはコミック的な面白さを持ってる団体、特に少女コミックやBLコミックのって印象が強く。
そこに保坂さんの優しさとユーモアある視点と写真家としての瞬間を切り取る視点が、とてもよく乗ってる団体って印象で。
若手の女優の躍動を観られる団体って印象も強かったりします。
今作は、いつものムシラセからすると、割と静かな会話劇で。
ただ、保坂さんが演出をつとめた、他団体も含めたここ数作でみると、確実に延長線にあるなって印象。
昨年の『なんかの味』の4人芝居から、更に引き算した3人芝居は……80分ちょいの上演時間。
上演時間以上に、他人の人生を感じられる佳作かな、と。
肩こらないバランスの良さも、保坂さん演出の、ムシラセならでは。
”おじさん”を演劇の文脈で想像してみる、みたいな創作だったと当日パンフにありまして。
僕自身はおじさんでして、結局、属性よりも今を大切にして、踏み出せるかってことだとエールを受け取った気分なんですけどね。
他の観劇趣味のおじさんたちの、忖度ない感想を知りたいなって気分も出た観劇でした。

舞台「BrightStar ~asterisk~」
テアトル〇企画
座・高円寺2(東京都)
2026/07/04 (土) ~ 2026/07/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
今年観た芝居のなかで、客席がグスグス泣いて鼻をすすってた度合、間違いなく一番でした。
出演者、声優業をやってる方々ですが、朗読劇じゃなくストレートになります。
かなりのメジャー声優の方々も名前を連ねてますよね。
ですが、そのあたりに偏見をいだく必要は無い良質な舞台。
作・演出の藤丸亮さんにハズレは無いです。
プロジェクターの使い方に触れておきたいです。
きちんと美術を組まれてるですが、その美術にあてられるプロジェクターが相当に計算されていて、星のきらめき、宇宙船の船内、異星の風景、それぞれなかなか見事でした。
自分はプロジェクターの多用は好みじゃないんだけど、これは良いと思った。
舞台設定は懐かしい感じのライトなSFって感じで。
壊滅的な状況になった地球の、移民先を探して旅立つ宇宙船。
新入り主人公3人組。コメディテイストですすみながら、状況説明とキャラの把握。
一点を過ぎると状況は最悪化し、どうにもならないところまで事態は逼迫します。
通常運転の藤丸作品なら、ここから安易な救済は無く、更にどん底まで叩き落されますが。
今作は、ここから嘘というか、全部がなんとかなってしまうんですよね。
クライマックスは、家族愛と自己犠牲っていう二大泣かせ要素がぞんぶんで。
藤丸さんがエンタメ特化というか、ラストを優しくすると、こんなウェルメイドにしちゃえるんだと。
笑って、とことんハラハラさせて、極限まで泣かせて、希望持てる着地。
後味よく面白かったんだけど、藤丸さんの作品なら、もっと最悪の後味を欲する自分がいたりもする。

嗣ノ導 -しのしるべ-
壱劇屋
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2026/07/02 (木) ~ 2026/07/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
自分は、ワードレス殺陣芝居のファンですが。
セリフ有りの場合は、絶賛までいかないことが多かったりします。
で、今作は、ワード有りのほうなんですが。良かった。
100年に渡る6世代の物語。3時間の大作ですが。休憩時間もきちんとあり、見やすかった。
スターウォーズやゴッドファーザーを一気見するような味わいがあります。
ゲームで言うなら、ロマンシング・サガ2や俺の屍をこえてゆけ、的な。
きっと”継承”がテーマで、それは劇団の現状にも重ねてると思う。
殺陣の密度がとくに取沙汰されますが、あくまでも演劇における身体表現で、ショーというわけではありません。
今作、美術の出来が良い。
大がかりな転換や人間CGと呼ぶアナログ表現も売り物ですが、もちろん、ぞんぶんにあるけど、殺陣も含めて、こちらとしては抑制がきいた表現で、わりと”静”の東京支部だなって思いました。
(あくまでも、東京支部にしてはってことで、基本、凄いですよ)
アクションモブと呼称する、アンサンブルの大活躍。
このアクションモブ、舞台上のあらゆるものになり、あらゆるものを動かし、たくさん切られまくります。
東京支部のアクションモブは尊いの一言。
ワード有りになると、竹村さんの本は、サービス精神からかやや冗長になりすぎるところあったんですが。
今回はいい感じに省略がきいていて、演劇ならこれくらい客に投げてるほうが見やすいなって思いました。
ラストの畳み方に出来すぎ感っていうの感じる人もいるかもしれないけど、この感じが竹村さんの作風の良さでもあると思います。
根底には、人間賛歌なんだよね。
面白かった。まだ、4公演あるので、ぜひ目撃を。
円盤化、映像化はしないそうですから。

