出演します。早くから自分の劇団での活動を人生の確として生きて来た自分としては、他劇団と言うのは大前提ライバル視するところであったわけで、ナイコンに関しては共通の知人から良い噂を聞く度「へー、そうなんだあ」なんて言いながら人知れず渾身の舌打ちをならして来た相手なのでした。それが、まったく外部の現場で、主宰であり脚本演出であるキムラ真と言う「端正な顔立ちのプロレスラー」みたいな見た目の人物に出会うや否や、我々はついうっかり悔しいほどに意気投合。自分としては、彼の持つ現実に対するシビアでドライな目線や、それでいて信じられないほどに柔らかいロマンチックな感性がとても好きで、そして人間としても好きで。今回「一緒に闘わないか」と誘われたときに、様々な事情などそっちのけで快諾してしまったのでした。自分も、この公演を通して時分以上の者になろうと息巻いています。価値ある公演をご用意してお待ち申し上げておりますので、みなさんどうぞ、お楽しみに。