じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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チェーホフのスペックⅡ

チェーホフのスペックⅡ

カトリ企画UR

STスポット(神奈川県)

2012/02/02 (木) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

手法に特色ある中編2本
「熊」では小柄で可愛らしい女優2人で1人の巨漢を演じさせる手口にしてやられる(笑)。当日パンフレットの配役を見て「2人で1役とな?」と思ったが。劇中で人物設定を聞いて納得、みたいな。
「アングル」は断片的にしか知らなかった「櫻の園」を改めて知る感覚? また、シテが舞台上で演じ、ワキは生声や映像という手法に唸る。

FAST LANE  ファースト・レーン

FAST LANE ファースト・レーン

Performance team PADMA

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

時間泥棒?
擬闘、ダブルダッチ、バイクなどのスゴ技と脱力系ネタ(「台詞が棒読み」だなんてご謙遜!」)との組み合わせ方・バランスが良く90分弱の上演時間が1時間程度にしか感じられず。終演時に「あぁ、やっぱりこのテは体力的な面もあるので1時間くらいなんだなぁ」と思って時計を見たら90分演ってた、ってくらいで。時間泥棒でもいたのか?
また、ネタ系が単発でなく忘れた頃に既出のもののリプライズがあったりする(医者とかメガネとか)のも上手い。
それにしてもバイクと人のプロレスなんて発想、どこから出て来るのやら?

つぎ、待ち

つぎ、待ち

激情コミュニティ

d-倉庫(東京都)

2012/02/02 (木) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

痛快だが古傷が痛む終盤
表面的には独立したエピソードを同じ列車に乗り合わせたという共通項で括った形式はまさに「オムニバス」の語源的。
終盤で隠された共通項が明らかになり、女性たちが一斉に…な場面は痛快であると同時に古傷を掻きむしられるような気がしたりも(爆)。
その終盤の展開は昭和中期頃には男女逆で成立していたのではないか、とフト気付き「時代だなぁ」と。
あと、カラフルな幾何学模様に見せかけたバミりと、それを必要としたところの装置案も◎。

ロゼット〜春を待つ草〜【ご来場有難うございました!】

ロゼット〜春を待つ草〜【ご来場有難うございました!】

ハイリンド

「劇」小劇場(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台美術もステキ!
観始めてから初となる現代モノということに加えてシリアスなものも内包しながら基調はユーモラス、というのが新鮮。
また、いわば線描のように最小限の要素だけで組んだ装置(ドアにハイバイ式を連想)もデザイン、機能の両面からステキ。

あの日はライオンが咲いていた

あの日はライオンが咲いていた

PocketSheepS

萬劇場(東京都)

2012/02/02 (木) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

脚本にチカラあり
実は二軸な物語ながら「軸がブレた」印象でなくきちんと「シフトさせている」構成が巧み。
また、中盤で全体の構造と真相に関するヒントを提示することやくすぐりなどの小ワザを程よく仕込んでいることも上手い。

ネタバレBOX

劇中で触れた「ハッピーエンドとは何か」を受けるかのように、安直な「めでたしめでたし」のありきたりな所謂ハッピーエンドにしないのもポイント。
今夜だけ / × / ママさんボーリング(公演終了!感謝!御感想お待ちしています!))

今夜だけ / × / ママさんボーリング(公演終了!感謝!御感想お待ちしています!))

MU

駅前劇場(東京都)

2012/02/02 (木) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

「MUの三段跳び」(笑)
いかにもMUな3本、中編2本で短編を挟んだ構成もバランス良く、いわば「MUの三段跳び」(笑)。
中でも特に「今夜だけ」の【代理戦争】部分の演出と突き放したような(大人向け「道徳教材ドラマ」のような?)終わり方が印象的。

前週の鵺的が実は変態ではなかった分、こっちで埋め合わせた、な感もアリ。(爆)

2980!!

2980!!

ボビボビ。

小劇場 楽園(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

タイトルの意味もイイ
前作の続編だが、前半・後半にそれぞれヤマ場があり、やや盛り込み過多な感無きにしも非ず。
とはいえ家族愛がクローズアップされる後半は出色の出来(家族ネタには甘いσ(^-^))。
タイトルの意味が明かされるあたりとか、上手いよなぁ。

浅草版・くるみ割り人形

浅草版・くるみ割り人形

Project Nyx

吉祥寺シアター(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/30 (月)公演終了

満足度★★★

若干高めなチケット代にも納得
宇野亜喜良(=本作の構成・美術)のイラストから抜け出したかのようなオープニングシーンに導かれて繰り広げられるファンタジー。
豪華絢爛なショウ風のシーンなどもあり、若干高めなチケット代もこれなら納得。
それにしても3人のおネエ、強烈!

