
フランケンシュタイン対地底童子(クラボッコ)
劇団 枕返し
小劇場 楽園(東京都)
2026/07/16 (木) ~ 2026/07/20 (月)上演中
予約受付中実演鑑賞
満足度★★★★
こちら初見です。
今日はどこを観に足を運ぼうか迷ってたけど、好きな劇場(楽園)であったこと、以前から少し気になっていた団体だったこと、フライヤーが大変好みだったこと。以上の要素から、当日券で飛び込みました。
結果、すごい好みな要素ばかりの芝居で、リピーター割を利用して、マチソワしちゃいました。
フライヤーを見る限り、良くも悪くも怪奇趣味の子供騙しのような、大げさな芝居を想定しそうだけど。
OPあたりは、その辺りの趣味大歓喜だけど。実際には、ミステリー要素が強いかな。
おバカな要素や、衒学的な、あるいは哲学的な、生硬なセリフパートとかもあって。
人間って何?みたいな部分も触れられます。
妖怪が実在し、医学科学も現代より進んでる世界でのミステリーって感じ。
OPは、白黒の怪奇映画テイスト、序盤はB級ホラー映画テイスト、そこから個人的には、夢野久作の怪作ドグラ・マグラのような、立ち位置の不安定さをおぼえるミステリーで。最後は綺麗に回収されて、リリカルに情緒に持っていかれる感じ。
ファンタジーやオカルトってだけでダメな人がいるってのも知ってますが。
そうじゃなければ、観たら刺さる人、確実にいる芝居だと思う。
美術や衣装も公演の規模にしては、頑張ってるし。
役者も、みんなハマっていて安心して観られました。熱量も心地よかった。
荒唐無稽な設定ではあるけど、枝葉までよく出来てると思います。
2回観たので、2回目できちんと拾えるなって思えました。
フライヤー見て気になったら、ぜひ、観に行って欲しいな。

煙の汽水域
ムシラセ
小劇場B1(東京都)
2026/07/11 (土) ~ 2026/07/19 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★
初日の一回目を観ました。
ムシラセはコミック的な面白さを持ってる団体、特に少女コミックやBLコミックのって印象が強く。
そこに保坂さんの優しさとユーモアある視点と写真家としての瞬間を切り取る視点が、とてもよく乗ってる団体って印象で。
若手の女優の躍動を観られる団体って印象も強かったりします。
今作は、いつものムシラセからすると、割と静かな会話劇で。
ただ、保坂さんが演出をつとめた、他団体も含めたここ数作でみると、確実に延長線にあるなって印象。
昨年の『なんかの味』の4人芝居から、更に引き算した3人芝居は……80分ちょいの上演時間。
上演時間以上に、他人の人生を感じられる佳作かな、と。
肩こらないバランスの良さも、保坂さん演出の、ムシラセならでは。
”おじさん”を演劇の文脈で想像してみる、みたいな創作だったと当日パンフにありまして。
僕自身はおじさんでして、結局、属性よりも今を大切にして、踏み出せるかってことだとエールを受け取った気分なんですけどね。
他の観劇趣味のおじさんたちの、忖度ない感想を知りたいなって気分も出た観劇でした。

舞台「BrightStar ~asterisk~」
テアトル〇企画
座・高円寺2(東京都)
2026/07/04 (土) ~ 2026/07/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
今年観た芝居のなかで、客席がグスグス泣いて鼻をすすってた度合、間違いなく一番でした。
出演者、声優業をやってる方々ですが、朗読劇じゃなくストレートになります。
かなりのメジャー声優の方々も名前を連ねてますよね。
ですが、そのあたりに偏見をいだく必要は無い良質な舞台。
作・演出の藤丸亮さんにハズレは無いです。
プロジェクターの使い方に触れておきたいです。
きちんと美術を組まれてるですが、その美術にあてられるプロジェクターが相当に計算されていて、星のきらめき、宇宙船の船内、異星の風景、それぞれなかなか見事でした。
自分はプロジェクターの多用は好みじゃないんだけど、これは良いと思った。
舞台設定は懐かしい感じのライトなSFって感じで。
壊滅的な状況になった地球の、移民先を探して旅立つ宇宙船。
新入り主人公3人組。コメディテイストですすみながら、状況説明とキャラの把握。
一点を過ぎると状況は最悪化し、どうにもならないところまで事態は逼迫します。
通常運転の藤丸作品なら、ここから安易な救済は無く、更にどん底まで叩き落されますが。
今作は、ここから嘘というか、全部がなんとかなってしまうんですよね。
クライマックスは、家族愛と自己犠牲っていう二大泣かせ要素がぞんぶんで。
藤丸さんがエンタメ特化というか、ラストを優しくすると、こんなウェルメイドにしちゃえるんだと。
笑って、とことんハラハラさせて、極限まで泣かせて、希望持てる着地。
後味よく面白かったんだけど、藤丸さんの作品なら、もっと最悪の後味を欲する自分がいたりもする。

