
広い世界のほとりに
劇団昴
あうるすぽっと(東京都)
2024/10/02 (水) ~ 2024/10/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
2時間30分以上の大作で途中休憩有。作者の出身であるイギリスのストックポートの街を舞台にしており、ある家族の苦悩と再生を描いている。役者陣は実に繊細で見事な演技を見せてくれる。各人の心の機微が伝わり、感情移入しやすい。ただ、舞台設定が英国でやや文化の違いもあり、また演出上汚い言葉遣いも散見されるので、少し違和感を覚える場面もある。

白魔来るーハクマキタルー
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2024/09/26 (木) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
同劇団の「将棋物」に親しんでいた自分にとって、良い意味で衝撃の舞台でした。開演前に少し時間がありましたので、「三毛別羆事件」を調べてから観劇に望んだのですが、文字で知るのと、実際に舞台で体感するのでは全く別物でしたね。凄惨な描写と登場人物達の葛藤が、深く胸に刺さり、何度も息を呑む瞬間がありました。また舞台の構成も素晴らしく、障子の開閉や光と音を駆使した熊の描写には、思わず目を奪われ、まさに傑作と言える舞台でした。

リング・アウト
A.R.P
小劇場B1(東京都)
2024/09/25 (水) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
基本コメディですが、家族愛がベースにあり、色々と感情を動かされました。異次元タイムパラドックスは最初戸惑いましたが、徐々に慣れていき、違和感なく楽しめました。分かりやすい人物設定と、語り部の存在が舞台全体をスムーズに進行させていて、非常に見やすかったです。最後には心が温かくなる素敵な舞台でした。

いつかのもの語り。
BB stage
萬劇場(東京都)
2024/09/26 (木) ~ 2024/09/29 (日)公演終了

スープラに乗って
東京マハロ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/08/30 (金) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初観劇の劇団さんでしたが、脚本、役者、音響などどれも素晴らしく見応え十分の舞台でした。登場人物も多いのですが、各キャラが確立しており、また感情の抑制や放出が繊細で惹きこまれました。各人物の明日が良い日になればと願います。

ミセスフィクションズのファッションウィーク
Mrs.fictions
駅前劇場(東京都)
2024/08/08 (木) ~ 2024/08/12 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
個性的な3団体による各40~50分の短編劇。それぞれの団体の特徴が出ていて面白く、転換もとても素敵でした。
公演中なので、短評はネタバレで。

犬の刺客 2024
友池創作プロジェクト
OFF OFFシアター(東京都)
2024/07/30 (火) ~ 2024/07/31 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
解散した漫才コンビの現在と過去を織り交ぜながら描かれる人間模様。題材としては時折見かけるテーマではあるが、脚本・演出を手がけたのが芸人でもある方だけに、リアルで生々しい描写が随所に光る。
主演の二人は対照的なキャラクターで、コンビ結成から解散に至るまでの道のりには、激しい悲哀と哀愁が漂う。この二人の生き様は、ごく少数かもしれないが周りの人々へ与える影響は、計り知れないだろうと感じた。

氷は溶けるのか、解けるのか
演劇プロデュース『螺旋階段』
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2024/07/26 (金) ~ 2024/07/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
子供の事故死という重い題材に、登場人物たち各人の正義で、思惑や行動がぶつかり合う。誰が正しいとか、誰が悪いとかではなく、これが現実か。観ている側は誰に共感するかで見え方が変わる舞台でした。90分と少し短めで、余韻とその後を想像させる終わり方。ただ、個人的にはやや各人の背景が伝わりにくいかもと感じた。

『口車ダブルス』
劇団フルタ丸
小劇場B1(東京都)
2024/07/10 (水) ~ 2024/07/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初めて観たフルタ丸講談、想像以上の面白さでした!演劇の説明部分を講談ですることでテンポも良く、また観劇者の心情を講談者が代弁してくれて、共感性を高めてくれる。気づけば笑いっぱなし。また登場人物達それぞれのバックボーンも簡潔に説明し、またキャスト陣の熱演もあってどの登場人物にも見せ場があり、楽しい。導入から徐々に惹き込まれていき、最後も余韻や彼らの今後を想像させる見事な締めくくり。年に何本も観れない素晴らしい舞台で必見です!

