さとの観てきた!クチコミ一覧

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演劇

演劇

DULL-COLORED POP

王子小劇場(東京都)

2016/05/12 (木) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

考えさせられる幸せ
観劇直後、頭のキャパオーバーで物語に気を取られてテーマの「演劇」に頭がまわらずアンケートも満足にかけずどう解釈していいのか悩みました。でも考えて考えて霧が晴れてきて自分なりの解釈が見えてきた時の快感・・・。観劇から10日経った今それを味わいつつあります。観て単純に面白かった!哀しかった!怖かった!などと思えるお芝居も素敵ですが、生活に浸食してくるほど考えさせられるダルカラの『演劇』に出会えたことを幸せに思います。

ネタバレBOX

たまたまかもしれませんが観客に関係者の親族がいらっしゃってさながら授業参観のような雰囲気を感じたり、パンフレットが卒業文集のようだったりで学校という舞台をとても感じやすかった。ぼくの成長した姿が松野だということだが、2人が対峙することによってぼくも松野ももう少し希望のある人生を送ってくれるんじゃないか、と願わずにはいられない(松野がんばれよ)
そして役者さんがとにかく凄い。一人残らず凄かった。
従軍中のウィトゲンシュタインが(略)

従軍中のウィトゲンシュタインが(略)

Théâtre des Annales

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/10/15 (木) ~ 2015/10/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

体感!
観る前は難解そうで理解できるかとても不安でしたが迫力のある兵士たちの発する言葉は不思議とすうっと入ってきました。(語りかけるようなタイトルコールがまた素敵でした。)お芝居を観るというよりも、自分が動物か石っころか何かになっていてその現場にいるような感覚。ジェットコースターのようなアトラクションのように、何度体験しても飽きることのない、そして観るたびに違った感覚で、そして理解が深まるごとにどんどん面白くなっていくんだろうな、と思いました。都合で雑遊バージョンを観れなかったことが本当に残念です・・・。
些細なことですが、始まる前の、たばこを使うことの注意などの気配りが優しくて嬉しかったです。
(観劇から5か月も過ぎてしまってからの感想で申し訳ありません。)

マボロシ兄妹

マボロシ兄妹

悪い芝居

青山円形劇場(東京都)

2014/07/18 (金) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★

わけがわからないけど
この様な舞台は初めてだったので正直自分でもどれだけ理解できているかというと全然わかっていないと思うのですが(脚本やネタバレレポを読んでなるほどそうだったのか!というような状況ですから)、ぼんやりした中でも鋭いメッセージは受け取ったと思います。青山円形劇場でこのお芝居が観られて本当に良かった。初めて味わった世界。この世界観にもっと浸かりたいなぁ。もう一回観たいなぁ!

衣装も音楽も役者さんたちの動きも素敵でした。やっぱりりょうさんと彬さんは目で追ってしまいます。

神の左手

神の左手

キコ qui-co.

Ito・M・Studio(東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

グロなのにピュア
最初登場人物がゴチャゴチャガチャガチャしていて感情移入が難しかったけれど個々のエピソードに進むにつれぐちゃぐちゃに絡まった糸や紐がするするとほどけて行く様でした。特に第一印象が悪かった男性陣のそれぞれのピュアな愛にぐいぐい引き込まれました(グロテスクなシーンが多かったのに!)。ハッピーばかりじゃないけれど観た後温かい気持ちになりました。

アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

シアター風姿花伝(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/31 (火)公演終了

満足度★★★★★

うわあああそうだったのか!
感想が随分遅くなってしまい申し訳ありません。同じ日に2回観させていただきましたが、観れば観るほど見つかるものがあって面白くなる舞台だったと思います。そして役者さんがみんな素敵で。最初嫌だった人もみんな好きになってしまいました。(逆もあったかな?)
私の回のゲストは山崎彬さん。色気と不気味さと迫力。素敵でした。他のゲストも観たかったなぁ。

ネタバレBOX

1回目の観劇時、私はセリフの聞き逃しが多いので、今回はとにかく集中してセリフを聴いていました。面白かったけれどなんだかモヤモヤした終わり方に物足りなさを感じてました。2回目は最前列で。暗闇の中で何が行われていたか。テーブルの上のワニとトリのぬいぐるみ。大変な見落としをしていたことに気づき、うわああああと声を出しそうになりました。すみはワニを連れて行ってその後どうしたのか?そしてアクアリウムの住人達はどうなったのか?
終わった後の展開をお客さんに投げるパターンはあまり好きではないのですが、これは考えるのが本当に楽しくて!半年以上たった今も、ふと考えてしまうことがあります。ぐちゃぐちゃになった水槽も時間がたてば形をかえつつ平衡をたもつもの。自分の身の回りに置き換えて考えてみるのがまた楽しい。
ブーツ・オン・ジ・アンダーグラウンド

ブーツ・オン・ジ・アンダーグラウンド

燐光群

梅ヶ丘BOX(東京都)

2014/05/23 (金) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

人ごとじゃないのかな
障害を抱えた人間のところにも召集令状が届くなんて、なんて現実離れした発想・・・だなんて思えない世の中になりつつあるのかとぞっとしました。集団的自衛権だけではなく、特定秘密保護法、福祉などなど、今の社会のあらゆる問題を巧みに盛り込みでも笑いも交えて飽きることなく、リアリティたっぷりな展開にひきつけられました。重いテーマでしたが、明るくとても楽しく観ることができました。