炎上する大奥 ~百鬼夜行の宴~ vol.3
溝ノ口劇場
溝ノ口劇場(神奈川県)
2026/06/23 (火) ~ 2026/06/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
Bチームを観劇。
シーンの吸引力はなかなか良かったんですが。
80分は尺不足過ぎたかも。キャラの紹介とクライマックスだけが描かれた感じで。
物語に入りこむ前にクライマックスが来て終わってしまった感じ。
朗読劇でバトルシーンが多い芝居ってのも、やや厳しさを感じた。

Happy Birthday To Me -プレゼントは脚本です-
人間嫌い
Paperback Studio(東京都)
2026/06/25 (木) ~ 2026/06/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
毎月、公演を続ける企画。
となると、主催の誕生月公演もあるわけで、誕生月の演者を集めた公演だって。
4編のオムニバスは、バラエティに富んでいて、楽しかったです。
ペーパーバックスタジオは、小劇場でも最小に近いスペースですが。
その制限の中、4編、衣装や美術に変化があったのは、好感でした。
自分の好みだと、3作目が特に好きだった。理系によるポエムって感じのSFのときめき。
美術も、光源をもちいてプラネタリウムのようで綺麗だった。

溢れるリズム
満広場
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2026/06/24 (水) ~ 2026/06/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
劇団スポーツの田島実紘さんによる、作・演出。
旗揚げ公演らしく、とても盛りだくさんな芝居だった。
描かれたのは現代の30代のリアルな心象だったように思えます。
自分は世代が上なので、この芝居の真価を捉えられてはいない実感があるのですが。
生きづらさに悩む同世代の人が観たら、良し悪しじゃなくて、共感性にほっと出来る部分があるような気がした。
役者陣は総じて充実でしたが、主演の宮地洸成さんの名前は上げておきたい。
これ、この芝居だけってわけじゃないんだけど。
最近、派手な照明(ミラーボールなんか)にマイクパフォーマンスってシーンをよく見かけて。
流行ってるのかしら?で、この芝居にもあって、またかって気分がどうしても出ちゃったかな。

塔の上の
くによし組
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2026/06/18 (木) ~ 2026/06/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
結局、3回観ました。で、個人的な評価を一段上げたので、もう一回投稿。
最初見たときは、ああ、凄いよく出来てる……けど、くによし組としては、綺麗にまとまり過ぎてないかしら?みたいな思いあったんだけど、リピートして。いや、そんな、やわい芝居じゃないって思いました。
見やすさが確保されてるけど、平易では無い。
観る人の立ち位置で、いくらでも深まる懐の深さある芝居だと思います。

KOKUTAI☆メソッド
UDA☆MAP
テアトルBONBON(東京都)
2026/06/10 (水) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
6番シードの松本陽一さん作・演出による、エンタメ大作。
BONBONのステージじゃ、正直、狭いですね。アクション・ダンスとと盛りだくさん。
登場人物も非常に多いんですが、きちんと、あ、このキャラはこうでこのポジションって自然とわかるのはさすが。
クライマックスで、ワンオンワンが連続するんですが。
ジャンプのバトル漫画を観てるようで、童心に戻って楽しんだ。
意外とここまでワンオンワンが続く殺陣って珍しいなって。

舞台『京都神狼組異聞-血塗れの夜明け-』
東京War:DS
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2026/06/03 (水) ~ 2026/06/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
女性陣による殺陣芝居。
シリーズ化されてるようで、このお話は割と前日譚にあたるようです。
本当に殺陣は多く、漫画のバトルものの味わい。
キャラも戦い方も個性的なキャラがドラマを背負って、これでもかと戦う。
好敵手や正邪のぶつかり合いよりも、こじれた関係から戦ってほしくない二人が戦う的なシチュエーションが多く思えました。
前日譚のようで、ラストに爽快感が無いのは仕方ないかな。

カッコーの巣の上で
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2026/06/07 (日) ~ 2026/06/29 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
全体的に平坦な印象で。
あえて、今、これを”演劇”でやる意義、甲斐ってなんだろうって思った。
もっと大胆な翻案が欲しかった気がする。
今年の1月にあった、クワイエット・ルームにようこそ、の源流がこちらなのかなって思って。
演出家で追うなら連続性があったのかもしれない。
僕は、これなら名作って言われる映画版を観たほうが良いなってなってしまった。
美術は相応でしたが、衣装はコスプレ感をおぼえたのがチラホラ。