じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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帰還不能点

帰還不能点

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2026/05/28 (木) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/30 (土) 13:00

太平洋戦争前、官民混成で開戦是非を討論していた面々が当時のメンバーの死を機に終戦から5年経って再び集まり……な物語。
開戦に至る政府の動きの再現/検証を中心に据えながら終盤で戦争で亡くなった者・遺された者をクローズアップし、さらに「もしもあの時……」で締めくくる構成の妙に今さら気付く。
それにしても演を重ねる度に本作のメッセージ性が切実に感じられてくる昨今の世相、何だかなぁ(嘆)。

ツイスト・アンド・対話

ツイスト・アンド・対話

南京豆NAMENAME

シアター風姿花伝(東京都)

2026/05/27 (水) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/29 (金) 14:00

リビングルームでの同棲カップル+1のエピソードを舞台下手で、ロングラン公演終盤、あれこれトラブルに見舞われる劇団のエピソードを舞台上手で併行して描く「南京豆版小劇場讃歌」。
2つのエピソードの接点がなかなか見出せないのがもどかしいが、終盤でそれが示されてラストシーンで見事に結実するので許そう。(←何様?(笑))
また、トラブルの解決がチカラ技だが一種のファンタジーとして愉快♪

忘れかけてたのになぜ 忘れられないのはなぜ

忘れかけてたのになぜ 忘れられないのはなぜ

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2026/05/27 (水) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/28 (木) 19:00

AIに個人の記憶を複写する技術が開発された近未来の物語。
なのである意味「ハードSF」ではあるが、それを全く感じさせず(私見)「人間ドラマ」として描くのがいかにもトツゲキ俱楽部らしい。
たまたま観た日か前日に「中国ではAIを使って故人を再現することが禁じられた」という報を得たこともあり、科学技術(AI)と人間的なもの(記憶)のせめぎ合い(?)というテーマに哲学的なものを感じたりも。

アストロダスト

アストロダスト

劇団ミックスドッグス

小劇場 楽園(東京都)

2026/05/28 (木) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/28 (木) 14:00

今回はハード寄りの時間(&宇宙)系SF。あ、もちろんハートウォーミングな部分もアリ。
で、演劇集団キャラメルボックスが舞台化もした「あの小説」(一応伏せておく)がお好きな方はニヤリとするかも?
亜光速から光速で航行する宇宙船内と地上では時の流れの速さが異なることを見せる「地球で帰りを待つ人々」の加齢の表現が巧みだったことと序盤での青の明滅から白の明滅となる照明演出が印象的。

ブン/ダン

ブン/ダン

劇団チャリT企画

新宿シアタートップス(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/24 (日) 14:00

現在の日本に酷似しているがテクノロジーは進歩し政情の一部は悪化している架空の国を描いたフィクションだが、今の政情に対する楢原さんの憂い/疑問/怒りが「ど真ん中の剛速球」で描かれており何度も首肯した。そしてラストの怖さよ!

A Perfect Family

A Perfect Family

果報プロデュース

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/23 (土) 12:30

縁談を断るために知人を交際相手と偽って両親に会わせるというのはコメディの定番だが、本作はそこにアロマンティック/アセクシュアルを絡ませてビターテイストにしたのが斬新かつ独特で、それでいて「家族」それぞれの気持ちを前面に描いて見事。
また、主人公の祖母(故人)の干渉(?)ならびにその演者が他のモブも演ずるところやある役が一人二役であることなど「配役の妙」も堪能。

廻響クラッシュループ

廻響クラッシュループ

ソラニエ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2026/05/21 (木) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/22 (金) 14:00

「世にも奇妙な物語」あるいは「トワイライト・ゾーン(邦題:ミステリー・ゾーン)」を観に行ったらそれに間違いはなかったが、ダーク/ビターな方でなく稀にある「イイ話」の方だった、的な?(笑)
補足すると公開されているあらすじが超常的で、存じている出演者(に対する偏見?)からオカルト系?と勝手に予期していたら。あれこれ停滞していた人物たちが前に進みだす爽やかな結末で「肩透かしをくらった」ような……(笑)

ローヤの休日

ローヤの休日

カキカク

小劇場 楽園(東京都)

2026/05/13 (水) ~ 2026/05/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/17 (日) 13:00

脱獄を試みる女囚たちを中心とした物語、元はオール男声キャストで女性版も演を重ねているが初見。序盤で「独房と言っていなかったか?」と疑問を抱いたので終盤で「あ、やっぱり♪」と納得。
そしてそこに至るまでが賑やかで楽しいだけにビターな結末がイタいが、それを緩和するエピローグ(?)が救い。
また、一人を除いて初見の出演陣、いずれも的確な配役・演技で好感を持った。

幕末異聞 武士の影

幕末異聞 武士の影

演劇企画戯舎

「劇」小劇場(東京都)

2026/05/13 (水) ~ 2026/05/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/16 (土) 13:30

