満足度★★★★
鑑賞日2016/05/21 (土)
紙風船の戯曲に役者でオリジナルの人間関係を重ね、芝居を繰り返し演出を変えていくことで男女の想いの機微を表現している風。とても繊細。特に棒読みを多様に使っている印象で心地よく混乱した。欲言えば演出パターンはお遊びでもう少し追加が欲しいな。役者の人間関係を色々想像させつつも、最後に意外なオチが用意されていて、幕引きも良かった。
実は紙風船自体は観たことがないので、終盤はどこからオリジナルになっているのか戸惑いもあったが、こんな経験、中々出来ないね。面白かった。
無題1859(16-149)
16:00の回(晴、暑い)
15:30受付、15:40開場。
黒いテーブルと丸椅子(2脚)、隅に紙風船。
ここはちょっと久しぶり...「プラプーだよ!年忘れ上映会(2015/12)」。
「紙風船(1925)」は4月に「libido」版(新宿眼科画廊)を観ました。
説明を読んで、キャスティングオーディションを兼ねた「試演会」とあったので、どのような内容になっているのか気になって観に来ました。
終わってみると、まずまず戯曲に沿った展開でした。
途中、ハイテンション版(すみません、意図がよくわかりませんでした)があったり、ゆったりモード版であったり。ロボット版(?)は何か(仮面か?)潜んでいるんだろうと思ってみていたのですが難しく感じました。
即席収集してみると「転地先の辻堂の海岸で、殆ど即興的に書き飛ばした(青空文庫から)」作品、この夫婦はどんな世代なのかなと思っていたら「結婚後一年の日曜日を如何に過すか 」とあったので比較的若い世代なんだろうと思い至るのでした。ネットをみると大正時代の結婚年齢は男性25.0歳、女性21.2歳という記述もありますが、当時と今とを比較しても、と思うのでした。
二人の明日をどうみるのか(自己を見つめたときどうみえるのか)は世代によってだいぶ異なるのではないかと思いました。
昔、劇団にいた「女性(千秋)」がどのような位置づけなのか聞き逃してしまったので戯曲を読んでみましたが、よくわかりませんでした。
Simon&Garfunkel「April Come She Will」