G-kunの観てきた!クチコミ一覧

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Green Peace -グリーンピース-

Green Peace -グリーンピース-

劇団マリーシア兄弟

Geki地下Liberty(東京都)

2017/11/24 (金) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

喜怒哀楽が詰まった幕の内弁当のようなシチュエーションコメディ。
よく練られた脚本と、体現できる役者さん。
こういった体温を感じられる舞台は定期的に見たいですね。
いつまでもつるんでる大人たちってこんな関係なんだろうなぁと思わせる。
実際のみなさんは判りませんが、これからも温もりを感じる作品を期待。

青森県のせむし男

青森県のせむし男

B機関

ザムザ阿佐谷(東京都)

2017/11/22 (水) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

一人の人間である個。対である親子。集団となる村。
個に刻まれる不変な意思と、集団で絶えず変化する関係性。
鬱屈とした想いが溜め込まれた世界観が、繊細な身体表現と言葉で紡がれ圧倒される。
物語に心地よいメリハリをつける少女浪曲師の語りも美しい。
濃密な時間を楽しめた。

天空螺旋 ~ 憶い降る舟 ~

天空螺旋 ~ 憶い降る舟 ~

三日月バビロン

ザムザ阿佐谷(東京都)

2017/12/07 (木) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

満足度★★★★

ザムザの妖しい雰囲気に包まれ幕があ上がる。
次第に妖しさは消え時を越えた壮大なファンタジー世界へと広がる。
小屋の特性を贅沢にそして大胆に使った演出も見所が大きい。
血縁と輪廻、ヘリカルな空間で少女に宿る記憶と想いが美しい。
物語の演出、役者さんの演技に対し、美術が少々雑なのが残念。

白状同窓会

白状同窓会

STEPS Musical Company

山王FOREST 大森theater スタジオ&小劇場(東京都)

2017/12/09 (土) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

満足度★★★★

なかなかの秀逸な脚本と演出。
突き抜けた感じで存在感あふれる永沢役の俳優さん、表情や台詞で物語の要となるレイコ役の女優さん
魅力的な役者陣に恵まれた面白い作品。
2日間4公演は少々もったいない気もする。
ミュージカルカンパニーなのでごりごりのミュージカルかと思ったが、お約束程度で少々残念。
セットもかなり本格的に作られており、これは再演も予定され手いるものなのか。

ネタバレBOX

白状と白杖をかけた意味深な物語。
導入から躓いたり、飲み物を配膳させたりと引っかかるポイントが伏線となり一本につながる様は見事。
少々強引な展開や設定があるものの見応えのある作品。
笑いの間やセンスも惹きつけるものがありたっぷりと楽しめた。

丁寧に作られた当日パンフやおしぼり、居酒屋に徹する前説も含め
心使いや気配りの効いた運営にも敬服。
一つ残念なのはフライヤーの入ったポリ封筒かな、上演中触るお客さんがたくさん居て
カシャカシャうるさいことセミのごとし。これは再考の余地ありですね。
unknown

unknown

unknown

unknown(東京都)

2017/12/07 (木) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

満足度★★

出役のみなさんは声優さん?であろう発声と声質。
声の演技としては中々見応えあるものの、物語自体は凡庸で演出も少々残念。
上下に鎮座し物語を牽引する男性2人の圧倒的な演技力で、かろうじて繋がる物語の扉。
演者の入り掃けの必要性はもとより、数居る面子の関係性や名前も追いつかない。
全体的にもったいない展開に終始。
また、せっかくのマルチエンディングの選択肢が観客に無く、
出演者のくじ運任せというのも白ける要因。
男性声優さん2人の頑張りも虚しく、学園祭レベルに没した感じは残念。
演技力が高い演者さんも何人かいらしたので、これからに期待したいところ。

ホテル・ミラクル5

ホテル・ミラクル5

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/12/01 (金) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

