バルブはFB認証者優遇に反対!!の観てきた!クチコミ一覧

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『ゴールデンバット』『セブンスター』

『ゴールデンバット』『セブンスター』

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2017/11/29 (水) ~ 2017/12/09 (土)公演終了

満足度★★

■『ゴールデンバット』鑑賞/70分弱■
当日パンフの登場人物紹介を読んで、もっと厚みのある物語を期待したのだが…

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岩渕貞太 身体地図

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/12/01 (金) ~ 2017/12/05 (火)公演終了

満足度★★★★

■約60分■
進化の歴史とはすなわち、自己変革とそれに伴う悶えの歴史である。これを若きダンサーが切迫感あふれる舞踊で表現。
一人で演じることにより、進化の最高形態としての人類の孤独までもがひしひしと伝わってきて、胸を打つものあり。
課題は一時間という時間の使い方。少し持て余し気味だと私は感じた。

ちょっと、まってください

ちょっと、まってください

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2017/11/10 (金) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

■約195分(途中休憩込み)■
本作は劇団初の不条理喜劇を目指したもので、これまで作り続けてきたナンセンス・コメディとは違う、と作者。これまでのナンセンス・コメディとの差は正直よく分からなかったが、ぶっ飛んだストーリー展開と迷走する会話の取り合わせが途轍もなく可笑しい、私にとっては急所を突いてくる一作でした。

ネタバレBOX

おままごとや夢が現実と等価な現実味を持って現実ともつれ合う、とても面白い劇でした。
あの人&あの人

あの人&あの人

五反田団

アトリエヘリコプター(東京都)

2017/11/23 (木) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★★

■約100分■
ロミジュリを題材に遊び倒しながらも、セリフ回しは同作の訳書よろしきいかめしい文語調。硬軟のこの落差が面白味を生んでいた。笑った。

子ども参加型演劇『サンタクロース会議』

子ども参加型演劇『サンタクロース会議』

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/21 (火)公演終了

満足度★★

■約60分■
冷静な頭脳を持つ子なら、本作での議論を聞いてサンタクロースの存在を疑い出すのでは?と感じた。それでいいのか?

ネタバレBOX

「なぜ防犯カメラに映らない?」は、子らの思考をサンタの非在へと傾かせかねないもっともな指摘。それに対して、「聖なる存在だからカメラには映らない」は反論としてかなり無理筋。質量のあるプレゼントを運び込めるということは、サンタ自身も質量を持つ物理的存在だと考えるのが自然。ならばカメラにも映るだろう。
怠惰なマネキン

怠惰なマネキン

MONO

新宿眼科画廊(東京都)

2017/11/17 (金) ~ 2017/11/21 (火)公演終了

満足度★★★★

■90分弱■
やや非現実的な設定のもと進んでゆく青春群像劇。抽象的なぶん、かえって普遍性を感じた。

ネタバレBOX

香織の言い間違えが途中から激減するのが残念。あれを楽しみにしてたのに。
逃避行

逃避行

カマトト

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2017/11/17 (金) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★

■70分強■
タイトルに偽りはないものの、なぜ逃避したのか、そこが全然描かれていないことに不満。修羅場は面白く観た。あそこはもっと笑いが起きてもよかったのでは?

ネタバレBOX

修羅場というのは、整形までして過去を打ち捨て逃避に走ったヤリマン女のもとへこれまで関係した男たちが揃い踏みして大揉めするシーン。女は身重、しかも赤ちゃんの父親が誰だか判らないと知らされた男たちは次から次へと女から身を引くが、そんなシングルマザーの身の上でなぜ女は当面の生活に不安も抱かず、「生まれてくる子はいずれ私が死んだとき泣いてくれるだろうか?」などとずっと未来のことを想って感傷的な気分に浸っていられるのか? ここには強烈な違和感を覚えた。まずは当面の生活だろがっ!! そして父親の特定もっ!!
墓掘り人と無駄骨