フィクショナル香港IBM
やみ・あがりシアター
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2024/05/01 (水) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
改めて笠浦さんの鬼才ぶりをみせつけられた作品。観劇後にみるとフライヤーに色々と情報が詰まっているが、予想のはるか上を行っておりました。

なかなか失われない30年
アガリスクエンターテイメント
新宿シアタートップス(東京都)
2024/04/27 (土) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
流石アガリスクさんというワンシチュエーションコメディ。10年ごとの各時代が交差する設定で、各時代の設定も奇抜ではあるが、得意の理屈?屁理屈?を並べて一気に魅せてくれ、その会話等がたまらなく面白い。

ワイルド番地
ホチキス
あうるすぽっと(東京都)
2024/04/05 (金) ~ 2024/04/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ホチキスさんらしい熱量の高い舞台。決闘課という奇抜な設定を、ハイテンションなキャスト陣の熱演でグイグイ引っ張る。決闘自体は平和的で落としどころも面白く、最後は大団円のフィナーレ。気楽に楽しめるお薦めのエンターテインメントコメディでした。

寉峯~カクホウ~
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
千穐楽観劇。今までの将棋物作品とは異なり、駒師にフォーカスをあてている物語。その分、勝負の緊張感は薄れてはいますが、不器用な家族愛がより鮮明で、周辺の人々含め優しさ溢れる舞台でした。時代を感じさせる話題や随所に笑いもあり、毎回思うのですが、観劇後に暖かい気持ちになれます。
亡父と打った将棋を思い出しました。

Strange Island
Nakatsuru Boulevard Tokyo
サンモールスタジオ(東京都)
2023/12/13 (水) ~ 2023/12/20 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
2時間半越えの大作でしたが、長さを感じさせない程、惹き込まれる舞台でした。人の欲望とそれぞれの正義が強烈に伝わり、感情を揺さぶられます。とある島の、とある町が舞台ですが、身近に感じてしまう所もあり、恐ろしくもなります。キャストさんの熱演も加わり、素晴らしい舞台でした。

結晶
劇団5454
赤坂RED/THEATER(東京都)
2023/11/10 (金) ~ 2023/11/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
近未来にあり得るテーマが、深く重く、見応えのある舞台でした。本劇団は二度目の観劇でしたが、やはり言葉選びが秀逸で、軽妙な会話が楽しめました。初日観劇で流石の完成度でしたが、まだまだ面白くなるとも思いました。お薦めの舞台です!

とのまわり
山田ジャパン
シアター・アルファ東京(東京都)
2023/10/04 (水) ~ 2023/10/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても考えさせられるテーマですが、随所に笑いがあり、重くなり過ぎない基本はコメディ作品。ですが笑い終わりに、現実の問題にも直面させられます。問題解決は何が正解なのかは分かりませんが、観劇後に人と話したくなるお薦めの舞台でした。

天召し -テンメシ-
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2023/09/21 (木) ~ 2023/09/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
実在した村山聖さん、小池重明さんをモデルにした将棋に魅せられた人とその周りの人達を描いた舞台。やはり面白い!細かい笑いを入れながらも厳しい勝負の世界を描いた脚本が素晴らしく、役者さん達の熱演もあって見応えのある舞台でした。

濫吹
やみ・あがりシアター
新宿シアタートップス(東京都)
2023/09/07 (木) ~ 2023/09/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
想像通り期待以上の舞台でした。オープニングから中国の少し幻想的な話で始まり、現代のPTAの話へと展開し、大人や子供のそれぞれの人間関係を軸に、可笑しくも各人の悩みが巧みに絡み合い、惹き込まれました。コロナ禍でのオンラインや業務委託等、最近の話題も織り交ぜながらも、負の面も見せられ、また多くの登場人物達も言葉の端からバックボーンが見えるような脚本は流石でした。役者さん達も、こういう人いるよなと感じさせる自然体の熱演で、どこか憎めない人達ばかりでした。大好きな同劇団で、また大好きな作品が増えました。

俺たちはどう生きるか!
株式会社L4
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2023/09/06 (水) ~ 2023/09/12 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
研究所を軸に4つの短編を集めた形式の舞台。どの短編もコメディながら本質をつくテーマがそれぞれ隠れていて面白く、短い時間を感じさせない。最初の短編のアクシデントを次の短編に織り込む演出も良かった。

血の底
演劇プロデュース『螺旋階段』
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2023/08/24 (木) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
バブル時代を映した重厚な舞台。笑いを散りばめているが、中盤から終盤にかけては徐々に重くなり、タイトル通り「血(地)の底」が垣間見れ、何より点と点が繋がる脚本が面白い。登場人物は20人とやや多いかと思ったが、キャラ立ちしており多さを感じさせず、役者さんも上手い方が多い。
舞台セットも面白い作りで、本舞台にはとても合っていた。