墓場、女子高生

墓場、女子高生

ベッド&メイキングス

座・高円寺1(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

幕切れが秀逸
一見突拍子もない設定てありながら、友との突然の別れやらいつか忘れてしまうかもしれない高校時代の友人関係などが浮かび上がってくる構成が見事で、それを端的に表現した幕切れは秀逸。

半島にて

半島にて

オックスフォードパイレーツ

明石スタジオ(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

「会話のお手本」オンパレード
自然だったりリアルだったりステキだったり、な「会話のお手本」オンパレードだが、どちらかと言えば「会話劇」よりは「会話スケッチ集」気味?
欲を言えばグループそれぞれがもう少しクロスして欲しかったが、これはこれで味わいがあるので可か。
また、上手の四角いヤツの土台部分とか、下手のラクダ色(?)の敷物(?)のフチの加工などを筆頭に、実は手が込んでいる舞台美術も◎。専任の美術さんがいないなんて信じられん!

ロンググッドバイ

ロンググッドバイ

オーストラ・マコンドー

JORDI TOKYO(東京都)

2012/01/31 (火) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

原作に目を通してから臨むことを強く推奨
観る直前に原作である萩原朔太郎の「猫町」を読んだ(※)ので冒頭とエピローグでニヤリ。また、中心となる部分は原作の精神(?)とハードボイルドとの融合で、これまたニヤリ。
(以下ネタバレ)

※ ケータイでもアクセスできるサイト「青空文庫」で手軽に読めるので、会場に向かう途中でも原作に目を通しておくことを強く推奨

ネタバレBOX

冒頭のモノローグは原作そのまま、エピローグは原作味わいを活かしたもので、さらにある部分は『ユージュアル・サスペクツ』を彷彿とさせ、あれこれ知っているとそれだけ楽しめる、的な。
チャンドラーの「長いお別れ」を知っていたらもっと楽しめたのか???
『The B.B.』

『The B.B.』

Q -codeblue&red-

萬劇場(東京都)

2012/01/26 (木) ~ 2012/01/31 (火)公演終了

満足度

不自然極まりない導入部
「なるほど確かに「青い鳥」だ!」な部分や、プレゼント関連、ダンス、装置など良いところもありつつ、10分近く押したことに何も触れないままの無神経な開演に続く不自然極まりない導入部で作品世界に入り込めず。
なお、舞台に見えた幅広テープでのバミり、スタッフが普段は大きな小屋を担当していると聞き、納得。(笑)

ネタバレBOX

部長からの急な呼び出しで恋人とのクリスマス・デートをすっぽかしたのに、何だって面識のないホームレス女性の落し物を探しに行くのさ!?
さらに途中で主人公が何のためらいもなくロシアンルーレットを受け入れるのも納得いかない。
まさかすべて「芝居のウソ」で片付けるつもり?
サムライ天使

サムライ天使

(劇)真肋製菓

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2012/01/24 (火) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

騙し絵のような味わい
舞台ならではの表現によるいわゆる「想像力刺激演劇」で「余白の多い=解釈の余地の大きい」内容はそのまま受け取ろうが深読み(あるいは誤読)しようが自在。
あたかも若い女性にも老婆にも見える(←一例である)騙し絵のような味わいが楽しい。

SINGLES【ご来場ありがとうございました】

SINGLES【ご来場ありがとうございました】

青春事情

調布市せんがわ劇場(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★

男女7人体験修行物語
「オトナの修学旅行」あるいは「男女7人体験修行物語」的な?(笑) 各人物のキャラクターもきちんと描き分けられていて手堅い。
終盤の「書」でそれぞれがホンの少しだけ成長したことを示すのとその後の歌が(それに加えて前半での般若心経も?(笑))特に上手い。

乱雑天国のA·B·C

乱雑天国のA·B·C

乱雑天国

エビス駅前バー(東京都)

2012/01/20 (金) ~ 2012/01/31 (火)公演終了

満足度★★★★

切なさ漂う2編
とあるバーの開店10周年記念パーティーを描いた「ユーモアのさじ加減」は後半で寂しさが漂い、それゆえラストのマスターの一言に(人生の)深みを感じる。
小学生・大人それぞれの男女3人組を描いた「独特リズム」はヒロインの哀しみを子供たちで緩和する、みたいな?