全部が全部共感できるというわけではなかったけれど、作り手のメッセージがガツンと伝わってきて、観た後に不思議な爽快感がありました。観に行って良かったです。

ネタバレBOX

自分は女だし年齢も超えてるからどこかで人ごとだと思っているところがあるけれど、男女平等を目指し高齢化社会になっていくこの先、対象外だなんて保証はどこにもないことに気付きました。

死なずに帰ってきた者たちが明るいながらも退院したあともトラウマに苦しむ姿をみた瞬間涙腺崩壊。戦死した人、生還できた人、選ばれなかった人、行けなかった人、残された人、全部不幸。戦争なんていいことなんて何もない。絶対に手を出しちゃいけない。そう教わってきたことを大切にしたい。

東谷さんを観るのは「プルーフ/証明」、「アクアリウム」に続いて3作品目ですが、格好いいのに、弱かったりひねくれたり裏で何考えているかわからないような格好悪い部分がすごく魅力的で好きです。
プルーフ/証明(谷 演出ver.)

プルーフ/証明(谷 演出ver.)

DULL-COLORED POP

シアター風姿花伝(東京都)

2013/05/24 (金) ~ 2013/05/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

あっという間の150分
初めての小劇場だったのですが、迫力に圧倒されてあっという間の150分でした。終わった時は、えっちょっとまだ観ていたいのに!!と呆然としたくらいで(笑)
鑑賞後はいろんな感情が頭の中をぐるぐる回っていまだに整理しきれない不思議な感覚です。
4人がとても魅力的で素敵でした。
全部のver.、そして前回の本公演ver.も観たかったなぁ・・・。

鑑賞後に谷さんと百花さんに握手していただきました。ありがとうございました。小劇場って素敵すぎる!!!

ネタバレBOX

湖へ散歩・・・のくだりで父親っこの私は涙腺崩壊。出産で里帰りした際に一緒に湖で散歩したことを思い出してしまって・・・(そんな個人的なことはどうでもいいですね。)
キャサリンがひたすら可愛くて、哀しくて、愛しかった。そして姉のクレアの複雑な感情の奥底にあふれる妹への愛情、ハルの不器用で人間くさいところ、ロバートの変人ながらもキャサリンへの溢れる愛情。愛があふれて観終わった後に心が温かくなりました。4人の俳優さんが本当に素敵で。特に笑顔からの切れる演技の迫力。圧倒されました。

あと音楽!外国の物語に川本真琴!?と驚きましたがキャサリンのキャラクターにぴったりはまってました。他も選曲がpopで素敵でした。舞台そばの席に座っていたのでちょっと爆音が辛かったです。

同じ谷さん演出の「ストレンジ・フルーツ」の東京楽を観た後に拝見させていただいたのですが、キャサリンはカナあるいはモリシタに、クレアは美晴に重ねながら観てました(モリシタと美晴のエピソードが好き)。
キャサリンに感情移入しつつもクレアの嫉妬と愛情が渦巻く複雑な感情に共感してしまいます。
(以前の公演では小栗さんがハル役だったのですね!観たかった~!!)

初めての小劇場がこの作品で良かった。ダルカラ、絶対また観に来ます!
ストレンジ・フルーツ

ストレンジ・フルーツ

東京グローブ座

東京グローブ座(東京都)

2013/05/03 (金) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

ぐっさり刺さった
劇中にはいろんな登場人物がいますが、それは演ずる役者さんや舞台にかかわる人たちそのものなんだろうな。芸術に対する狂気にただただ圧倒され、そういうものを持ってない自分に対する情けなさや、羨ましさ、またストーリーへの感情移入でわけのわからない涙がぽろぽろ出てきて最後には号泣してしまいました。観劇から5日経っていますがいまだに胸の中にとぐろを巻いたような余韻に浸れる今までにない経験をさせていただきました。

でもやっぱりもう一度最初から観たくなりますよね・・・。

ネタバレBOX

増田さん目当てでしたがそういう感情は見事に最初から吹っ飛びました。完全に千葉。前回の灰色のカナリアではかわいい役柄に少々物足りなさを感じたりしましたが、早口のセリフでも聞き取りやすく、最初(つまり最後)の狂気の場面での目がなんとも。時系列をさかのぼるごとの変化が増田さんならではでした。南沢さんのカナ、はかなげでかわいらしいのに本能のままにシャッターを押す冷酷さ、大げさすぎないのが却って恐ろしくて好きです。あ、女優さんの声がそれぞれ良くとおって好きだなぁ。とにかくすべての登場人物の、それぞれの愛すべき人柄と芸術に対する狂気、特に弱さ、どれも素敵でした。
時系列をさかのぼるというのでちゃんとついていけるかどうか不安でしたが心配無用。脳みそはフル回転でしたが謎解きみたいで楽しい!
重いテーマでしたが最後は確かに温かいものが心に残りました。凄い!!
『川崎ガリバー』

『川崎ガリバー』

WBB

青山円形劇場(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

劇場との一体感
青山円形劇場は初めてだったのですが、ユニークな形状と至近距離の客席が一体となって楽しい舞台でした。アクションも迫力があって素敵でした。
※今回自分の体調があまり良くなく、所々集中できなかった場面があったので、評価は遠慮させて頂きました。折角の機会でしたのに万全の態勢で参加できなくて申し訳ありませんでした。次の公演もぜひ観させて頂きたいと思います。

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