とある藩で起きた事件から十年の時を経て黒幕が再び動き始めたことに対して当時下手人とされた義賊も対応し……なピカレスク時代劇、2013年、2017年に次ぐ3度目の上演。
初演時に若干の抵抗を覚えた落としどころも再演ではさほどではなく、三演目の今回はむしろ説得力のようなものを感じたのは改稿によるものかこちら側の変化によるものか?
また、処刑された罪人の亡骸を「腑分け」に使うことに少し前に観た映画「幕末ヒポクラテスたち」との共通点を見出したりラストカットにスターウォーズ(第一作)のそれを想起したり(玄八=オビワン説(笑))。
それにしても初演にあの人、再演のその人がご出演だったとはすっかり記憶から抜け落ちていた……いやぁ、申し訳ない!(爆)

花よりタンゴ

花よりタンゴ

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2026/05/12 (火) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/13 (水) 13:00

「きらめく星座 -昭和オデオン堂物語-(1985年)」に続く昭和庶民伝第二弾として1986年に上演された(当時は「銀座ラッキーダンスホール物語」の副題が付いていた)作品の22年ぶり4度目の上演。
上手奥にピアノを置き複数の出演者が当時の流行歌などを生で歌いつつ悲喜交々の中に戦争による悲しみを描くというツクリに初演時同様「きらめく星座」の二番煎じ的印象を受けたが、いかにも井上ひさしな反戦メッセージは最近の社会情勢も相俟って心に響く(チラリとだが憲法9条にも触れている)。
ところで過去の上演時の配役をネットで検索したら再演・三演時のものは見つかったが初演のものはTwitter/X経由でようやく判明というのはいかがなものか?
こまつ座の公式HPにアーカイブがないというのもなんだかなぁ……。

『トラジャ百香拳』

『トラジャ百香拳』

ひげ太夫

シアター風姿花伝(東京都)

2026/05/01 (金) ~ 2026/05/06 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/04 (月) 13:00

結論から言えばいつもながらとても楽しい。
物語はアジア系民間伝承英雄譚の現代版という感じで「オトナの中にあるコドモ心」を大いに刺激するし、それを素舞台で組体操を筆頭とした身体(だけ)で表現するのは(多分)唯一無二。
そしてその身体表現、生物だけでなくいわゆる「装置」も、なのも毎度ながら本作では「漂う香り」までというのはアタマオカシイ(褒めてる)。
観劇好きで未見の方は騙されたと思って一度観ていただきたいモノです。
ところで本作の再演はホルムズ海峡の件を踏まえてのことか、それとも決めていたらああいう事態になったのか?

魔族会議

魔族会議

たすいち

インディペンデントシアターOji(東京都)

2026/04/22 (水) ~ 2026/05/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/01 (金) 14:00

魔王が退位を宣言して姿をくらましたことで次期魔王を決めるための会議を開くことにした魔族だったが……な物語。脚本/演出/演技の三位一体に衣装・メイクが「鬼に金棒」的に加わってキャラクターの個性が際立つのなんの。
そして終盤、「全員一致での結論」を主張し「話し合いましょう」というヒュウジに「12人の怒れる男」の8号を想起し、集団のリーダーに求められることとその責務の重さを語ることに感心。これ、初演時はここまで感じなかったような。
前後するが各キャラの「能力」の設定とその表現に説得力を与えた照明/音響や、玉座に気を取られて気付くのが遅れたがその後方の装置も見事。
あと、キヲテラエでは決して見ることがないであろうキャラの廉さんは貴重(笑)。

ずっと洋画みたいだね

ずっと洋画みたいだね

ナカゴー

浅草九劇(東京都)

2026/04/23 (木) ~ 2026/04/27 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/04/27 (月) 13:00

東京にこにこちゃんの萩田主宰の作・演出ゆえそれっぽさが支配する中、短いフレーズの掛け合いをこれでもかと言わんばかりに繰り返すなどナカゴーのテイストも採り入れてまさにハイブリッドな感覚?
「バカだなぁ♪」満載の楽しさでありました。

フードコートファミリー

フードコートファミリー

半ドア

ユーロライブ(東京都)

2026/04/22 (水) ~ 2026/04/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/04/26 (日) 14:00

フードコートに集まり家族写真を撮ろうとする訳アリ家族の三場の会話劇。
素舞台に6脚の椅子と長短2つのテーブルだけという簡素な装置での会話は役者の演技が剥き出しで、気まずさが支配するその場の空気に圧倒される。
また、間をたっぷりとった静かな会話で進行するスタイルに劇団普通の作風に通ずるものも感ずる。大きな動きはないのに何故か惹かれてしまうんだな。
あと、半ドアメンバー2人(脚本、演出)と出演者から3人が登壇したアフタートークも、映像作品と舞台演劇との違いや作品創作上の裏話が聞けて有意義だった。

中年の好機

中年の好機

さよなら人生

スタジオ空洞(東京都)

2026/04/18 (土) ~ 2026/04/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/04/25 (土) 13:00