ネタバレBOX

深みを感じたマスターの一言は「楽しくなくなっちゃったんだなぁ、いろんなことが」。これ、よくワカると言おうか、感じたことがあると言おうか…。

また、「独特リズム」のヒロインの終盤での慟哭は観ている側も哀しくなるほどで説得力(?)アリ。

あと、2編が実は20年の時を隔てた同じ場所での物語で、登場人物の1人は両編に出てくるというのもよくできているよなぁ。
青春のプロ

青春のプロ

ライオン・パーマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/01/26 (木) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★

三題噺風?
「どう繋がるの?」な3本の流れがやがて1つにまとまりクライマックスを迎えるツクリは三題噺の如く巧み。
がしかし、その構造ゆえ前半に冗長な感がないでもない。
一方、「なワケねーだろ!」までは踏み外さずギリギリ「芝居のウソ」の許容範囲にとどめる(←個人の感想です)匙加減が絶妙。

カップルズ

カップルズ

鵺的(ぬえてき)

「劇」小劇場(東京都)

2012/01/27 (金) ~ 2012/01/31 (火)公演終了

満足度★★★★

鵺的としては異色作?
「変態大行進」(爆)との事前情報の割にはかなりノーマルで、ややヘンだが極めて「正直な」男女8人の物語。
濃厚に「死」のイメージが漂った前作に対して「セックス(=生)」を主題にしただけでなく、場所の設定・装置などことごとく対照的で、ついつい頬が緩んでしまうことも含めて鵺的としては異色作か?(笑)

太陽は僕の敵

太陽は僕の敵

シベリア少女鉄道

座・高円寺1(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

終盤の「驚愕の展開」はトドメ?
アイドリング!!!の大川藍に「いかにもアイドルな演技」をさせるなど意図的にわざとらしく(学芸会ノリに?)した、女優のみ出演のメインパートだけでも愉快なのにそれが実は…な終盤の「驚愕の展開」とそのバカバカしさたるや…もうトドメ?(笑)

ネタバレBOX

終盤、舞台で表現するのが難しい場面になると設定によって照明が落ちる「手口」に映画『ナイト&デイ』を想起。(笑)
乱歩の恋文

乱歩の恋文

てがみ座

シアタートラム(東京都)

2012/01/26 (木) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

広いステージでも遜色なく再現
乱歩の作品世界のような導入部と全体構造で語る妻の目を通した江戸川乱歩の半生・作家としての苦悩。
中学生時代に乱歩を読み漁った身としてちりばめられた乱歩作品の断片も読み取れて嬉しい…という感想を抱いた初演がこの大きなステージでも遜色なく再現されて至福。

白夜王アムンゼン【観客動員数1000人突破!】

白夜王アムンゼン【観客動員数1000人突破!】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/01/30 (月)公演終了

総論賛成各論反対?
少年ジャンプのノリにも通ずるファンタジー気味な冒険譚であるストーリー自体は悪くないし、犬やペンギンの擬人化(←当日パンフでワカるのでネタバレではないと判断)はむしろ楽しくて好きである。
がしかし、当日パンフで「史実とは異なる設定があります」と断っていてもここまで荒唐無稽なハナシの主人公にロアール・アムンゼンを名乗らせるのはいかがなものか?
まぁ、平井太郎が活躍してしまうような(笑)芝居もあるのでそこは譲るとしても、遭難死した(←これも当日パンフでワカる)先代隊長の名前を「フリジョフ・ナンセン」にすべきではないと考える。悪質な妨害(詳細はネタバレにつき略)をする英国隊の隊長がスコットではないのだから。
さらに、アムンゼン達の支援者である裕福な婦人が「ヤバい」なんて口走るのはそれこそヤバいだろう。
ついでに言えば英国隊の隊長が口にする「とんでもありません」は間違った丁寧語とされており、モノ書きには使って欲しくないなぁ。
かくて評価悩んだ結果は「評価不能」。決して「星無し」ではない。
蛇足ながら『白夜王アムンゼン』というタイトルなら「史実に基づいたフィクション」の域にとどめるべきで、この内容なら主人公の名前(やタイトル)を「アムンドン」「トムンゼン」など似て非なるものにすべきだったのではあるまいか?(余計な世話だ)

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