逆鱗に触れるまでの細くて長い道《真昼間の章》《真夜中の章》
Cui?
STスポット(神奈川県)
2013/02/27 (水) ~ 2013/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
Cui?を観て
この感想が、この作品やこの劇団に向けての正しい感想かというと微妙な気がするけれど、とにかく面白かった。
《真昼間の章》と《真夜中の章》のどちらも観劇して思ったのは、尋常じゃない情報量の中に埋め込まれた「感覚的なもの」に圧倒されたなァということ。物語中に出てくる物凄い数の緻密でエッジーな言葉たちの温度は決して熱くも冷たくもなくどこまでも生ぬるい体温のようで、それらが自分の身に(しかも自分が欲しいところに)グサグサと刺さる快感はなかなか体験出来ないものだった。
舞台美術や音響や照明や役者の台詞などの全てから視覚と聴覚を隙間なく埋められる強い「感覚」は、また是非味わいたいと思う。
改めて、本当に面白かった。
これからのCui?の作品に期待を込めて、星5つを。