今を感じられる作家と役者の見本市のような「ホテルミラクル」。
坂本鈴さん藤原佳奈さんの2人の女性作家の振り切れ具合と笑える話は絶妙。
男性としては心内を見透かされているようで後ろめたい感覚も。
自分をさらけ出せる小さな空間をテーマに、
計り知れない人間の本質を赤裸々に語らせるセンスの光るプロデュース。

ネタバレBOX

4編ともにかなり面白かったが、
己の欲望を限りなく自己肯定し相手を丸め込もうかと語る「ミラクル戦隊」
かなり共感と笑いに包まれる。
この娘が…とも思わせる「クロースチーム」も、なんとなくそんな気がするも引き込まれる。
暮れゆく箱庭の中で

暮れゆく箱庭の中で

PAPADOG

下北沢Geki地下Liberty(東京都)

2017/11/30 (木) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★

物語の展開がまだ見えない序盤は、多くのパーツがファジイに動き現れる。
最大の鍵である主人公の精神世界と障害が見えると物語りの霧が晴れ渡る。
確かに面白い展開で見ごたえはあるものの、序盤の展開なり当日パンフなりで
もう少しわかり易く匂わせてくれると優しかった。
散らばったパーツが一つになる醍醐味も良いが、
序盤のモヤモヤ感も居心地悪い。
相対的には良く出来た物語で役者さんもキャラの濃いいい顔ぶれで面白かった。
次に何を出してくるのか楽しみなところ。

愛と死をみつけて

愛と死をみつけて

劇団ハッピータイム

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2017/11/18 (土) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★

ホラー、ミステリー、コメディ、サスペンス。
思いは欲張りに広がるがやっぱり全てを拾うには少々無理があったのか。
しかしながら、サスペンスとしては面白い展開で、
疑惑の球磨子のようでミステリアスな感じが素敵でした。

ネタバレBOX

特に笑いの感覚が作者と演者で温度差がありすぎた感じ。
一昔前の笑いでも見せ方と演じ方で面白く出来ると思うので少々残念。
また、お芝居とはいえ、レンズの無いカメラで取材って…あまりにも小道具がひどすぎますよね。
きみなしで生きてみよう

きみなしで生きてみよう

BALLADs

明石スタジオ(東京都)

2017/11/09 (木) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★

移転前のサンミュージックのビルが思い出される。
あの専務室はいまどなたが使われているのだろうか。
自分がいだく想いが届かないと同じく、人の重いにも気がつかない
そんな当たり前に不器用な生き物が人間なのだろうか。
濃厚で力強い人の気持ちを感じられる。

名探偵とナン

名探偵とナン

カラスカ

d-倉庫(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

まさに推理に背を向けた推理サスペンスコメディ。
パロディという名の元にオマージュをささげつつディスるバランスが絶妙で気持ちいい。
こナン好きの方々の捉え方は違うかもしれないが、素直に笑えて面白い。
細かい事を言えばご都合主義的でほころびもあったけど
それを凌駕する笑いがあればいいですよね。

ネタバレBOX

チョット色物的な扱いでしたが、
ちんちくりんなモヒート、どすこい朝青龍、ナンが大好きインド人の反則トリオはすこぶる良かった。
まさにそのものな感じで演じられていましたが、本来の姿とキャラクターはどんなだろうと
想いを廻らすのも面白い。
特にニ役?を演じられた女優さん、面白くて楽しかったです。
サスライ7 パート1起ーサイカイー“ちょっとだけ改訂版”

サスライ7 パート1起ーサイカイー“ちょっとだけ改訂版”

東京アンテナコンテナ

南大塚ホール(東京都)

2017/11/01 (水) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★

王道のロングコント。絶妙なテンポと間が心地よい。
笑いのつぼを突くイジリーさんのボケも良いが、下平さんのツッコミが鮮烈で的確。
イケメンの役者さんをも面白くする絶妙なツッコミに心が溶ける。
昭和の香りがするも心地よい笑いに感動。

『青いポスト』/『崩れる』

『青いポスト』/『崩れる』

アマヤドリ

王子小劇場(東京都)

