「寝食を忘れて」という言葉がありますが、人間一度は何かに強く打ち込む時期があると思います。
仕事か、家族か、恋愛か、学問か、対象は人それぞれでしょう。
不思議なことに、打ち込んでいる最中には辛さも、楽しさも人並みで、
振り返った時に初めて、「ああ、よくやったなあ」と思い返すことが多い。
昔の人であっても、それは変わらないようで、
福沢諭吉は若き日の勉学時代を
「あれほど一心不乱に勉強した時期はない」と語っています。
打算も無く、自分勝手で、傷つきやすく、純粋な、黄金時代。
幕末における激動の前夜、オランダ語塾「適塾」において繰り広げられる福沢諭吉の青春。
これは、誰もが自分の『一生懸命』を思い出す物語。