嗣ノ導 -しのしるべ-
壱劇屋
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2026/07/02 (木) ~ 2026/07/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
自分は、ワードレス殺陣芝居のファンですが。
セリフ有りの場合は、絶賛までいかないことが多かったりします。
で、今作は、ワード有りのほうなんですが。良かった。
100年に渡る6世代の物語。3時間の大作ですが。休憩時間もきちんとあり、見やすかった。
スターウォーズやゴッドファーザーを一気見するような味わいがあります。
ゲームで言うなら、ロマンシング・サガ2や俺の屍をこえてゆけ、的な。
きっと”継承”がテーマで、それは劇団の現状にも重ねてると思う。
殺陣の密度がとくに取沙汰されますが、あくまでも演劇における身体表現で、ショーというわけではありません。
今作、美術の出来が良い。
大がかりな転換や人間CGと呼ぶアナログ表現も売り物ですが、もちろん、ぞんぶんにあるけど、殺陣も含めて、こちらとしては抑制がきいた表現で、わりと”静”の東京支部だなって思いました。
(あくまでも、東京支部にしてはってことで、基本、凄いですよ)
アクションモブと呼称する、アンサンブルの大活躍。
このアクションモブ、舞台上のあらゆるものになり、あらゆるものを動かし、たくさん切られまくります。
東京支部のアクションモブは尊いの一言。
ワード有りになると、竹村さんの本は、サービス精神からかやや冗長になりすぎるところあったんですが。
今回はいい感じに省略がきいていて、演劇ならこれくらい客に投げてるほうが見やすいなって思いました。
ラストの畳み方に出来すぎ感っていうの感じる人もいるかもしれないけど、この感じが竹村さんの作風の良さでもあると思います。
根底には、人間賛歌なんだよね。
面白かった。まだ、4公演あるので、ぜひ目撃を。
円盤化、映像化はしないそうですから。

炎上する大奥 ~百鬼夜行の宴~ vol.3
溝ノ口劇場
溝ノ口劇場(神奈川県)
2026/06/23 (火) ~ 2026/06/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
Bチームを観劇。
シーンの吸引力はなかなか良かったんですが。
80分は尺不足過ぎたかも。キャラの紹介とクライマックスだけが描かれた感じで。
物語に入りこむ前にクライマックスが来て終わってしまった感じ。
朗読劇でバトルシーンが多い芝居ってのも、やや厳しさを感じた。

Happy Birthday To Me -プレゼントは脚本です-
人間嫌い
Paperback Studio(東京都)
2026/06/25 (木) ~ 2026/06/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
毎月、公演を続ける企画。
となると、主催の誕生月公演もあるわけで、誕生月の演者を集めた公演だって。
4編のオムニバスは、バラエティに富んでいて、楽しかったです。
ペーパーバックスタジオは、小劇場でも最小に近いスペースですが。
その制限の中、4編、衣装や美術に変化があったのは、好感でした。
自分の好みだと、3作目が特に好きだった。理系によるポエムって感じのSFのときめき。
美術も、光源をもちいてプラネタリウムのようで綺麗だった。

