満足度★★★
もっと李香蘭を見たい!
2015年版を拝見。最後は度重なるカーテンコール、スタンディングオベーション。歌も踊りも完成度の高い舞台だけに、むべなるかな、である。
日中戦争で人生を引き裂かれ、数奇な運命をたどった李香蘭。その人生を描いてはいるのだが、満州国の樹立から終戦まで歴史を丁寧になぞるような舞台は、主役の李香蘭をかすませてしまっていると言えるかもしれない。ある程度は仕方のない説明なのかもしれないが、李香蘭が出演した映画の中身をもう少し再現したり、波乱の人生をもう少し見たいという気もした。
さらに、「月月火水木金金」など、当時の軍歌などをふんだんに舞台で使うなど、音楽で世相や当時の空気、歴史的な事実などをミュージカルらしく解説しているが、軍歌よりも、戦後70年たって、知る人が少なくなってきているだろう李香蘭の歌を、もっと聞きたかった。もちろん、蘇州夜曲や夜来香は披露してもらったのだが。
とは言え、日中関係が冷え込んでいる今、これを世代を超えて受け継いで鑑賞することは、とても大切だ。お客さんは比較的高齢の方が多かったのが少し残念。「ライオンキング」「リトル・マーメイド」もいいが、このミュージカルも一度は見ておきたい。
満足度★★★
誠実なミュージカル
事実にできるだけ忠実に誠実に作られた作品だと感じました。
戦争について考えさせられました。
2度見ることはないかなぁ・・・といった感じですが、観てよかったです。