満足度★★★
外はいいなぁ
なにしろ、お寺の境内で上演ってのがよかった。
場所が持っているパワーというのは計りしれないものがある。
しかし、どこまでも開けた空間に役者陣のパワーが拡散して薄れてしまった印象も。
濃密な空気が特徴的な害獣芝居としては、少々不利な場所でもあったか。
台詞自体が拡散してしまってよく聞こえない役者もおり、総合的には野外が裏目に出た感もなくもない。
後藤剛範の存在感が恐ろしかった。
満足度★★★
実質初日見てきました。
実質初日ということもあるのでしょう、前半はちょっとメリハリがなく退屈でしたが、中盤以降、"火の元"を撒いた後の、お七とマッチ売りの少女の、数え歌のようなセリフの応酬のあたりから、役者さんものってきてアドレナリンが出始めたのでしょう、全体にドライブ感が出てきて面白くなってきました。
ラストのお七さん、ホントに"もの狂い"のようにいっちゃってる表情が印象的でした。
発展途上な部分は多々ありましたが、後半のテンションを最初から発揮してくれれば、じゅうぶん面白くなったと思います。
野外ならではの演出は面白い。雨上がりのにおいもいい感じ。
公開稽古
19日、20日が台風で公演中止、初日の21日は夕方から大雨でしたが、公開稽古(無料)のかたちで公演とのこと。
台風で2日間公演中止となり、今日は何としてでも公演したかったのでしょう。お客さんが一人でも来れば公演するつもりで待機していたのだと思います(結局、20人弱集まったでしょうか)。
本来のセットや演出ができず、照明は街灯と懐中電灯のみ、小道具も十分に使えない状況でしたが、「芝居したいんだ」という気持ちが強く感じられました。いい体験させてもらいました。
※公開稽古ということでしたので★はつけません