『愚図』 公演情報 『愚図』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-18件 / 18件中
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2016/11/12 (土)

    群像劇で、KAKUTAほど丁寧に一人一人を描く劇団を知りません。
    団々明らかになっていく、必死で生きてる人のダメダメなところが、悲しくて、切なくて、でも強いなぁ、人って…と思える。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/11/13 (日)

    噂には聞いていたが初見。構成力高く、評判通り楽しめたんだけど、個人的にはあまり刺さらず…ちょっと大人過ぎるかな。心がざわつくものの、価値観が変わってしまうほどの衝撃や震えがくるほどの激しい共感がある訳でなく…物語を眺めてしまった。それでも充分に楽しめはしたけど

  • 満足度★★

    皆さん誠実に芝居していた
    桑原さんは自由でそれが良いなと。
    正蔵さんがとことん誠実だった。
    千葉さんは可愛らしかった。
    気になったのが、何故か舞台と客席との距離間が遠い感じがした。

  • 満足度★★★

    悪くはないんだけど…
    類は友を呼ぶ愚図スパイラル。
    場面転換の分かりづらさに、今回はどこか上の空で見てしまいました。
    アレが見切れる座席からの観劇だったので、アレの存在の重要性が繋がっていく過程を把握するのには、もっと後ろの座席で見たかった気も…まぁ、こんなこともあるか。

    KAKUTA20周年おめでとうございました。

    ネタバレBOX

    前方席で見た為、白骨死体の現場の様子がどうなっているのか全く見えず、かろうじて頭蓋骨らしきものが目に入る程度。それが物語の鍵になっているんだろうなとは思いながら見ていたが、広いステージにメインの背景は野外。リビング、スーパーの事務所、居酒屋、野外写生、旅館の一室、如何わしい店舗清掃、ホームレス、沖縄などなど、そこに2012年から現在とエピソードが混ぜあう。
    気持ちのすれ違い、一途さ、焦れば焦るほどケンカ越し威嚇、横領逃亡、まとまり方も見事なんだけど。完璧な人間ではないけど愚図な性格でもないと思う自分だが、これまでの人生に於いて、生き様が下手な部分はここに出てくる人たちとなんら変わらないのかも。

    ゲスト俳優の林家正蔵師匠の落語は聞いたことはなく、テレビのバラエティ番組の活躍していた「こぶ平」名義のほうが馴染みがあるが、こぶ平時代も落語は聞いたことがない。この人の話芸は知らないが、話術がもともと苦手なんである。メインクレジットで名前を見た時、今回は見送りかな…と思っていたが、長年見続けてる劇団だし、20周年だし、見ないことは自分で自分の首を締める愚かなこと、と観念的にチケット確保。
    アテ書きではないと思うが、気が弱そうな初老の男役は似合っていたと思う。
  • 満足度★★★★

    全体的には良い
    出演者、演出、設定などはとても良い。ただ脚本だけ少し物足りない感じはいなめなかった。

  • 満足度★★★

    愚図、愚図。
    舞台の構図、構成が相変わらずいいなと思いました。
    とっちらかったようでいて、とてもわかりやすいのです。
    ただ、物語がいまひとつ、物足りない気がしました。
    何だろう、もっと強烈な何かがほしかった気がします。

  • 満足度★★★★★

    お見事!
    2014年の『痕跡』で鶴屋南北賞を受賞した痕、再演モノを経ての書き下ろし作品だが、桑原らしい感触の芝居である。さまざまな一見無関係に思えるエピソードで始まり、それらが収束していくという構成も見事だし、少し笑わせ、しょうがないなぁと思わせ、そして切なく終わる展開も見事だ。何よりも寂しい人への暖かい眼差しが感じられるのが良い。KAKUTAにしては、そう多くない人数での群像劇だが、メインの夫婦を演じた林家正蔵・千葉雅子の組み合わせが実に良い。

    それにしても、1日に観た青☆組の吉田小夏と、桑原が、どちらも平田オリザ女子高生企画の『転校生』に出ていたというのは、興味深い。

  • 満足度★★★★

    桑原裕子の作演出+出演
    御大・桑原が「女優力」を自劇団で発揮するときは戯曲力が満点にならなかった場合ではないか、と、以前より思う所あり。今回はいきなり登場して存在感を示し、果たして如何かと、やや不安気。結果的には、随所で「抉り」の快感を味わえ、悪い出来ではなかったと思う。秀逸な舞台であるが、ただ「部分」は「全貌」の出現を待つ身、やはり「全貌」についての感想が第一に漏れる。もう一つ「部分」を繋ぐ線があれば、そしてその線が現代性を持つものであれば・・あるいは繋ぎ方を違えれば、(下世話だが)賞に近づいたのではないか・・という感想。
     愚図が「負け組」を象徴するものだとすると、誰しも持つ「愚図」性に思い当たるという事もなくはないが、芝居の中ではミステリーの進行の途上で「愚図」は特殊な意味合いを帯びて、怪異な物語の印象が強い。
     ただ、様々な視点を投影できる作品であるかも知れない。その事が可能な、一連の「起こり得る」事象を、構築してみせた。特徴としては時系列の説明がだいぶ省かれ、しかも中心的な「謎」は最後の最後に意表を突く形で解かれる。そして提示されたのはやはり、一つの事象、事実である。
     ただ当たっているかどうか自信はないが、提示された「事実」の解釈に対して、観客に委ねられているとしても作者は無実ではない。ある「傾き」を好まず排除した痕跡があり、それが図らずして仄めかす何かがある。(そこがうまく掴まえられないが)