墓掘り人と無駄骨

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

■約105分■
喜劇的な装いの向こうに少しずつ透けて見えてくる、一見おかしな人たちの濃く深い闇……。戦慄した。

ネタバレBOX

それでいて、ひとすじの希望の光も…。感動した!
冬雷

冬雷

下鴨車窓

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★

■約100分■
人間の深淵を見せられた思い。後半の切迫感に惹きつけられた。

doubt -ダウト-

doubt -ダウト-

いいむろなおきマイムカンパニー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/10/31 (火) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

■約95分■
マイムはもちろん、7人が織りなす華麗なるアンサンブルにも魅せられた。幻惑的にしてコミカル!

ネタバレBOX

出色は美術館のシークエンス。マイムの技芸においてもアンサンブルにおいても、このシーンの完成度がとりわけ高かった。
柳生企画『ひたむきな星屑』

柳生企画『ひたむきな星屑』

青年団若手自主企画 柳生企画

SCOOL(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/06 (月)公演終了

満足度★★★

■約105分■
劇を構成する材料ひとつひとつは面白いのに、諸要素が有機的に結びつかず、話が豊かにふくらんでゆかない。最後までもどかしい思いを抱えたまま鑑賞しました。もったいない。

ネタバレBOX

高速道路が通ってこのかたサービスエリアで町おこしをしている地方都市、そのサービスエリアの一角にある中途半端な飲食店でアルバイトをするともに“させ子”の姪と叔母、店の粗探しをするために日参してくるおかしな女性客、彼女の“取材”がひと役買ってどんどん偽装を暴かれてゆく町と店……諸要素はこのようにかなり面白いのだが……。
しあわせになりたい

しあわせになりたい

お笑い×演劇ユニット『弱い人たち』

ユーロライブ(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/03 (金)公演終了

満足度★★★

「命の授業」級のキラーコントが欲しかった。

ネタバレBOX

一番笑えたのは冒頭の「今だ!」のコント。
短編集「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」

短編集「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」

空宙空地

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/10/27 (金) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

■【目A/ひや/サプ/如水】鑑賞/約95分■
あとに観たこちらの盛り合わせは、この団体の作風の幅広さを感じさせるセット。先に観たもう一つのセットは神様の苦笑いを誘うような可笑しくも切ない話が目立ったが、本セットのある一編は神様を爆笑に、またある一編は落涙へと導くのでは?

ネタバレBOX

神様さえ爆笑しそうな一編とは、友人知人200人を巻き込む大掛かりなフラッシュモブでカノジョにプロポーズした男を描く『サプライズ』なる短編。
その200人を前にまさかの拒否をし、「これだけのことをされてもイヤなものはイヤ!」と男に楯突くカノジョを演じた女優さんの振り切れた演技が可笑しさに輪をかけて、終始笑いっぱなしでした。
「フラッシュモブのプロポーズがもし断られたら面白いよね」とはよく言われることだが、そのもしもワールドをディテールにこだわったセリフの応酬でコミカルに表現した脚本も見事。
なんだかんだでハッピーエンドに落ち着く展開もいい。
短編集「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」

短編集「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」

空宙空地

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/10/27 (金) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

■【スト/LT/ひや/目B】鑑賞/約90分■
この4編の盛り合わせを先に鑑賞。心優しい神様が、市井の人びとの日常の諸相をはるか天上から見下ろしたらこんなふうに見えるのでは?と思わせる作品群。たぶん神様、人間の間抜けっぷりにときおり苦笑を浮かべながらにまにまと覗き見ているに違いない。
初見の団体だったけれど、全体につつましやかな作風は好み。
何より、代表のおぐりまさこさん、作・演出の関戸哲也さんとも礼儀正しく誠実味にあふれ、団体そのものに好感が持てる。
ちなみに、お二人とも立派な大人でいらっしゃるが、酸いも甘いも噛み分けてきた人生のベテランにしか作りえない劇世界だったなあと、これを書いているいま思った次第。

