満足度★★★★★
勇気をもらいました
今回は内容が分かりやすかったです。(相変わらず謎かけのような台詞の言い回しが多かったですが・・・)
「何のために生きているのか」と作品の説明にもあるように、自分に問いかけながら見た舞台は初めてで、考えるより感じさせられる作品でした。
ネタバレBOX
☆キャストさんの千秋楽を観に行きましたが超満員でしたね。
ただでさえ狭い劇場ですが、何とか前方のソファに座れました。
間近で名雪佳代さんのお芝居が堪能出来て良かったです。
ただ、長編なのでソファでも疲れますね。今度公演があるならちゃんとした劇場でやって欲しいと思います。
劇中で言われていた「一番偉い人を暗殺する」というのは、政治経済を牛耳る権力者や、警察ではなくて・・・
それこそアダムとイブの神話のように、神様が人間を創り、彼らはそんな神様を殺そうとしていたのかと読み取り方によっては出来ました。
YouTubeのCMや、歌の歌詞でも「汚れた神さま」、「神様の気まぐれ」など、神に対して反抗している気がしたからです。
なので、最初は「イキテ、イキテ、イキマクッテ、シヌ」と言っているのに、なんでこんなに自殺者が多いんだろうと思ったんですが、それは神様に対しての反抗テロとも捉えました。
でもそれがアナーキズムで、それをするのがアナーキストなら、なかなかどうして後ろ向きなのかな。
でもそれが現実社会なら、妙に納得も出来る部分があって、勇気を貰う作品でした。
私はアナーキストにはなれませんけどね。
こういう作品は見終わった後にスッキリしませんが、自分を見つめ直せる良い機会です。
是非、今後も作品を作っていただきたいです。