matuwoの観てきた！クチコミ一覧

家族はいつでも切れるけど家族が居ない孤独というのは想像もしたくないほどの孤独なのだろうと最終的に怖くなった。
最後の『お邪魔しました』この台詞に込められた気持ちが重くのしかかった。他人と家族…。血の繋がりだけで繋がれている家族。それを解くのは簡単なのかもしれないが簡単ではない。父親が出てくる場面では自分の頭の中の父親、現実に居た父親が混ざりあっているであろう会話。その父親が居なくなった後の女の感情。胸をぐぐっと捕まれたようで苦しくなった。人はそう簡単には変われない。役者の力、演出の力があってこそ色んな感情を観る側に与えてくれたのだろうと感じた作品でした。