満足度★★★★★
鑑賞日2016/04/29 (金)
美しいものを観た。久しぶりに、そんなふうにシンプルに感じられる舞台と出逢った。
遠い昔どこかで観た絵画のような物語。その非現実感を醸し出しているのは、逆説のようだけれど生身のダンサーたちだったかもしれない。ありえないくらいしなやかな身体が物語を牽引していく。
キャストもそれぞれ味わいのある演技で物語によく似合っていた。
詩的な言葉に満ちたどこか懐かしい物語。それを彩るしなやかな舞踏と生演奏。描きだされた世界に浸って、しばし日常を忘れた。
満足度★★★★
ダンサーチームのパフォーマンス高し
話しの内容、演技、パフォーマンスと、いろいろと見どころのある作品だったが、個人的にはダンスのパフォーマンス、特にポールダンスは素晴らしかった。坂井絢香さんは、プロのポールダンサーで、昨年の女子日本一らしい。今回初舞台。初主役の早見あかりさんは、まだまだな感じですが、総合作品としての完成度は良かった
満足度★★★★
視覚と思考の舞台
ステージを三方から囲み、その正面?から観劇。
ステージ中央に直立の階段、奥には楽器演奏、頭上から吊り下げられたロープに踊るダンサー、一風変わった人々が現れては様々に移り変わり、どですかでんの六ちゃんではないが、神の娘が地上で体感する世界はまるでオルゴール仕掛けのような美しくも儚げで、人の醜さ、清濁さなども見えたりする、そんな生き様を経験する、見ているこちらは考えるな感じろ、な舞台だった。
頭の中で見ている夢のイメージを覗いてみたら、娘の深層心理が見えてきた感じだが、あの赤ん坊はどうなるんだろう?あ、夢の話だからいいのかなw。
最後の娘の姿は神々しかったが、いろいろ経験を踏んだ割に冒頭と同じ演技に見え、成長の変化を感じなかったのは残念。公演終盤に見たらもっと違って見えたかも。
原作は未読だが、長塚さんの脚本にしてはわかりやすかった。
約2時間。