溢れるリズム
満広場
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2026/06/24 (水) ~ 2026/06/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
劇団スポーツの田島実紘さんによる、作・演出。
旗揚げ公演らしく、とても盛りだくさんな芝居だった。
描かれたのは現代の30代のリアルな心象だったように思えます。
自分は世代が上なので、この芝居の真価を捉えられてはいない実感があるのですが。
生きづらさに悩む同世代の人が観たら、良し悪しじゃなくて、共感性にほっと出来る部分があるような気がした。
役者陣は総じて充実でしたが、主演の宮地洸成さんの名前は上げておきたい。
これ、この芝居だけってわけじゃないんだけど。
最近、派手な照明(ミラーボールなんか)にマイクパフォーマンスってシーンをよく見かけて。
流行ってるのかしら?で、この芝居にもあって、またかって気分がどうしても出ちゃったかな。

塔の上の
くによし組
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2026/06/18 (木) ~ 2026/06/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
結局、3回観ました。で、個人的な評価を一段上げたので、もう一回投稿。
最初見たときは、ああ、凄いよく出来てる……けど、くによし組としては、綺麗にまとまり過ぎてないかしら?みたいな思いあったんだけど、リピートして。いや、そんな、やわい芝居じゃないって思いました。
見やすさが確保されてるけど、平易では無い。
観る人の立ち位置で、いくらでも深まる懐の深さある芝居だと思います。

KOKUTAI☆メソッド
UDA☆MAP
テアトルBONBON(東京都)
2026/06/10 (水) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
6番シードの松本陽一さん作・演出による、エンタメ大作。
BONBONのステージじゃ、正直、狭いですね。アクション・ダンスとと盛りだくさん。
登場人物も非常に多いんですが、きちんと、あ、このキャラはこうでこのポジションって自然とわかるのはさすが。
クライマックスで、ワンオンワンが連続するんですが。
ジャンプのバトル漫画を観てるようで、童心に戻って楽しんだ。
意外とここまでワンオンワンが続く殺陣って珍しいなって。

舞台『京都神狼組異聞-血塗れの夜明け-』
東京War:DS
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2026/06/03 (水) ~ 2026/06/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
女性陣による殺陣芝居。
シリーズ化されてるようで、このお話は割と前日譚にあたるようです。
本当に殺陣は多く、漫画のバトルものの味わい。
キャラも戦い方も個性的なキャラがドラマを背負って、これでもかと戦う。
好敵手や正邪のぶつかり合いよりも、こじれた関係から戦ってほしくない二人が戦う的なシチュエーションが多く思えました。
前日譚のようで、ラストに爽快感が無いのは仕方ないかな。

カッコーの巣の上で
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2026/06/07 (日) ~ 2026/06/29 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
全体的に平坦な印象で。
あえて、今、これを”演劇”でやる意義、甲斐ってなんだろうって思った。
もっと大胆な翻案が欲しかった気がする。
今年の1月にあった、クワイエット・ルームにようこそ、の源流がこちらなのかなって思って。
演出家で追うなら連続性があったのかもしれない。
僕は、これなら名作って言われる映画版を観たほうが良いなってなってしまった。
美術は相応でしたが、衣装はコスプレ感をおぼえたのがチラホラ。

塔の上の
くによし組
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2026/06/18 (木) ~ 2026/06/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
90分の上演時間以上に濃さを感じた。長い大作を見たような余韻あり。
面白くてキュートで達者な演者ばかりで、きっと当て書きだと思いました。
どの登場人物も魅力的で、個が群れるから群像なんだって思ったり。
あらすじやフライヤー見る限り、シュールな童話かなって印象ですが……確かに”塔”って存在の不可思議さはあるんだけど。
実際は割と現代の現実的で、青春ものの要素も強く、僕世代だと、あだち充テイストおぼえるラブコメ感があったりもしました。
意外と派手目なシーンもあり、最後にはきちんと回収される感じは間口の広さにもなっている思う。
だからと言って、くによし組らしい部分ってのがスポイルされることもなく、とても良いバランスだと思えます。
会場のスタジオHIKARIは坂を登ったところにあるんだけど、そのあたりと劇中のリンクも気が利いてるなあって。
面白かった。多くの人に出会ってほしいです。