  • 満足度★★★★

    愚図
    ぐずぐずしているから愚図なのか、愚図だからぐずぐずしてしまうのか分かりませんが、もっとなんとかできたんじゃないかと思ってしまうのでした。

  • 愚図
    約2時間15分。市井の人々あるいは社会的弱者の群像劇と言えるのかな。飛行機の轟音、ある時期の自粛ムード、ホームレス、特殊清掃、沖縄旅行など。人間関係や会話よりも題材自体がヒントだったかも。『往転―オウテン』から5年。映画「紙の月」「東京難民」思い出す。

    ネタバレBOX

    やきとり屋の腹違いの兄弟が、沖縄にいる父のために持参した酒を皆で飲んでしまい、酒瓶が入っていた箱をうまく使っていた(主人公が横領した金をその箱に入れて、妻に配送した)。
  • 満足度★★★★

    「なるほど」
    “笑い”を織り交ぜたそれぞれのエピソードが絡み合い、物語を形成してゆく構成力は秀逸でした。

    「愚図」は「ぐず」の当て字のようですが、
    まさしく、その“愚かな図”が「なるほど」と納得できる“ぐず”を描いていたように思います。

    観劇後の何ともいえない感じは、“愚図”たる所以の作品なのかもしれません。。。

  • 満足度★★★★

    正蔵さん
    正蔵さんの人の好さそうなところがぴったりの役どころだったが、「なんでそうなの?」という疑問行動が多くもどかしい。そんな行動への誤解は修復されることなくますます深みにはまる。美しい舞台演出とともに人間の悲哀が描かれていて悲しい。
    それにしても開演後に遅れて入ってくる人が何人もいて、しばらくは舞台に集中できなかった。開演前に携帯機器の電源についての念入りのアナウンスがあったが、微弱なバイブ音よりも観客の出入りの方がはるかに気になる。

  • 満足度★★★

    約135分
    KAKUTAにしてはパッとしない作品。カーテンコールの拍手も、心なしか弱々しかったような。。。

    ネタバレBOX

    まず、グルになって横領を働くスーパーの上司と部下が悪に走った理由がしょぼい。
    上司であるうだつの上がらない妻子持ちの中年マネージャーは「周りに愚図だと思われてる自分にもこんなデカいことができるんだと証明したかった」(大意)
    その部下である、まずまず可愛い27歳経理担当女子は、ホスト遊びの資金稼ぎのため。
    これじゃあ「勝手にしてくれ」と言うほかなく、どちらにも感情移入できません。
    のちに白骨遺体となって発見されるマネージャーの死因も死因。人間違いによる過誤殺人って、やっぱり死には必然性を持たせないと。
    パッとしないマネージャーに頓馬なこの死は、ある意味“必然”なのかもしれないが。。。
  • 満足度★★★★

    巧み
    外道でもなく、クズでもなく、愚図って何だろうって思いました。

    ネタバレBOX

    失恋して落ち込んだ女性と彼女を見守る親友、義姉や妻から浮気を疑われたものの平凡な男のしていたことは実は部下の女性社員と共謀しての横領、ホームレスに妻を死に追いやられた男の執念、失踪した父親からの手紙をもとに沖縄を訪ねた兄弟、これらが絡んだとき事件が起き、女性と親友が発見した白骨体の真相が明らかになりました。

    浮気より横領が軽いのかと思わせる不思議さ、いくつもの事情が重なるストーリーテラーの巧みさ、娯楽性に溢れていましたが、深みまでは感じませんでした。

    正蔵師匠は最近落語に専念しているのかと思っていました。落語家臭くなく普通の男らしい演技でした。
  • 満足度★★★★

    つながる世界観
    まず舞台装置が素敵でした!!
    光と音の変化で、舞台上が色々な場所に変化する様は、
    まるで映像作品を観ているように、
    イマジネーションを刺激してくれました!

    様々な人間の想いが、
    螺旋のようにつながっていき、
    結果、あの様になっていたとは(驚)

    先にも書きましたが、
    個人的には、舞台上に演出された「私有地の夏の気配」が
    本当に素晴らしくて、
    自分も森の中にいて、キャストと一緒に現場を目撃している気分でした。


  • 満足度★★★★

    愚図
    夫は仕事に、主婦は平凡な毎日に、女は恋に、男は過去に、それぞれが日々溜まっていく爆発しそうなものを抱え、それが形を変えて放出されていく。その歪みが当たり前の生活を壊していく。小さな歪みを愚図愚図引きずって、やがて、泥に埋まる。なかなか面白い展開ではあった。また出演者のバランスも良かったのではないかと思う。因果は直接ではなく、巡りめぐってくるものだと、ラストを観て感じた。

  • 満足度★★★

    林家正蔵氏の芝居
    林家正蔵氏は、TVのバラエティでも、こういう頼りないキャラの役回りが多く、本人はそれで良いのでしょうか?どうもすいません。

  • 満足度★★★★

    20世紀の終わり
    から続く倦怠感は、リバーズ・エッジ&ソナチネ。その内その内って言ってると、怒ってるのか泣いてるのかわかんなくなるぞ。

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