満足度★★★★★
満足。
テンポが良かった。熱量も凄かった。
役者一人一人の存在感もあった。
ネタバレBOX
どうしようもなく破滅への道を辿っていく折田さん演じるケンタが切なく、痛々しく、そして愛おしかった。誰か1人でも本来の彼を解放してあげられる存在があれば良かったのに。
リツコの「空気が淀むの」の台詞やママのだんだん闇に落ち込んで行く様子も良かった。脇田さんの声が好き。憂いのある表情が似合う人だと思った。
ミアちゃんは安定していて安心してみていられた。山本さんのまっすぐな目には惹きつけられるものがあった。舞台上の人物で一番落ち着いていた。
グンジは目がらんらんとしていて勢いがあった。感情の変化はあまりなく、自分の思いにストレートな印象。個人的に「ありがとうっ!」の台詞がかなりのツボだった。
テンノウはぽよよんとしていて可愛かった。癒し系。一つ残念なのは滑舌。もう少しはっきり喋れると、もっと表現の幅が広がるのではないか。
ピエロの長谷川さんは全てにおいて全力投球。幕開きから心から笑っていないな、ゆがんでいるな~と思っていたので、本性が現れた時に納得した。
みゆちむさんは本来のキャラクターそのまま演じているのかな、と。無邪気で可愛かった。
全体を通しておおむね満足。様々な意見があるようだが、色々な人に本気で考えるきっかけを与えたという事自体が素晴らしい。
観に行って良かった。