アカデミック・チェインソウズ
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2026/05/27 (水) ~ 2026/06/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かった。
もし副題つけるなら、十四少女漂流記かも……MCRなのに、ガールズ演劇的な味わいがある……だと!?
ジュブナイルな感じもあって。でもやっぱり会話のセンスや哲学的というか、独特の論理展開は、MCRの芝居で。
そして2時間の大作でもある。おじさんたちも輝いてた。
よく、これだけ面白い役者が集うね、とも思う。
青春の濃縮、ゆらぎ。

サイキック・サイファー
劇団不労社
調布市せんがわ劇場(東京都)
2026/05/29 (金) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
こちら初見です。
チラシやタイトルから自分が思ってたものとは、違ったかな。
派手な照明(プロジェクター)とラップ。
でも、割とそれだけじゃなくて、二人芝居三人芝居もやる。
ただ、なんか、個人的には尖がってるというより、既視感が勝っちゃったのよね。
ラップやこういう照明での演劇も割と自分は観てて、斬新さや突出した印象は無かった。
美術。面白いと思ったけど、何故と思った、折り畳み式のテント?ブース?
色々な工夫で使われていたけど、せっかくのステージがなんかせせこましいなって。
ただ、これ、実は現在、研究開発中の屋外での公演用のテントらしくて。
へー、面白いアイデアだと思いました。
京都での公演は屋外のようでして、そうすると見え方や印象かなり変わるかも。

チョークで描く夢
トム・プロジェクト
シアターX(東京都)
2026/05/20 (水) ~ 2026/05/26 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初演のトラッシュマスターズのは観ていて、大変な傑作だと思いました。
今作も素晴らしかったです。
2部構成3時間だったのを、2時間ちょっとに再構成。
基本、1部を拡張で、2部で描いたテーマは1部に織り込まれてます。
登場人物も絞られて、エピソードも強いもの濃く並べた感じで。
結果、映画的に感じたな。映画になって欲しい気もする。
初演の2部構成。一人二役は、とても演劇的な形でテーマにも響くもので、歴史や積み重ねを感じるものでしたが。
今作は、より没入感があるかも。
障がい者雇用、差別、ハラスメント。こういったテーマ性。
難しくも暗くもないよ。人間の生きざまとして、真情が熱情がほとばしる。
泣かされたし見入ったし、自分の生き方として色々と考えさせられました。

回ノ導 -しのしるべ-
壱劇屋
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2026/05/08 (金) ~ 2026/05/11 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ワードレス殺陣芝居。セリフを観客の想像力に託して。演者はそれ以外の部分を全力で描き出す芝居です。
ワードレスになると、壱劇屋さんは芸術性が上がるんだけど、今回のやつは、割とエンタメに注力かなって。
二つの星を求めての、活劇。
そして、ヴィランは、ホラー映画テイストをもった異質。
心躍る少年漫画のど真ん中って感じです。
そこに、竹村さんらしい、一途さ。他人の幸せを願い、ひたすらに頑張る感じが寄り添う。
ワードレス殺陣芝居はとにかく一回見て欲しいって思ってるやつなので。
観られるときに、試してみてほしいです。
7月公演の前日譚にもあたるようなので、それも含めて楽しめますよ。
(今作が、不完全な終わりとかじゃないので、そこはご安心を)

