ダルマーニャの観てきた!クチコミ一覧

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少年の庭【5454初の大阪進出】

少年の庭【5454初の大阪進出】

劇団5454

劇場HOPE(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

正義と闇
いつも作品の中に垣間見えるダークサイドな部分が好きなのですが、今回はかなり闇が濃く、個人的にはとても好きな雰囲気でした。
ただ、そのせいか終始わりとフラットな感じというか、見ごたえとしては物足りない&もうちょっとひねりもほしかったかも・・・というのが正直なところです。
この淡々と進む感じが、今回の色なのかな、とも思うけど。
関さんやアツシオさんの長まわしのセリフが少なかったのも少し寂しかった。
佐瀬さんはとても好きな役者さんなのですが、ちょっと表現がオーバーすぎ?と思う部分があり、今回はいまいち入り込めませんでした。
後半の理論展開の部分では、身につまされるところもあり、自分の行動を改めて考えさせられました。
物足りないとは書いたものの、いつも春陽作品ではじわじわとした余韻があり、帰り道でいろんなことを考えます。そういうところがとても好き。

ト音【たくさんのご来場誠にありがとうございました!】

ト音【たくさんのご来場誠にありがとうございました!】

劇団5454

テアトルBONBON(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

驚きとせつなさ
毎度のことながら、「今までで一番よかった!!」を更新してしまった。
いつもの驚き(何この知識!?なんでこんな発想が出てくるの?なんでこんな長いセリフがすらすら出てくるの?etc..)と、複雑に絡み合った糸がほどけていく気持ちよさ。そして今回は、甘酸っぱい切ない痛み。
ラストは自然に涙が出ました。
また見たいです。
前回のト音もすごくよかったし、改めて前回のも見たくなりました。
私は、坂内先生の立場や思考がよくわかる。
うそをつくつもりがなくても無意識に自然に出てしまう言葉もあるし、それこそTPOに応じて心にもないことを言えてしまう。
私も秋生から見たら、ムッキムキなんだろうな。

tag【千秋楽完売!ありがとうございます。】

tag【千秋楽完売!ありがとうございます。】

劇団5454

劇場HOPE(東京都)

2014/11/19 (水) ~ 2014/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

とにかくイイ!!
毎回「これまでで最高ー!」を更新してくれる5454。
今回はとても考えさせられるテーマでした。
前作「カタロゴス」以上に身近で、でもだからこそあまり向き合って見ようとしなかったこと、見ないふりをしてきたことを、いきなり目の前につきつけられたような感じ…
とても難しい理論を展開しつつも、ストンと頭に入ってきて、身につまされるような切ないエピソードも、最後はちゃんと昇華させてくれました。
こんなに深いテーマなのに、90分でちゃんと理解できて気持ちよくスッキリというのが、本当にスゴイ!
役者の数が増えて、全体的に厚みが増したように思います。
村尾さんのセリフ、アツシオさんのセリフ、あんなに長くて難しい内容をすんなり頭に届けてくれるのが素晴らしいです。
アツシオさん、たしかに教員とか識者のイメージが強いかも。今度はインテリやくざとかギャンブル狂とか、壊れた役も見てみたいです。

5454の作品は見るたびにどんどん進化していて、それでいて「あー、こういうところが春陽カラーだよね」と安心できるところが必ずあって、帰り道にいつもじんわり余韻を楽しませてくれます。

そして相変わらずオープニングがかっこよすぎィ!

カタロゴス-「数」についての短編集-【5454次回公演は11月後半!!】

カタロゴス-「数」についての短編集-【5454次回公演は11月後半!!】

劇団5454

劇場MOMO(東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

もっと見たくなりました
春陽作品を舞台で観るのは何回目だろう??
観るたびに新しい!と思っているけど(新作なので当たり前ですが)、今回のはいつになく新しい世界をのぞけたような気がしました。
客演が3人というのも大きいのかもしれません。
短編5本なんて、絶対好きなのとそうでもないのがありそうなものだけど、全部おもしろかった!順番もテンポも長さも、すべてが絶妙で、心地よい興奮のまま観終わることができました。

全部好きだけど、「スコアラー」が一番好きかな。
テーマもよりリアルで身近だし、榊さんの、自然体の高飛車感がとても気持ちよかったです。
嫌なヤツだけど、ズバズバ言いたいこと言ってジメジメしてないところがイイ!意外に素直なところもカワイイと思いました。
私は舞台特有の、「ちょっと芝居がかった感」がたまに苦手だったりするのですが、彼女の演技はとても自然で、すっと入ってきました。

ユキマルさんの「ゾロ目~」の悪魔と「不安の偶数~」の大学デビューしそこねたイタい男の子も好き。ちゃんとカンジ悪くてちゃんとウザい。演技の幅が広いなーと思いました。
なんといっても今回一番の注目は佐瀬さん!
衣装も絶妙でした!佐瀬さんにも新しさを感じました。
もっといろんな佐瀬さんを見てみたいです。

かと言ってベテラン勢が印象に残らなかったかというとそんなことはもちろんなく、安心して観ていられるからこその笑いや、考えさせられる部分が多々ありました。
舞台の小道具もちょいちょい凝っていて、それを発見するのも楽しかったです。

なんだか今回はほんとにいろんなものがぎゅーっと凝縮された濃厚な舞台でした。濃厚でありながらあっさりと食べられて、おいしい余韻にひたっているような感じ。
この日はアフタートークもあって、劇団員のみなさんのいろんな一面や裏話が見られて、得した気分です!それを踏まえてもう一回観たい!と思いました。
そしてなにより、仲いいなーと羨ましくなりました。

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