2017/11/04 (土) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

『崩れる』
アマヤドリさんを初観劇。劇場設定に自由度の高い花まる・・王子小劇場をどのように使うのか?
まずはシンプルながら立体感のある美術と照明に惹かれる。
やっぱり男の友情を壊すのは女の問題か…と、妙に納得。
シチュエーションや台詞の一つ一つに自分の記憶が照らし合わされ心が痛いこともしばしば
作者自身の体験も加味されているのだろうか?
女性たちはこの物語をどのように見ているのか?やっぱり男って馬鹿なのね。なのか?
何度も何度もすれすれギリギリをかすめるように飛び交う台詞が心に刺さる。
持ち悪いけど心地よい不思議な空間を体感できた。 面白い。

ネタバレBOX

秀逸な美術で世界観をサポートしているよう。
場面転換は完全暗転でなくキャットウォーク上からの照明が射す。格子状の床板の影が混濁とした世界を橋渡しするようでかっこいい。
ひとつだけ残念こと。針谷さんが語るシーンはすべて上手側で下手向きに熱弁する。
上手の座席からは針谷さんの表情が読み取れないことがほとんどでした。
テネシーウィリアムズ短編集 vol.2

テネシーウィリアムズ短編集 vol.2

有機事務所 / 劇団有機座

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★

初めて拝見するテネシーウィリアムズの世界。
世界観や当時の時代背景、文化風習が判らず少々もたついたものの、
演じる役者さんの情熱と一つ一つの台詞から伺われる登場人物の心内が楽しかった。
自分としては「あるマドンナの肖像」と「バーサよりよろしく」に惹かれた。
男性目線なのだろうが女性の持つ打たれ強さと思いの強さを感じられる。

ネタバレBOX

全体的に女優さんの気迫と熱い演技が目をひき、男性陣のキャラクターが薄まってしまった感じ。
聞き取れない台詞は残念でならない。
青の鳥 レテの森

青の鳥 レテの森

ハグハグ共和国

萬劇場(東京都)

2017/11/01 (水) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

エンターテインメント性あふれる楽しい舞台。
華麗なオープニングあけに異様な世界が広がりはじめる。
積み重ねられる謎と不思議が、後半一気呵成に押しよせ、
深い霧が晴れるように点と線がつながると、さらに天地がひっくり返る。
そんなジェットコースターのようなファンタジーストーリーに魅了される。
多少のほころびとご都合的なところがあるものの、
それを凌駕する面白さに心躍る。
久々にDVDを予約してみた。

ネタバレBOX

花道を作り客席をも巻き込むステージングも面白い。
あわせてオープニングの映像投射もよいのだが、席によっては何も判らず見えない。
見切れは当たり前の設定なのか少々疑問。
衣装がしっかりしていて役どころの意味合いや方向性をサポートして判りやすい。
出役がが多いとなおさら。
ひとつだけ残念なことは、意を決してDVDを申し込みに行ったものの
みなさん御なじみ客さんのご対応に忙しそうで・・
やっとお気づきいたものの「2000円です」しか会話がないのもさびしいところ
一見さんにもチョットやさしくしてください。
アレルギー/日曜日よりの使者

アレルギー/日曜日よりの使者

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/04 (土)公演終了

満足度★★★★★

面白さあふれる2本の物語。
【アレルギー】
物語自体は突拍子もないことはないものの、設定と男女2人の織りなす会話劇が絶妙に良い。
あの「楽屋」のように同じ脚本でも役者さんが違えばまったく別の物語にもなるのでは?
特にこの女優さんの演技&表情&セリフが絶妙でした。
良いキャスティングで楽しかったです!
【日曜日よりの使者】
出だしのテンポが緩くどうなるのかと思ったら畳みかけるような展開と物語性に引き込まれる。
観客を巻き込む演出も面白い
ともに小劇場の良さを前面に出した演出で秀逸な出来栄えでした。

