大ニンゲン展
モノヅクリズム ソラトビヨリ。
荻窪メガバックスシアター(東京都)
2007/07/04 (水) ~ 2007/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
こんな世界があったとわ!
「ニンゲン」を活かしているものは何か…!?
そう、言うまでもなく「細胞」たち!日頃顧みることの少ない、神秘の大宇宙人体を支えるやく60兆もの名も無き細胞たちによる、営々と紡がれる日常を、時にコミカルに、時に悲しく、時に熱くテンポよく描かれる世界は、さながら『ミクロの決死圏』の如く体内にワープしたような感覚に襲われる…凄い!
細胞を擬人化した芝居は寡聞ながら前代未聞。ましてそれを舞台の上でスムーズに成立せしめたとなるともはや空前絶後。ともすれば突飛で自己満足に陥りがちな設定を、無理なく肩肘張らず、演劇ならではの形で創造した作・演出の西村さんの壮大かつ庶民的な感覚には脱帽の一言だ。
もう終わってしまったが、これは荻窪という閑静な住宅街を万雷の喝采に巻き込むに充分な一作だった。次回にも期待!!!!