東京金魚
深海洋燈
多摩センター三角広場内特設テント(東京都)
2026/05/02 (土) ~ 2026/05/13 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
新しく登場したテント芝居の3年目。
場数を経て色んな部分にこなれてきて、練られてきた部分あるなって思えました。
桟敷席が今までは完全にフラットだったと思うんだけど、今回は段差があって、だいぶ快適性や見やすさ上がったんじゃないかな。たぶん桟敷はフラットのほうが人詰め込められるから有利なんだけど。
桟敷席、特に最前列のつば被りを選んだら、水を浴びて濡れるのはもう完全に自己責任です。
カッパじゃ防ぎきれない。濡らしちゃいけないものは持って行かないか、ビニール袋に包んできちんと封をしましょう。
自分も初年度には迫力を選んでびしょ濡れで帰ることになりました。でも、楽しかったから不満無しですけどね。
後方の椅子席が全体を俯瞰で見やすくて、腰にも優しいかな。
アングラへの愛をたっぷり感じるんだけど、今年のはフェス感が強くて。
総合芸術として、すごい素敵だった。
特に、今回は史椛穂さんを真ん中に据えていて。
役どころか芝居全体が史椛穂さんへの当て書きだと思えるほどで。
この方の繊細な表現力、情熱をたっぷりと観られて、本当に素晴らしかった。
金魚(主人公)の内面世界を、差別や戦争といったものを織り交ぜながら描く一幕。
幻想的で詩的すぎるので、やや見る人選ぶところはあるかも。
その一幕で金魚の正体がわかって、二幕はそこからのショータイムに。
幕間の休憩時間では、アルコール含む飲み物の販売があって。
二幕は静かに見ないで、大いに盛り上がってねってアナウンス。
そこで始まるのは美も猥雑さも悲哀もある、次から次のダンス。ノンバーバルの芝居もさらっとあるよ。
正直、前の二作は、二幕が解体寄りの構成でして。
アリなんだけど、やや物足りなさもあったんだよね。
でも、今作は、一幕の終わりからおぼえる観客の衝動に、これでもかと応える二幕で。
それでね、ショウだと油断したところで、最後は一幕の芝居へと還っていく。
これは、本当に美しい構成で満足度高かったです。
役者の全力の表現、とんでもない運動量、素晴らしかったなあ。

吉原ロミオとジュリエッタ〜百花繚乱・仇吹雪〜
劇団ドガドガプラス
すみだパークシアター倉(東京都)
2026/05/05 (火) ~ 2026/05/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
和風アレンジのロミジュリか、面白いかも!?って興味で。
始まってしばらくはちょっと笑いの感覚が自分とは合わない感じで。
これはよくある、ふざけたおして、最後だけちょっと良い話風にまとめるやつかな?って……不安を感じだったのだけど。
見進めていくうちに杞憂になりました。
ダンス、歌謡、こてこての笑い、殺陣。
客いじりもかなりやってきて、通路演出もぞんぶんで。
そして、ロミジュリ要素もきちんとあります。
吉原を持ってきて、家柄の違いを身分差に置き換えて。
そこに、”生類憐みの令”というものも重ねて。
ただ、現代的に問題提起という感じでは無くて、そこが雑念に繋がらず見易かったな。
迫力あるシーン、切ないシーン、ふざけたシーンそれぞれに味わいがある感じ。
主演のお二人、丸山正吾さんとシミズアスナさんの愛のシーンがとても好きでした。
二人は本気で大真面目すぎるほどで、端から見ると笑えるほど純粋なシーンでした。
畳み方、ちょっと拍子抜けする感じあるんだけど、舞台賛歌に僕は感じられて好感あった。

ベガスペガサス
やみ・あがりシアター
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2026/04/25 (土) ~ 2026/05/06 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
会場のペガサスホールからラスベガスに韻を踏んだタイトル。
ペガサスも実際に出しちゃうし、ルーレットのランダム性を創作だけじゃなく、物販やら参加型の企画にも組み込んでるのは、モチーフを徹底的に表現に重ねていく、こちらの団体の創作のやり方に触れた感じ。
パラバルーンを使ったルーレットの美術は面白いけど、ひたすらこれだけだったのは、ちょっと単調に思えた。
面白い役者陣で、群像劇なんだけど。
良さでもあるのかもしれないけど、全体的に見え方が軽くて、賭博っていうドロドロとは無縁なのが、ちょっと物足りなかったかも。
あくまでも安全圏からのゲーム的に見えてしまいました。

軋み
Nana Produce
テアトルBONBON(東京都)
2026/04/23 (木) ~ 2026/04/29 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
テアトルBONBONで、これだけ美術作りこんでるのは珍しいなって感心。
自分は、この戯曲初めて観たのだけど、やや時代を感じるところあって。
この10年、20年で色々と変わってきてるんだなって。
基本はコメディなんだけど、笑いよりもミステリー(サスペンス)要素のほうが本筋か。
もう少しテンポ速いほうが現代的になるのにって思いつつも、BONBONにしては年齢層高めの客層にはかなり受けてましたね。
最後の畳み方がちょっとご都合主義に感じたかな。