ネタバレBOX

一番のお気に入りは、走馬灯に興味を持った奥さんにそそのかされた旦那さんが二人の思い出を次々に呼び起こし、奥さんと共有する「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」Bバージョン。
呼び覚まされるしょうもない思い出の数々に加え、思い出と思い出の間をつなぐ前衛もどきのダンスも可笑しく、それだけに、切ないラストが胸にきました。
ハイツブリが飛ぶのを

ハイツブリが飛ぶのを

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/10/19 (木) ~ 2017/10/24 (火)公演終了

満足度★★★★

■約105分■
あらすじにもある通り、噴火で荒れ果てた集落が舞台。ヒロインが噴火の前からその地の仮設住宅で暮らしていた訳はつまびらかにされていないが、原発事故が原因か? 作品からにおい立つやりきれなさは、ウン万年単位の環境破壊を引き起こす、原発事故という弩級の人災にしか生み出しえないものだと感じた。自然災害だけでは、このやりきれなさは出ない。

ネタバレBOX

そういえば終盤には、ヒロインの甲状腺が冒されていることを示すくだりが。作者が劇の背景に原発事故をも据えているのは間違いなさそう。
ノスタルジアの贖罪

ノスタルジアの贖罪

空想嬉劇団イナヅマコネコ

上野ストアハウス(東京都)

2017/10/18 (水) ~ 2017/10/23 (月)公演終了

満足度★★★★

■約150分■
あの世とこの世が交わる場で生まれる濃密な人間ドラマに感動! 劇伴がプツプツ途切れたり、前半の演技が生硬だったり、主に演出のせいだろう、ギャグがスベり気味だったり、新興劇団ならではの未熟さも否めず、満点はつけられないが、尻上がりに引き締まっていった演技が感動を押し上げ、熱いものを胸に抱えたまま帰路につくことができました。
上のような未熟さが克服されれば、まだまだ伸びる団体。
少なくとも音響の問題だけは、すぐにでも解決されたし。

スーパーストライク

スーパーストライク

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

■約130分■
人間関係というものを考え詰めるがあまり複雑怪奇を極め、滑稽味さえ帯びてしまう根本宗子のディープな人間観。それが汗のように滲み出た、切実味あふれる人間ドラマでした。

第25次笑の内閣『名誉男性鈴子』

第25次笑の内閣『名誉男性鈴子』

笑の内閣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/16 (月)公演終了

満足度★★★★

■約110分■
ヒロインが埼玉の女性政治家にダブって見えて仕方なかった。それも含めて楽しみました。

「7UP」「順風ジャンボ」

「7UP」「順風ジャンボ」

順風男女

OFF OFFシアター(東京都)

2017/10/14 (土) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

■新作コント集『順風ジャンボ』鑑賞/約115分■
ベスト版『7UP』よりも、新作集であるコチラをより面白く鑑賞。やはり新作集、バランスがよく考えられている。加えて、鶴町憲さんほか客演陣に芸達者が目立ち、可笑しさを押し上げていた。

ネタバレBOX

囚人たちが大した脈絡もなくご陽気に踊り出すオッパッピーな掌編「プリズンボーイズ」、ガラスの靴をガラスのブラに置き換えたシンデレラのパロディ「じゃない方の物語」、海外に栄転する会社員が落ち着いたら手紙をくれと言う同僚を“なぜLINEやメールでなく手紙!?”と理詰めで追いつめる「手紙」。この3編が中でも特に好き。
「7UP」「順風ジャンボ」

「7UP」「順風ジャンボ」

順風男女

OFF OFFシアター(東京都)

2017/10/14 (土) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

満足度★★★★

■ベストコント集『7UP』鑑賞/約110分■
なぜ選ばれたのか首をひねるネタがちらほらあって、ベスト版ながら出来はほどほど。順風を観始めて数年になるが、もっと秀逸なコントが他にあったような…。
客演の常連として、キレのある演技で座を引き締めていた井口千穂さんの不在も痛い。

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