ネタバレBOX

ねたばれというか・・・
【アレルギー】はほぼほぼ同じ位置に座りの演技の為、観客は上下それぞれに寄った席だと
手前側の役者さんの表情がまったく見えない。
最前列上手端の席でしたが、男性の表情がうまく見えずちょっと残念。
しかし女優さんのセリフと表情の演技がまじかで見られとても面白かった。
なんにしても2本ともに楽しめる作品でした。

THE SPOOKY LAND

THE SPOOKY LAND

劇団ベイビーベイビーベイベー

王子小劇場(東京都)

2017/10/25 (水) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★

TREATver.観ました。
空気感と雰囲気は抜群の出来。美術セットもホラーな世界観を上手く作り出し、小劇場的には極上の部類。
オーソドックスながら上手く出来た物語に
キャラだちする出役も揃い上々の陣容だけど・・何かが足りない。
何となく先の見える定番ストーリーならおかず的なサイドストーリーと
フックになる笑いやインパクトある台詞が欲しかった。
全体的に良く出来たお話しで終わるのはもったいない感じがした。
きっと良い人がそろった劇団なのだろうなぁ。。。

ネタバレBOX

良い素材も環境も揃ってるのだからもっと大胆な演出でドラマチックな見せ場を作っても良かったのでは?
「冷徹な支配人とツンデレ的に場をかき乱す妹」「ギャンブルにはまって仕事しないじじぃ」
などなど、毒をもった悪辣キャラもあっても良いかなと。
みんな良い人なのは、クリスマスの教会で上演されるサンタクロース物語のようでチョット物足りなかった。
でも全体の構成力や役者さんのスキルも高い感じで、次回作にも期待したいところ!
playroom〜硝子の中の金魚〜

playroom〜硝子の中の金魚〜

ひまじん企画

GALLERY LIPP(東京都)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

満足度★★★★

何だろう。言葉で現すと陳腐な感じだけど
雑多にやりたい事を思う存分に見せつける感覚。
決して斬新でも革新でもないけれど漂う時間と空間は心地よい。
一歩間違えば中学生の学芸会。一線を画すような水と金魚の競演は楽しかった。

ネタバレBOX

視点を変えて移動してのアナウンスもあったが、あの状況ではちょっと厳しい。
席を作らず演者を取り巻くような立ち見にした方が移動しやすかった気がする。
硝子の中から覚め、終演後のまったり感が残念。
お友達同士の懇談会になるのはチョット興ざめ。
aster

aster

創作集団Alea

劇場HOPE(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

事件の動機づけをじはじめ、細部の設定も少々荒っぽい力技で物語を進める感じ。
だけどそんなに違和感を感じないのは何故だろう。
シーンごとに面白みがあり、細かい事いいっこ無しのエンタテインメント性があるからだろうか?
確かに個性が波乱万丈な役者さんがそろい物語を飽きさせない。
佐藤さん、すみれちゃん、五十嵐くん、魅力的なニュアンスにひきつけられた。
ちょっと別の物語も観てみたいところ。

ユリディス

ユリディス

劇団Player's World

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

西洋の方々の価値観と死生観を目の当たりにし、改めて日本との違いを思い知る興味深い作品。
初めて観る作品であり、作者の物語であるが、愛、運命、絆の感覚が新鮮で面白かった。
行き交う台詞が心地よいな…と感じて幕間で当日パンフを見れば、みなさん声優さんだとか。納得。
2時間半長いかなと思っていたが、結構あっと言うまであった。
別の作品もぜひ観てみたい。

いとのまなざし

いとのまなざし

晩餐ヒロックス

王子小劇場(東京都)

2017/10/05 (木) ~ 2017/10/09 (月)公演終了

満足度★★★★

蜘蛛の糸と蚕の糸が巧みにオーバーラップする世界観。
虫を助けたかんだたと赤ちゃんを救った神田、その一縷の希望を紡ぐ善行と人間愛を感じさせる。
話の繋がりや展開にご都合てきなところもあるが、全体的に良く練られたお話だった。
思いが強すぎ少々長いお話になった感じ。
次回作にはどんなテーマで挑むのか気になるところ。

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