佐々木蔵之介ひとり芝居『ヨナ-Jonah』 公演情報 佐々木蔵之介ひとり芝居『ヨナ-Jonah』」の観てきた!クチコミ一覧

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  • 実演鑑賞

    日本とルーマニアの国際共同製作による、日本人俳優・佐々木蔵之介の一人芝居。演出を担うシルヴィウ・プルカレーテとのタッグは、2017年、2022年に続き三度目とのこと。モチーフ、原作、演出、舞台美術などはルーマニアサイド、出演者は佐々木蔵之介含めて日本サイド、と捉えることができ、その共同創作、相乗効果などが作品の個性へ強く影響しています。物語を理解したい方は、可能な限り事前に下調べしておくことをおすすめします。逆に、舞台上で起きていることを直感的に受け止めたい方は、予習なしで観るのも良いかもしれません。

    ネタバレBOX

    物語は、旧約聖書に登場する、漁師であり預言者の「ヨナ」がクジラに飲み込まれた逸話を土台に創作されています。その背景にはルーマニア文化史なども敷かれ、かなり多層的な視点から描かれている一作と言えるでしょう。僕自身は資料を読み、全体の輪郭を掴みましたが、知識の乏しい僕にどこまで正確に読み解けたかは、あまり自信がありません。開演10分前までロビーで待機し、多くの観客がなだれ込むように劇場内へ入ると、ステージ上には出演者の佐々木蔵之介の姿が。物語自体が「クジラに飲み込まれた」設定なので、ここはクジラの体内と想像できます。そこから一枚ずつ脱皮するように世界が変わっていき、終盤近くになると一際大きく世界が変わるため、そういう新鮮な驚きも。また、一人芝居なので、舞台俳優・佐々木蔵之介の存在感、佇まいと言った、「舞台俳優の生き様」を直視できる点も魅力だと感じました。

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