初演を終えて、一年以内にこの作品は再演しましょう!というアツい声に応えて、いよいよ帰ってきました。
僕が生来の慎重派で面倒くさがりで凡人であるがゆえ、重い腰を上げるのにこんなに時間がかかってしまいましたが、それでも良い作品を創ろうというこれだけのスタッフと役者達を集める事ができたことに、本当に感謝です。
もうね、本当に、稽古期間も3ヶ月。そんなに稽古する必要あんの?という声もありますよ。
でもね、完成している作品なんて、そうそう観た事無いわけですよ。
初演の真田十勇伝も正直完成とは程遠かったです。
あれもやりたいこれもやりたい、ここをもっと詰めたい。他にもいろいろとありました。そして時間という制限にも勝てなかった。
だからこそ今回はそんな言い訳できないように7月から稽古して、台本も6月の1週に渡して。8月には一応は完成!え、でも本番まで後1ヶ月もあんぞどうする?とりあえず一週間くらい休んでリフレッシュすっか。
1週間後。オラ稽古したくてしたくてワクワクしちまったぞ!
って役者達が思うくらいの状態で、作品の完成の向こう側を見たいと思ってるんですよ。
本当に完成させたい。そういう本なんです。
といっても多分完成なんてのはどうあがいたって今の僕にはまだ無理です。芝居の勉強に終わりがないように、舞台の可能性も無限にあるわけで。
でもきっと何かを受け取ってもらえる自信はあるんです。
変な自信だけあって、そのおかげか凡人の僕も3年間劇団やってこれました。
もう再演はしない。これで完成。っていえるような、完成の向こう側を目指して、9月24日まで走っていきたいと思います。
そしたらきっと、完成の向こう側にはいけなくても、完成まではいけるような気がしますよね?