とある縁で知り合った二人の未婚中年男性を軸とした90分。
この二人のああ言えばこう言う的な軽妙な会話が巧みで、テンポの良さも加わり引き込まれる。
で、ほのぼの系かと思いきや次第にドロドロ要素が混入してくるのも「中年版劇団競泳水着」のようで面白い。
また、コの字型のアレを様々に使いいろんな場を表現する装置や「そうか、あれは都会のビル群のシルエットか♪」な背景の黒い部分など「これぞ小劇場」な舞台美術も良かった。
満足満足ゥ♪

軋み

軋み

Nana Produce

テアトルBONBON(東京都)

2026/04/23 (木) ~ 2026/04/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/04/24 (金) 14:00

2008年12月、THEATER/TOPS(現・新宿シアタートップス)でのブラジルによる初演以来18年ぶりなので序盤の展開と舞台美術以外の記憶が薄れており(爆)新鮮な印象で観る。
そして序盤こそブラックユーモア満載で頬が弛むが、次第に良心の呵責に苛まれる主人公が描かれるのがイイ。それゆえ「あの結末」もごく自然に感じられるのが巧いんだな。
なお、新アシスタントや宅配便の配達者が……な部分、もしかして主人公は「あの罪」よりも「処理を依頼したこと」への悔いが大きいのか?とも思った。(普通なら「あの罪」の相手を見るよねぇ)

碧く哭く

碧く哭く

‐ヨドミ‐

TACCS1179(東京都)

2026/04/22 (水) ~ 2026/04/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/04/23 (木) 14:00

文明開化な明治初期、士族の次男を主人公に当時の日本人と外国人との交流や軋轢を描いた力作。内心では日本を下に観ている英国人なども描きつつ、士族の長男としての悩みを抱く主人公の兄と主人公がそれぞれ進むべき方向を見定める展開に「おや?今回はそういう路線?」と思いきや、そこから悲劇が幕を開け、クライマックスはスペクタクル(?)になるのはやはりヨドミ、でぃすいずヨドミ(笑)。
また、英語で交わされている設定の会話もすべて日本語なのに「これは英語なんだな」と察することができるのが巧い……どころかスゴい。このテクニックに舌を巻いた。
あと、直近の朝ドラ2作と通ずる部分もあり共時性も感じた。

春に思い出す、夏の君はもう遠く

春に思い出す、夏の君はもう遠く

劇団皇帝ケチャップ

シアター風姿花伝(東京都)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/04/17 (金) 14:00

17日昼の【チーム春】と18日昼の【チーム夏】を観劇。
アラサー女優/作家が企画会議に赴いた先でかつて同じ事務所に所属していたが高校時代に引退した同期の仲間と再会し……な物語。
2020年9月上演作品の改訂版。6年前のことゆえ記憶が曖昧(爆)ながら当時の感想に「複数のサブエピソードゆえに登場人物が多く」とあり、改訂によりスッキリ解り易くなった感じ(ちなみに前回の登場人物13人に対して今回は10人)。
そしていつもながら吉岡脚本の魅力である「会話の自然さ/あるある感」満載。高校生たちの軽口にしてもタレントとマネージャーのからかいあいにしても「ありそー!」でニヤニヤ。
あと、現在と12年前の高校時代の同じ人物を別の役者が演ずるが、それを「時を隔てた同一人物」と納得させる配役/演技/メイク(ヘアを含む)も見事。

また、ダブルキャストや複数バージョンの公演では先に上演される方が「基本形」で後から上演される方は「応用編」との認識に違わずチーム夏はチーム春と較べて各人物の個性が強調された印象。これだから両方観ちゃうんだよなぁ(笑)。

汗が目に入っただけ

汗が目に入っただけ

フジテレビジョン/LIVE FORWARD/アガリスクエンターテイメント/サンライズプロモーション大阪

IMM THEATER(東京都)

2026/04/03 (金) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/04/10 (金) 14:00

故人の霊が自分の通夜に関する家族のもめごとを、たまたま訪れた自分を見ることができる人物を通して収拾しようとするが……なコメディ。
勘違いに始まり嘘を嘘で上塗りしという展開で勢いがついたところで2019年に上演された「エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcal)」の手法を採り入れ目まぐるしくなるのが何とも愉快なだけでなく「あんなカタチ」でエクストリーム(後略)を収束させるのが見事。
また演ずる役を記したキャップをかぶるのは2013年のエクストリーム・シチュエーションコメディ(ペア)で使ったテだと後から気付く。
そんなこんなで過去の「実験(?)」を応用するのはさすがだが、後半は演者の消費カロリーに気を取られれて本筋に集中しにくいのが珠に瑕か?

SHIROCK 〜ヴェニスの商人より〜

SHIROCK 〜ヴェニスの商人より〜

OuBaiTo-Ri

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2026/04/02 (木) ~ 2026/04/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/04/02 (木) 14:00

概要とキモの部分は知っていたもののちゃんと観るのが初めてなのでWikipediaで予習して正解、序盤で「そこからそこまで跳ぶの?」な部分も難なく理解。
そうして一件落着かと思った後の展開に驚愕。原典のハッピーエンドから現代の要素であるレイシズムなども加えてビターエンドにするとは畏れ入る。
90分という程よい尺も含めて上出来上出来♪

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