ブエノスアイレス午前零時 公演情報 ブエノスアイレス午前零時」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★★

    作品とてしとても良かった
    ある意味日本人にしか考えられないようなストーリーと、まるっきり日本人だらけのアルゼンチンの物語。

    一見突拍子もない話を、とても良くまとめていたと思う。

    特に舞台装置が秀逸だった。

    個人的にこういった作品はあまり観ないのだが、今回はとても面白く、寝ずに三時間堪能できた

  • 満足度★★

    いまいち
    見ていて全体的に、舞台がやたら広く感じられた。乱闘シーンも緊迫感がなかった。原田三枝子、千葉哲也、橋本じゅん、等実力派の俳優が活かされてなく勿体ない気がした。

  • 満足度★★★

    原作未読
    1998年の芥川賞受賞作だが、原作未読。
    原作者については数年前までBSで放送されていた週刊ブックレビューの司会されてた藤沢さんだったのか、くらいの認識。
    行定さん演出はパルコ劇場での初演「フール‥」は海外戯曲の所為もあり肌に合わずじまい。その後に「趣味の部屋」観劇、そちらは本の面白さもあってか楽しめた。行定演出は3作目の観劇になる。今回も初回同様、映像の演出ではなんとも思わないが舞台演出になると「?」が無数によぎり、時間経つのが長く感じられた。
    原作が世に出て以来、舞台化をずっと熱望していたらしいとのことだが、話の展開や人物の雰囲気は惹かれるものはあったが、舞台としての空気感が簡素にも見え、舞台の正面席からの視線でしか見られないような印象を持った。チャプター編集しやすそうな流れというか。
    最後のダンスシーンはとても美しく見ごたえもあり余韻もあったのだが‥話の規模から劇場が大きすぎるような違和感もあったり。
    役者さんは良かったんですがね。
    (12/6一部加筆修正)

    ネタバレBOX

    タイトルと同様のタンゴの曲があるそうだが、詳細についてはパンフにでも記載しているのだろうか。購入していないのでわからないが。そのイメージで見ていれば舞台の印象ももっと違っていたのかもしれない。

    タイトルは洋風だが、新潟と福島の県境に位置する温泉ホテルと、ブエノスアイレスという多分幻想の2つの世界が舞台。そこをカザマの思考と現実が行ったり来たりする。
    その土地の容易に他者を受け付けない閉塞感、都会で華々しい職に就き生きていたカザマがドロップアウトし故郷に戻り、存在を消すようにひっそりと生きようとするも、同僚たちに対して疎外感より隔離ある距離をとっているため、その人間性にも寒々しい印象が強調されているかのようだった。
    「老嬢」と説明のあるミツコだが、演者の原田さんが老女にしては若く美しく見えた。彼女の断片した記憶から、そのイメージの世界に迷い込み付き合う事になるカザマ。
    温泉ホテルの近くでは現金輸送車が襲撃される事件も起こったりしたが、そちらは当たり障りなく情景描写でスルー。兄弟の関連もあっけない幕切れに思えた。あらすじ説明の通り、2人の女性と1人の青年?が絡み合うラブストーリーと捉えればよかったのか?最終的にマリアは「私はあなたで救われた」と言って絶命し、カザマもこれからもここで生きていく、とした終わり方。
    官能的ではあったがなんとなく男性が憧れそうな世界の話だな、と感じたり。どんな人にも存在理由はあるが、この舞台を深く理解するには私には読み込みが足りなかったんだろう。

    それまで抑制された行動しか取っていなかった終盤の森田さんの演技での、華麗な足さばきやステップは舞台に映えて魅力的だった。やっぱスターだった。
    年齢差ある千葉さんの兄だったが、長男、中間子、末っ子という多兄弟構成の間柄と見ていたので、この配役関係に違和感は持たず。相変わらずの渋さと腹に逸物抱えてそうな態度が似合う。
    松永さんの表情豊かで華麗なダンス、「らー」の方言が似合う伊達さんや、まことさんの助平さ、じゅんさんの好人物から悪漢ぶりの変化の巧みさ等は見応えあった。

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