安請け合いをするのが大の得意である。ちょっと、そんな自分の特性を、いまものすごく嬉しく思う。もちろん、恨みつつ、でもやっぱり、嬉しく思う。「子供用の作品?いいすよ、やりますよ!」と引き受けてみたものの、実際にやってみるとなると本当にいろいろなことが必要になる。そこそこに、キャー――!となるほどにはそれは厄介で、時間がかかる。そして、子供の頃に好きだったものを引っ張り出して、再度体験してみる。思い出す。そうだ、こういうのが好きだから、俺はこういう人間になったんだった。たった5ステージ、超狭い場所で、超ちょっとだけしか人を入れないでやる、この作品は、たぶん、自分の人生を変えることになると思っている。平日の昼間のみ。観れない方ばっかりだと思うけれど、これはね、観たほうがいいですよ。