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樫の木坂 四姉妹
2023.06.15
長崎港を一望する古い石畳のその坂道を、人々は樫の木坂と呼ぶ。
樹齢数百年とも言われる老木も、1945年8月9日の原爆投下で息絶えてしまったと思われたが、翌年の春一枚の葉を芽吹かせた。
今ではこの道端から、葦葉家の庭先までみごとな葉群を広げていた。
両親と長男、四姉妹の7人家族の賑やかだった葦葉家。
「私たちの毎日には、一度だって8月9日が消えたことはなかとよ」
被爆し生き残った三姉妹が、あの日とどう向き合って生きてきたのか?
戦後55年経った、2000年から物語は始まる・・・