ウルトラマリンブルー・クリスマス
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2013/12/05 (木) ~ 2013/12/25 (水)公演終了
満足度★★★
たしかにストーリーはいいのだが
初のキャラメルボックス観劇。
慣れればいいのだろうが、叫ぶような台詞術にかなり疲れを感じた。
大きなサンシャインの奥まで声を届かせようとすれば、そうならざるを得ないのかもしれないが、それなら、床置きのマイク程度で補助しても、もっとこまやかな表現を見せた方がよいのではないだろうか。
といっても、母親役の坂口理恵などは、無理のない台詞術でいい芝居をしていたし、結局は技術の問題か。
ゾロ目羅漢
ひげ太夫
d-倉庫(東京都)
2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
オリジナリティ
これまで、チラシのケバケバしさに観る気にならなかった劇団なのだが、評判の良さに観劇。
確かにこれは他にはない魅力だ。
最初に感じた違和感も、力技で引っ張って行かれるうちに何も感じなくなる。
まさに理屈抜きの楽しさ。観てよかったと思った。
「ラストシャフル」
劇団 浪漫狂
シアターサンモール(東京都)
2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了
満足度★★
がっかり
夏に原作者?の劇団で観た作品が好みだったので、こちらではどんな形を観せてくれるのかと期待して行ったのだが、途中から、なぜ自分がここにいるのか自問した。
これだけしか観なければ、それでよかったのかもしれない。
が、前回の公演を観た観客には期待外れでしかない。
その場しのぎの男たち
劇団東京ヴォードヴィルショー
本多劇場(東京都)
2013/10/18 (金) ~ 2013/10/31 (木)公演終了
満足度★★★★★
手だれの名優たちの味
パワフルだが肩の力が抜けている。
これがベテランの味だろう。
演出もオーソドックスにまとめて、俳優たちを自在に遊ばせているようだ。
伊東四朗の名人芸のような間には、この場で、この空気を共有できる幸せすら感じた。
かっぽれ!〜夏〜
green flowers
あうるすぽっと(東京都)
2013/09/06 (金) ~ 2013/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
堪能
初グリフラだが、予想通りの楽しめる作品だった。
大劇場での再演で、演出もダイナミック。
俳優さんたちも、本当の噺家さんと見まごうような、いい味を出している。
稽古が足りなかったのか、順番にかんでいたのは残念。
ラストシャフル
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2013/08/07 (水) ~ 2013/08/12 (月)公演終了
やはり名作(Bキャスト鑑賞)
ラストのどんでん返しに言葉を失った。よく考えればベタではあるのだが、それまでの展開で完全にこの世界に入り込んでいたので、まさに心が揺さぶられた状態になった。
いつも誰かが必ず書いておられる、この劇団の「俳優のレベル」の問題は、今回もあったが、メインどころがきちんと仕事をしていて、ベテラン女優も健在。クオリティの高いものになった。
第一次家庭内大戦〜手打ちの仕方〜
劇団マツモトカズミ
シアター711(東京都)
2013/06/06 (木) ~ 2013/06/09 (日)公演終了
満足度★★
プログラムに驚く
まず渡されたプログラムに驚いた。東宝ミュージカルと見まごうような立派な冊子に、アイドルのように可愛い女の子たちが大勢ほほ笑んでいる。タレント事務所なのかと思ったが、そうでもないらしい。しかし、何がやりたかったのだろう。
新選組―名もなき男たちの挿話―
Resonance
北池袋 新生館シアター(東京都)
2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了
満足度★★★
いろいろと納得
マチネのBチームを観劇。若い俳優の3人芝居だが、3人共に好演。殺陣も狭い中でよく頑張っている。ただ、この台本が人気声優のために書かれたものだけに、これをやれば、さぞかし人気声優のファンは喜ぶだろうという狙いのオンパレードで、彼らもこなしてはいるものの「特殊な当て書き」に足を引っ張れている気もした。
虚言の城の王子
空想組曲
吉祥寺シアター(東京都)
2013/03/03 (日) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
作家の力
初見の劇団。作家も俳優も若い。
が、人気の出る理由を納得した。
作家の構成力が素晴らしい。舞台美術も秀逸。俳優も巧い。
ただ、おとぎ話のパートは、あまりにも「らしく」作りすぎでは?
わかっていても、聞いていてぐったり疲れた。
あのテンションの高さには、懐かしさも感じたが。
後ろの正面だあれ!
椿組
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/02/27 (水) ~ 2013/03/05 (火)公演終了
満足度★★★★★
俳優が生きていた
田渕正博初の作・演だが、出演者は全員劇団員ということで、安定感があった。
ただ、前半は、この狭さの小屋としてはテンション過剰な部分があり、観ていて疲れた。
全員が力の入った体で動いていたのは、千秋楽ということもあろうか。
後半で空気が変わってからは、緩急がついて、たぶん演出が狙ったであろう空間が立ちあがってきた。
わずかの出演時間ながら、すべてをさらっていった外波山座長はさすが。
そして5人のきょうだいたちがしっかりとキャラクターを作り上げ、自分の仕事をしていた。
しかし何と言っても、岡村多加江のアメノウズメのキャスティングが大成功といえよう。
笑顔がとてもいい。だからより哀しい。
ラストの桜の美しさには息をのんだ。
大空より愛を込めて
サン・マルガン
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2013/02/05 (火) ~ 2013/02/10 (日)公演終了
満足度★★★
悪くはないのだが
初見のユニット。俳優さんもベテランがきちんと仕事をしていて、全体に悪くない。顔だけを光らせるパフォーマンスも秀逸。なのだが、笑えなかった。台本がステレオタイプというか、どのシーンにも既視感があり、のれなかった。ウェルメイドの演劇が好みだが、観客をいい意味で裏切るストーリーがほしい。